2024
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一年前の猫/近藤聡乃
¥2,200
『A子さんの恋人』『ニューヨークで考え中』で人気の漫画家・アーティストの近藤聡乃さんが、一緒に暮らす猫たちとの生活を描いたエッセイ7編と、魅力的なイラストを随所に収録した小さな作品集を刊行いたしました。 【本文より】 ニューヨークはもう冬である。今日の猫たちは一年たったら一年前の猫になる。来年もたぶん私は猫たちの誕生日を祝うのを忘れてしまうけど、一年前の猫たちの小さな声やあたたかさを忘れることはないだろう。 【仕掛けが盛り沢山!】 文庫サイズの上製本に、金の箔押し、巻頭と巻末にはそれぞれ、二つ折り、蛇腹(四つ折り)の別丁扉付き。さらに、特典シールも全ての本にはさみ込み。小箱のような一冊です。 【プロフィール】 近藤 聡乃|KONDOH Akino 1980年千葉県生まれ。2000年にマンガ家デビュー後、アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐にわたる作品を国内外で発表している。主な著書に、コミックス『はこにわ虫』(青林工藝舎)、『A子さんの恋人』全7巻(KADOKAWA)、『ニューヨークで考え中』1〜4(以下続刊・亜紀書房)、作品集『近藤聡乃作品集』、エッセイ集『不思議というには地味な話』(ともにナナロク社)など。 【書籍概要】 『一年前の猫』 著者 近藤聡乃(こんどう・あきの) 構成 エッセイ7編+イラスト20点以上 仕様 文庫上製/120頁 別丁 巻頭二つ折り/巻末四つ折り 装丁 名久井直子 定価 2,200円(2,000円+税) ISBN 978-4-86732-026-6 C0095 ーーーーー 近藤さんのエッセイは何となくふっと手に取りたくなるような魅力があって、今回のこの手のひらに収まるサイズ感での刊行がまず何よりうれしいことでした。 やわらかで(いい意味で)ふつうで、生活って人の数だけあるわけなのですが、そんな中で掬い取れるものをほらね、と猫たちと一緒に見せてくれるような本です。 我が家には猫はいませんが(その辺からいつもやってくるハチワレのことを気にかけているくらい)そういう人にでも家族として暮らしていることの魅力みたいなものが伝わってきます。
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おやすみ神たち / 詩 谷川俊太郎・写真 川島小鳥
¥2,530
サイズ:A5判変形 上製 オールカラー 出版社:ナナロク社 ページ数:176ページ ISBN: 9784904292532 定価:本体 ¥2300+税(税込¥2530) この世での故郷の先に あの世での故郷があるのではないか タマシヒはたぶんそれを知っている (収録詩「故郷」より) 〈タマシヒ〉とは何か。その先には何があるのか。 目に見えない〈タマシヒ〉を描いた 新作書き下ろし詩27篇、 撮りおろし写真102点を収録。 〔プロフィール〕 谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう) 1931年東京生まれ。1952年第1詩集『二十億光年の孤独』を刊行。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表し、近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』やメールマガジン、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している。小社刊行の著書に、『生きる』(松本美枝子との共著)、『ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』(山田馨との共著)、あたしとあなた』がある。 川島小鳥(かわしま・ことり) 1980年東京都出身。写真家。早稲田大学第一文学部仏文科卒業、沼田元氣氏に師事。 2011年写真集『未来ちゃん』(小社)刊行と同時に『BABY BABY』(学研)を復刊。2014年『川島小鳥写真集 明星』(小社)刊行。2015年同作にて第40回木村伊兵衛写真賞受賞。2017年福井・金津創作の森にて、個展『境界線で遊ぶ 川島小鳥展』を開催。 公式サイト:http://kawashimakotori.com/ ーーーーーーー なんでかわからないけどすーっとしみるように涙が出そうになるんです。この詩集。 川島さんが台湾で撮りためた写真と、谷川さんが書き下ろした詩で構成されています。 表紙の写真の空の色がすごくあかるくてでもちょっとだけ切ない気がしてしまうのはわたしだけでしょうか。時間を止めたい、と思うときに。表紙のカバーにも仕掛けが隠された一冊です。
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あかるい花束 / 岡本真帆
¥1,870
著者:岡本真帆 装丁・画:鈴木千佳子 仕様:B6変形 並製 176頁 収録歌:266首 価格:1,870円(税込) ISBN:978-4-86732-027-3 C0092 8刷累計2万部を突破した『水上バス浅草行き』から2年、 待望の第2歌集を刊行いたします。 2拠点生活の中で詠まれた歌265首と、 装丁の鈴木千佳子さんによる花の絵を束ねました。 【著者より】 歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。 二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが、短歌になりました。 岡本真帆 【収録歌より7首】 わたしもう、夏の合図を待っている 冬至の長い夜からずっと ただしくよりたのしく歩く 光ってる水が見たくて すこし小走り 本当に正しかったかわからない決断たちよ おいで、雪解け 乱丁のある文庫本抱きしめる 愛すよたったひとつの傷を あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと スパイスは火花に似てるわたしからわたしへ送る強い喝采 しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを 岡本真帆(おかもと・まほ) 1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 2022年に第一歌集『水上バス浅草行き』(ナナロク社)を刊行。 ーーーーー とっても楽しみにしていたので本の荷解きをして表紙を見た時に「わあ」と声が出ました。 年度末のやや荒んだ心にパッとあかるい空気がさしました。 1冊目の歌集があっけらかんと初夏の陽気のよく似合う本だったと個人的には印象深いのですが、今回初めてざっと目を通したときに言い回しは相変わらずユーモラスであかるいのにちょっぴり泣きたくなるような気持ちにもなりました。でもどんよりではなくて、淡いグレーのようなしろいもののような、そんな気持ちです。日常がふたつあるそのあわいの余白のほんとうのところは書き手にしかわからないことだと思いますが、それを書き留め、本にしてくださることが誰かのおまもりになるよう願っています。
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水上バス浅草行き / 岡本真帆
¥1,870
著者:岡本真帆 定価:1870円(本体1700円+税) 仕様:168ページ、B6変形 装丁・絵:鈴木千佳子 ISBN:978-4-86732-010-5 【あの短歌のひと、岡本真帆の初めての歌集刊行!】 Twitterで発表する短歌は、数万件のいいねを連発。話題の歌人がまる1年をかけて書き上げた第一歌集です。 【担当編集より】 いま、短歌に才能が集まっています。岡本真帆さんは、日常に紛れる「喜び」を31音のリズムで弾けさせる名手です。 【岡本真帆さんからのメッセージ】 浅草行きの水上バス。 どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。 むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。 なくても、生きていけるもの。 でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、 わくわくさせてくれるのを知っている。 そんな歌集をつくっています。 岡本真帆(おかもと・まほ) 一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 ーーーーーーー わたしも今までなくした傘の数知れず。(昨年は個展の時にギャラリーに傘を忘れてしまいうんざりした) なので、ナナロク社さんに新刊の案内を頂いたときにすぐあ、これいいなと思いました。 共感することが多いものってちょっぴり照れくさいようなもじもじした気持ちになりつつも読んでしまうものです。そういうこと、わたしもやっちゃうんだよねと思いながらおすすめします。 意味のないと思われることに救われて生きているという岡本さんのことばがわたしには救いでした。 歌はもちろんですが、本という物体としてもとてもかわいいのです。サイズ感がわたしの手のひらくらい。紙の質もなんともいえずよいです。
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気がする朝 / 伊藤紺
¥1,870
著者:伊藤紺 装丁:脇田あすか 仕様:B6変形 並製 120頁 収録歌:102首 価格:1,870円(税込) ISBN:978-4-86732-025-9 C0092 【著者より】 12月、ナナロク社より 3冊目の歌集『気がする朝』を刊行します。 掲載歌は102首。 その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。 2023年はわたしにとって、 もっとも短歌と向き合う年になりました。 歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、 これが、自分の光なんだと気付きました。 この本を書けたこと、一生誇りに思う。 わたしの最高傑作です。 伊藤 紺 【収録歌より7首】 親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて 駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年 この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ 海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる 僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う 【著者プロフィール】 伊藤紺(いとう・こん) 1993年生まれ。歌人。2019年『肌に流れる透明な気持ち』、20年『満ちる腕』を私家版で刊行する。22年両作を短歌研究社より商業出版として同時刊行。23年はNEWoMan新宿での特別コラボ展示「気づく」、24年1月は上白石萌歌の初写真展「かぜとわたしはうつろう」への短歌提供など活躍の場を広げ続けている。 ーーーーー ここ数年、自分と他人の線引きが濃いけれど柔らかなものになったという体感があります。 ぼかして描いたみたいに滲んでいるけれど、自分の内側について深く潜っていくといいますか。 この歌集については前の2冊を読んでいたこともあってこれは、という感覚でいたのですが「最高傑作」とご自身で書かれているのを読んでそうだなあと。 やさしい文字の表記の中にしんとする瞬間や細波のようにざわめく気持ちがていねいに捉えられているような気配がするのがすきなところです。それでいて真っ暗にならない、透明な水にダイブしているような手触りの歌集だと感じています。
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どこにでもあるケーキ/三角みづ紀
¥1,870
詩篇:三角みづ紀 装画:塩川いづみ 装丁:鈴木千佳子 定価:1700円+税 発売:8月28日頃 刊行:ナナロク社 ISBN:978-4-904292-95-2 C0092 本文:120頁/詩33編+口絵2点+あとがき 造本: 文庫よりひとまわり大きい上製本です。小口と天地に赤インクを塗る、三方小口塗装です。表紙絵は塩川いづみさん。タイトルは細い金の箔。カバーの代わりにグラシン紙という半透明の紙を巻いています。 詩集『よいひかり』(小社)に続く、三角みづ紀の第8詩集は、詩人の記憶を重ねた13歳を描く33篇の書き下ろしです。 誰もが感じてきた変わっていく心と身体と家族との関係性、教室の疎外感や世界の美しさを、失った記憶が蘇るように描きだします。 タイトルの『どこにでもあるケーキ』をはじめ、一見すると否定的な言葉に、どこかそうありたいとも願う繊細な感情が見事に詩となっています。 すべて一人の目線で描かれるため、主人公のいる短い物語としても読め、しばらく詩から離れていたなという方にも、親しみやすい一冊です。 ーーーーーーー 三角さんの詩集はいつも特別で、でも普遍的で、繊細だけれどもエネルギーをひたひたと送ってくれるような感じがするのです。 誰かの人生を重ねるというよりはわたしは自分のことを重ねて読んでしまって、でも30歳を過ぎた今にこの本に出会えたことはさいわいであったなと思います。
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よいひかり/三角みづ紀 著
¥1,540
サイズ:B6変形 上製 出版社:ナナロク社 ページ数:128ページ ISBN: 9784904292693 定価:本体 ¥1400+税(税込¥1540) 装画:さとうさかな 装丁:服部一成 中原中也賞、そして、史上最年少で 萩原朔太郎賞を受賞した最前線詩人が描く、 詩人と旅と生活。 本書は、詩人・三角みづ紀による7冊目の詩集です。 本年2月の1カ月間、ベルリンに渡り書き下ろした36篇からなります。 ーーーーーーー 詩の解釈はいろいろあると思いますが、個人的には静謐で、何か溢れそうだけれどその直前のようなうつくしさがあるなあと思った詩集です。 生活の中の余白や間を大切にしたくなる一冊です。
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水張田の季節 / 柳原恵津子
¥2,200
刊行日:2023年05月31日 判型/ページ数:四六判 並製 152ページ ISBN:978-4-86528-369-3 装幀・装画:水谷有里/装画 麻川針/装幀 出版社:左右社 研究者としての仕事と家庭を行き来しながら詠まれた、気鋭の著者による第一歌集。初期作品から現在まで、現代短歌社賞佳作となった連作「水張田(みはりだ)の季節」を含む344首を収録。 〈栞〉 染野太朗「サンダルと万緑」 樋口智子「春はまた、花を連れてくるから」 黒瀬珂瀾「忙しくって、寂しくて」 〈収録短歌より〉 生きているだけでふたたび夏は来て抜け殻に似た棚のサンダル それぞれの臓腑に白く降る雪よわれには淡く父には深く ラスボスとして死の影の差す午後にいっしんで書く勤務報告 おやすみ、と書斎へ向かうこの人も燃えさかる一点をめぐる星 夕凪の汀の喜怒をきらめかす十八度目の冬のむすめは 柳原恵津子 (ヤナギハラ・エツコ) 一九七五年東京生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。二〇〇五年に歌作を開始、りとむ短歌会を経て、未来短歌会陸から海へ欄に所属。白の会などに参加。未来評論エッセイ賞2016。第八回現代短歌社賞佳作。非常勤研究員として研究所勤務(専門は日本語史)。 ーーーーー わたしは会社勤め的なことをやめてしまったけれど、子どもを育てながら仕事をし、生活をやっていくひとりとしてすごく沁みる一冊でした。淡々と紡がれていくようでいてはっとさせられる、人との関わりの中にうっすら囲いが設けられて、個としての自分がぽつんとただあるだけという温度感が個人的には心地よく感じられます。
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風にあたる 山階基歌集
¥1,870
2019.7.23刊 四六判変型152頁 ISBN978-4-86272-618-6 心にふれる、という言葉がこんなに似合う歌はないと思う。 ──東直子(歌人) もといくんの歌集の中で暮らしたい ゆくてのシャツを乾かしながら ──枡野浩一(歌人) 2010年から2019年までの 短歌作品346首を収録。 【歌集より】 ほっといた鍋を洗って拭くときのわけのわからん明るさのこと 乗るたびに減る残額のひとときの光の文字を追い越して行く 菜の花を食べて胸から花の咲くようにすなおな身体だったら 三基あるエレベーターがばかだからみんなして迎えに来てしまう ないような夜と海とのあわいからちぎれる波に洗われていた 恋人をまじえて水炊きをかこむ呼びようのない暮らしの夜だ 夕闇にしずむこの世のおみやげに吊るしたシャツは風が抱き取る 【著者について】 山階 基 (やましな・もとい) 1991年広島県に生まれる。 2010年 短歌を書きはじめる。 2016年 第59回短歌研究新人賞次席 2017年 未来賞受賞 2018年 第64回角川短歌賞次席、第6回現代短歌社賞次席 2019年 歌集『風にあたる』刊行 2019年からイベント「屋上と短歌」を東京・西日暮里「屋上」と共同で不定期開催。 麻川針(あさかわ しん)名義で組版・デザインを手がける。 早稲田短歌会出身 未来短歌会「陸から海へ」出身 ーーーーー 乾いた風を肌に感じるようである、と思いました。 サインが入っているのですが、字は人をあらわすといった感じで軽やかで気負いを感じさせない文字の並びが印象的でした。 度々触れているのですが、個人的に文章や言葉を書くときにその人のひらがなの使い方に対して気になるというか、あ、この文字はひらがなで表記するんだ、と好感を抱くことがあるのですが、この歌集のひらがなの置き方がとてもすきです。
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バウムクーヘン / 谷川俊太郎 著
¥1,430
サイズ:四六変形判 上製 出版社:ナナロク社 ページ数:112ページ ISBN: 9784904292822 定価:本体 ¥1300+税(税込¥1430) 著者の自選による、初収録のひらがな詩46篇を収録。 装画は、「ミッフィ―」のディック・ブルーナ氏による鮮やかな花の絵です。 かなで書いているので、子どもの詩集と思われるかもしれませんが、これは私の中に今もひそんでいる子どもの言葉をかりて、老人の私が書いた大人の詩集です。 ヒトが木の年輪(バウムクーヘン! )のように精神年齢を重ねていくものだとしたら、現在の自分の魂の中にゼロ歳から今に至る自分がいてもおかしくありません。 ハハ、チチ、バアバ、ジイジなどが登場しますが、特定の家族ではなく、架空の家族の架空の場面をイメージして書いています。 谷川俊太郎/本書あとがきより ーーーーーーー ミッフィーの絵本に親しみがある人ならすぐにそれと気がつく表紙ですね。 ミッフィーは子どものものだと思っていたところがあったのですが、わたしは今もすきです。なんならずっとすきが上塗りされ続けてもっとすきかもしれない。 人間は加齢とともに何かを忘れながら着実に何かを積み上げていて、でもそれがうつくしい気がするのです。 ひらがなの書体にまでやさしさややわらかさを感じられる詩集です。
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きえもの日記 / 高山なおみ
¥1,760
単行本 A5 160ページ ISBN:978-4-309-28511-5 発売日:2015.04.20 木皿泉原作・脚本のドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」で料理監修をした著者が、スタッフらと駆けぬけた4ヵ月の撮影の記録。スケッチ、写真も満載。特別対談×木皿泉、ドラマの惣菜レシピ13品付! ーーーーー 高山なおみさんというとそれはもう素敵なお料理の本と思うでしょうしわたしもそう思いましたが、それで片付ける紹介をしたくないな、と思ってしまいました。 ある意味エッセイのようでいて、お仕事に対する姿勢のことを考えさせられるところもあって、「食べ物」「ドラマ」という一見違うようでいるものづくりへのアプローチの仕方についてとか、おいしそうとかレシピを知りたい、と思って読んだ方にとってはいい意味で期待を裏切られる本かもしれません。帯の「おまけレシピ」という表現が中を知った後だととてもしっくりきます。
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最高の山ごはん 歩いて作って食べた話と料理
¥1,760
Format:B6判変型 Size:177×128mm Pages:160 Pages (144 Pages in color) Binding:ソフトカバー 発行元 :PIE International ISBN:978-4-7562-4828-2 C0070 著者:ホシガラス山岳会 最高の山ごはんって、どんなごはんだろう? その答えは「効率」でもなく「安さ」でもなく、「おいしい!と心底思ったごはん」。ホシガラスメンバー8人のとびきりおいしかった山ごはんを元に、料理家・山戸ユカが独自のアイデアを加えて再現。山で作るための合理的なヒントやアイデアもふんだんに盛り込んで、レシピとしてご紹介します。 ーーーーー 表紙を見て前職の時に店にあったな、となんだか懐かしい気持ちになった一冊。 わたしは担当が哲学とか詩歌とか日本芸術みたいなコーナーだったので自分で並べたやつではなかったですが、なんかいいなと思うと本棚を整えがてらよく本を物色したものです。 まず写真が抜群においしそう。わたしの山歩き経験というのは学生の時の野外活動くらいですが、外で食べるごはんってこんなにおいしそうなんだとちょっぴりやってみたくなりました。 いねむりで料理の本がじわじわ増えているのはなんとなく自分が家にいる時間が長くなって、食事に対する意識が変わったことがあるなと最近は思っていて、仕事で外に出ていてとにかく食料確保!みたいな時期が続いたのが、普段忙しく簡単にしていても時に食事そのものを楽しむことをしようと考えるようになってやっとそういう余裕ができたんだろうなあと腑に落ちたところです。そういうわけで「楽しい食事」のひとつとしてこんなかたちもあるのかなと追体験させてもらえそうな本です。
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いまここ 詩:谷川俊太郎 写真:川内倫子
¥2,750
仕様:197 x 220 mm/上製本/64P 詩:谷川俊太郎 写真:川内倫子 企画:原田郁子 デザイン:サイトヲヒデユキ 言語:日本語・英語 定価:2,500円+税 発行:torch press ISBN:978-4-907562-43-4 C0072 発行年:2023 『いまここ』は谷川俊太郎の詩に、川内倫子が写真を合わせた写真絵本。日本科学未来館で上映されたプラネタリウム「暗やみの色」から始まった、原田郁子の楽曲「いまここ」の谷川の詩から生まれた一冊です。原田の楽曲「いまここ」は、今年発売された15年ぶりのソロアルバム「いま」に収録されている、0歳から91歳までの声、谷川自身の朗読、呼吸音、心音、rei harakamiのサウンドをフューチャーした11分半におよぶ大作となります。楽曲制作時に原田が川内の写真展「M/E 球体の上 無限の連なり」を訪れたことから、「本」としてのプロジェクトが動き出しました。 言葉と写真が呼応するように川内自身が構成した写真絵本『いまここ』では、アートディレクター・サイトヲヒデユキのデザインによって、言葉自体もリズムを持ちながらページが流れていきます。自分の存在について問いながらも、さまざまな受け取り方ができる「いまここ」という根源的な詩。それが静けさの中に自然の息づかいを感じる瑞々しい写真と重なり合うことで、寄り添いながらも、時空を超えた旅へと連れて行ってくれるでしょう。包まれるような囁きを聞きながら、深く遠くまで浸ることができる楽曲「いまここ」と連なり合う、言葉と写真で紡がれる『いまここ』の扉を、ページをめくりながら開いてみてください。 ーーーーー うつくしくて純度が高いな、と思いました。流れていく水のようで、穏やかで軽やかな空気のようで、ページを捲り終わった後、なんだか自分が薄い膜に守られたやさしい空気の中にいるようで、赤ちゃんで何かに守られていた頃ってこんな気持ちなのかな、と思いました。 わたしの子どもたちはもう図鑑やゲームの攻略本がおもしろい年頃になりましたが、そっと本棚に挿しておこうかなと思っています。
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palmstories あなた
¥1,980
「あなた」と「きみ」をめぐる、5つの“てのひら”の小説たち(パームストーリーズ)ちいさなハードカバーの単行本でお届けする掌篇アンソロジーあなたが私に寄越してくれたさまざまな物が、もしその時に手に入らなかったとしたらと考えると、ちょっと恐ろしいなという気がしてくる。 --津村記久子「六階を見習って」なんであれば出来事とも呼べないかもしれないくらいのもの、きわめてうっすらとした出来事のようなものからでさえ、忘れがたい印象をふいに得る、ということはきみにももちろん時々起こる。 --岡田利規「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」此の度は機会を与えてくれてありがとう。本当に感謝している。(…)そんな僕がつい、本当に、と書いてしまったのはマジで貴殿に感謝しているからだ。 --町田康「言ひ譯」あなたは引っ越してきたばかりの街を一人で歩いている。真っ直ぐな道の果てに寺院と思しき白い塀が見える。 --又吉直樹「行列」茂呂来さん、茂呂来さん、聞こえますか。(…)きっとそちらはいま、おくつろぎタイムですよね。 --大崎清夏「眼鏡のバレリーナのために」 ーーーーー 絶妙に手の中に収まるサイズ感、文庫のそれとは違う良さがあっておお、と声が出ました。 まず書き手の皆さんのラインナップにグッときてしまったし、掌編小説集って言って本当にその大きさにおさめているのにも感心したし、どのお話も個性に溢れているのにわわっと読みたくなってしまう。もちろん文章の持つ引力みたいなものの力もあるのですが、この本の雰囲気がそうさせてくれるというのもあると思っています。自分が学生だったなら、友達からパスするように隣の机から差し出されてほしい。
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じゃむパンの日
¥1,980
B6変型判 縦178mm 横128mm 208ページ 時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。 『乙女の密告』で芥川賞を受賞。 2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。 日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。 著者プロフィール 赤染晶子 (アカゾメアキコ) (著/文) 1974年京都府生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年、外国語大学を舞台に「アンネの日記」を題材にしたスピーチコンテストをめぐる「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。著書に『うつつ うつら』『乙女の密告』『WANTED!! かい人 21 面相』がある。2017 年急性肺炎により永眠。エッセイの名手としても知られ、本書が初のエッセイ集となる。 ーーーーー 仕事で度々関西に行くことがあるのですが、自分の生い立ちの中でルーツがそちらにあるわけではないのになぜか実家に帰った如く安心感を抱く瞬間があります。 よくテレビで見る「ボケ・ツッコミ」とかとも違って、それまでネット上でしかやり取りしたことがないのにわざわざ会いに来てくれたお客様からやわらかな口調で「おいしいもん食べて帰りや」とか「暑いから気をつけて」みたいな言葉をかけてもらうことが多い気がしています。あの人やこの人の穏やかな関西弁の話し方がふんわり思い出されて、癒されるんです。この本。 エッセイではあるんですが、わたしの個人的にだいすきな「なんてことないことを書いた小説」のようでもあります。
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ダイスキ
¥1,300
あなたがその人を大好きなのは、 どうしてですか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 20代男女4人組が送るZINE「ダイスキ」が販売決定!! 「あなたがその人を大好きなのは、どうしてですか」という質問に答える形で8名の著者が文章を執筆。誰かへ向けた「大好き」というストレートな気持ちを綴ったZINEをお届けします。 マーケター、タトゥーイスト、司法書士志望の学生、書籍編集者、インテリアアドバイザー、バンドマン、イラストレーター、言語聴覚士を目指す専門学生….. ちがう立場の8人が、思い思いに描く「大好き」。 それは、恋人への愛情だったり、 自分の中の偶像だったり、 過去の素敵な思い出だったり。 あなたもわたしたちと一緒に、 大好きな人へ思いを馳せてみませんか? 著者:糸巻羽栞・ENO・O2・ 野口理恵・小林幹生・ カザマタカフミ・you・西川勇大 表紙デザイン:前田あいみ(アマエタ) 価格:1182円+税 造本:W105mm×H178mm・無線綴じ・96ページ ーーーーー どうですか、と勧めてもらったものを昔は突っぱねてしまうことが多かった気がするのですが、ピンときたらまずはやってみる、手に取ってみる、ということがここ数年身についたような気がしています。これは歳をとってよかったことの一つ。 そういう意味でこれは出会えてよかったなと思えた本です。試しに数ページ、のつもりで開いたらここ最近クタクタでなかなか活字の本を開けなかったはずなのにグイグイ読み進めてしまいました。扉のひと言目にハッとさせられるような気がします。ダイスキってやさしい言葉だと思っていたのですが、そのタイトルから想像した以上の剥き出しの感情にしっかり心を持っていかれます。 これは製作に携わっている方がおっしゃっていたので太鼓判なのですが、「USO」シリーズを愛読されている方はぜひ読んでみてほしいです。
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『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』パリッコ/スズキナオ
¥1,650
A5変形判 並装 132p カバーイラスト:石山さやか ロゴ:スケラッコ デザイン:戸塚泰雄(nu) こんな状況でも、楽しい酒の飲み方はあるはず。 若手飲酒シーンを牽引する人気ライターのパリッコ(『酒場っ子』)とスズキナオ(『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』)が編集、執筆を務める飲酒と生活の本『のみタイム』をはじめます。お酒と一緒に、とにかく楽しく、何からも自由に、小さくも確かで幸せな時間、風景の中にある本を目指して。 1杯目は100頁以上にわたり「家飲みを楽しむ100のアイデア」について考えました。日常を楽しくする、使えるアイデアが満載! 豪華執筆陣は、ラズウェル細木(『酒のほそ道』)、夢眠ねむ(「夢眠書店」)、清野とおる(『東京都北区赤羽』)、今野亜美(「スナック亜美」)、平民金子(『ごろごろ、神戸』)、香山哲(『ベルリンうわの空』)、イーピャオ(『とんかつDJアゲ太郎』)、METEOR(ラッパー)他! とにかく酒が好きということは、よりはっきりしました。 【目次】 家飲みを楽しむ100のアイデア パリッコ/スズキナオ/泡☆盛子/古賀及子/たけしげみゆき/玉置標本/山琴ヤマコ まえがき こんな状況でも、楽しい酒の飲み方はあるはず 1〜100 のアイデア あとがき とにかく酒が好きということは、よりはっきりしました ラズウェル細木 酒場の隅隅 唐辛子&山椒の容器 夢眠ねむ 夢眠ねむのミニ缶日和 最近ハマっている「チメク」で飲もう! 清野とおる 「アレ」でコロナに勝った(気がした)話 今野亜美 これ飲んだら本気出す。 最強のテイクアウト飲み。豚の珍味で一杯。 香山哲 将来の集落 その6割は水 平民金子 東出町の魯山人 平民金子味道 「サッ」と「ポロ一番」 イーピャオ 豆記事アソートパック メテオ 僕の腸 1杯目CONTRIBUTOR 【編著者紹介】 パリッコ(編著) 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『酒場っ子』(スタンド・ブックス)『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』(光文社新書)『ほろ酔い!物産館ツアーズ』(ヤングキングコミックス)『晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、スズキナオ氏との共著に『酒の穴』(シカク出版)『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)『“よむ”お酒』(イースト・プレス)など。 スズキナオ(編著) 1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』『メシ通』などを中心に執筆中。テクノバンド「チミドロ」のメンバーで、大阪・西九条のミニコミ書店「シカク」の広報担当も務める。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタンド・ブックス)、パリッコとの共著に『酒の穴』(シカク出版)、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)、『“よむ”お酒』(イースト・プレス)がある。 ーーーーー スタンド・ブックスさんのこのラインナップ好きの方にはもう目次だけでもたまらないことでしょう。度々書いているかもしれませんが飲酒したい気持ちはあれど体質上飲酒不可のわたしにも楽しみを分けてくれるものばかりです。 飲酒に限らず、ちょっとしたことを試したらなんだか生活がおもしろくなった気がする、みたいなライフハックはいくらでも知っていた方がいいと思っているところがあるので、こういう本こそすすんでおすすめしたいです。
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USO 5
¥1,760
SOLD OUT
あなたは良い人ですか、悪い人ですか。 あなたは何を信じて生きていますか。 わたしに<あなた>のことを教えてくれませんか。 今回の特集は「悪」です。 引き続き「あなたがついてきた嘘を教えてください」というお題にも9名の方にご執筆いただきました。 嘘の奥には本当が詰まっています。 年に一度の文芸誌USO、今年で5号目。ぜひお楽しみください。 今回の書き手のみなさんはこちら。 #宇治田峻 #岡藤真依 #今日マチ子 #栗栖丈璽 #ゴトーヒナコ #小橋陽介 #少年アヤ #新津保建秀 #菅原匠子 #武邑光裕 #旦悠輔 #年吉聡太 #中野泰輔 #西島大介 #野口理恵 #矢代真也 #山川うみ #山本ぽてと #若林恵 ーーーーー 文庫サイズ/356ページ/4C+1C ISBN 978-4-910422-16-9 本体価格:1600円+税 ーーーーー いねむりのお客さまにもたくさんこの年一回の発行を楽しみにしていらっしゃる方がいて、わたしもそのひとりです。 いねむりがはじまったときには2まで、はじめの頃にお取り扱いさせていただいたので思い入れもあり、年々分厚くなり内容も多様になっていくのがいちファンとしてうれしいかぎりです。 今回は悪、というので例によってまた内容にはあまり触れずにおきたいと思います。種あかしをしてしまうようなことはしたくありませんので。 ただ、やっぱり野口さんの書かれる文章がすきだし、その野口さんがこの方に、として寄せられた文章もそうだよなあっていう説得力というか、バチバチにみなぎるものを孕んでいるというのはお伝えしておきたいです。 ファンの方も、はじめましての方もぜひ!
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ワンルームから宇宙をのぞく / 久保勇貴
¥1,980
判型 四六判 224ページ 「空を飛ぶこと」に異様な執着を持つ若者は、 宇宙飛行士になることを目指して、 東京大学の航空宇宙工学科へ。 そして、やがてJAXAの門を叩く。 宇宙のなかに、日常がある。 日常のなかに、宇宙がある。 笑っちゃうくらい壮大な宇宙と 手のひらサイズの日常をダイナミックに行き来する 新感覚の宇宙工学エッセイ! 著者待望のデビュー作。 “だからたとえば、宇宙の果てが一体どうなっているのか、 この本は答えることができないと思う。 地球上の生命が何のために生まれたのか、 答えることができないと思う。 どうすれば重力の底から抜け出せるか、 教えてあげられないと思う。 けれど、どこかの誰かの生活の隙間を埋めることはできる。 ちぎって丸めて詰め込んで、ぴたりと寄り添うことはできる。 壊れてしまいそうな時に、ふんわりとその慣性を抱きとめることはできる。 だって、地球は宇宙だから。 地球が宇宙であるように、 このワンルームでの生活はどこかの誰かの生活でもあるはずだから。 この部屋も、隣の部屋も、職員室もロッカールームも、 広大な宇宙と同じ物理法則に支配された一つの空間であるはずだから。” (本文「はじめに」より) 久保勇貴 1994年、福岡生まれ、兵庫育ち。JAXA宇宙科学研究所研究員。2022年、東京大学大学院・博士課程修了。博士(工学)。宇宙機の力学や制御工学を専門としながら、JAXA宇宙科学研究所のさまざまな宇宙探査プロジェクトに携わっている。ガンダムが好きで、抹茶が嫌い。大きな音はもっと嫌い。 ーーーーー 文芸書を読むときに、開いて読みやすい文字の大きさや行間だと助かるなと最近思ってしまいます。これ、助かる類の本です。 個人的に学者や研究職の方のお話って視点がすごくおもしろいのでテレビでもなんでも気になってしまうので、すぐに心惹かれてしまいました。日常の生活、著者の久保さんにとって宇宙は身近な存在とも言えるかもしれませんが、わたしたちでも案外宇宙はすぐ隣にあるものなのかも、と思わせてくれそうです。
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ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある/ パリッコ
¥1,870
サイズ:四六変形判並製 ページ数:288P 出版社:スタンド・ブックス 定価:税込 ¥1870 テレビや新聞でも話題の「チェアリング」を提唱、いまやお酒カルチャー界の最重要人物である酒場ライター・パリッコ。 毎夜、酒場の暖簾をくぐる……そんな生活がコロナ禍で一変してしまった!! 酒場の代わりに通う場所は、生活に密着した身近な存在。 そう、スーパーマーケット。 日常にひそむ胸騒ぎも、胸を締めつけるノスタルジーも、すべてがここにあった。 どんな状況でも、わたしたちの《生活》はこんなにも楽しい。 「やってみなければわからないことをやってみた」エッセイ集。 はじめに ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある シウマイ弁当の「筍煮」をお腹いっぱい食べたい! スーパーのオリジナルトートバッグのかわいさ ふだんと違うスーパーで、ふだんと違う魚を買ってみる 大人の自由研究「焼酎採集」 「寿司チャーハン」と「チャーハン寿司」 下赤塚フレッシュ・トライアングルの謎 さよなら離乳食カレー ホットサンドメーカーで1週間昼食焼き固め生活 業務スーパーの力で家焼鳥を店の味に近づけたい “あの”フライドチキン味ふりかけでコンビニチキンに魔法はかかる? フリースローサラダ 失われゆくアーケード商店街と突然のバーベキュー わざわざやってみる ごはんのおかずになる駄菓子をひたすら探す レシピカードに見つけたコレクション性 お汁がじゅわっと染みこむ食材王座決定戦 黄身なしゆでたまごを作って白身に感謝したい 池袋の中華スーパーで売ってるものがほとんどわからない パリッコの「東屋放浪記」~東久留米編~ 新しいワンタン麺 フレッシュフルーツ×酒の世界に無限の鉱脈があった 朝ごはんを外食にしてみる1週間 焼鳥×みそ汁=インスタントコンビニ鍋 “溶け映え”食材を探せ! 混浴温泉湯豆腐大作戦 家でも外でも「ポップアップテント」にとことんこもる 超フレッシュな縁起酒「立春朝搾り」を朝日とともに おわりに パリッコ (パリッコ) (著/文) 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『晩酌わくわく!アイデアレシピ』(ele-king books)『天国酒場』(柏書房)、『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』(光文社新書)、『ほろ酔い!物産館ツアーズ』(ヤングキングコミックス)、『酒場っ子』(スタンド・ブックス)、『晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、スズキナオ氏との共著に『のみタイム』(スタンド・ブックス)、『“よむ”お酒』(イースト・プレス)、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)、『酒の穴』(シカク出版)。 ーーーーーーーーー スーパーに行くのはお好きですか? 小さい頃は出かけるよ、と言われて行き先がスーパーだと「なあんだ」と少し肩を落としたものですが、自分がいざ主体になって歩くと店舗はもうワンダーランドなのです。 食品だけ買いに行ったのに謎のものを買ってみたり、見たことのないお惣菜や冷凍食品を気にかけたり。で、これは「2階」。2階の良さは特に子どもの学用品を買い求めにいくようになってから実感しています。近所のイ◯ンはまさにこれの理想郷です。 そしてそれを題材に一冊執筆されてしまうんだから絶対にくすくすしてしまうこと請け合いです。おうちでゴロゴロしながら読んでほしいし、読んだ後はスーパーでお弁当買ってきてください。
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何処に行っても犬に吠えられる<ゼロ>
¥1,100
著者名 百万年書房(編) 発売日 2018年05月06日 価格 1000円+税 判型 A5横 ISBN 9784991022104 こだま(『夫のちんぽが入らない』著者)、興奮。 「90年代後半クイックジャパンに掲載された北尾修一さんの取材文(改稿版)と2018年現在の女の子の生活を切り取る小西麗さんによるエッセイが交互に織り込まれ、異世界を何度も行き来するような面白さだった。特に好きなのが冒頭の『補聴器と黒人音楽』。大好きな黒人を夜な夜なナンパしている聴覚障害の女性ひょうちゃんを追うルポなのですが、とにかく彼女が逞しく、言葉のひとつひとつに自ら勝ち取った自信が滲み出ていた。良いもの読ませていただきました」 堀部篤史(誠光社店主)、驚嘆。 「こうして当時の北尾修一さんによる記事を再編集したものを読み返してみると、岸政彦さんの『断片的なものの社会学』あたりの雰囲気とリンクするのに驚いた。時代が一周したということだろうか。「あたらしい社会学」に関心のある若い読者も是非。」 【目次】 補聴器と黒人音楽 隣の芝は青い 時計仕掛けのアイドル・フーリガン つよい煙草 “一三回自殺未遂女”の見る夢は 女の子なので 「やっぱり他人同士が一〇〇パーセント理解しあうのは無理なのかなあ」 恋を知るまえ 目の前に突然、龍が現れた。 戦場に上がれ、うちのめしてやるよ おやすみなさい、ミス・ポーラ 生きてるだけで、愛されたい 百万年書房は、記事が日々消えていくweb magazine『百万年書房LIVE!』を運営しています。同サイトでの北尾の連載のスピンオフ企画である今回の雑誌は、女優兼ライターの小西麗と北尾、年代も性別も異なる二人が綴るリミックス・マガジンです。北尾は初期『QuickJapan』の記事を2018年ヴァージョンに改稿。当時、特に反響の大きかった「補聴器と黒人音楽」「時計仕掛けのアイドル・フーリガン」など6編を収録。小西麗は24歳の駆け出し女優、兼物書き。ファッションカルチャー誌『Maybe!』(小学館)で「私」が有名人の恋人だったら? を妄想し、散文調のエッセイを連載中。90年代のルポルタージュルポ記事と、2018年の20代女性の日常がクロスし、読後、周りの世界が違って見えます-ー。 ーーーーー 開いてながめて、「わあ、なんとも不思議だ」(褒めている)となりました。 何がそうさせるのかことばにするのはむつかしく、文字列の組み方なのか配置なのか文字の並びそのものなのか、絶対これというのはなんとも言い難いのですが本そのものの持つ空気感みたいなものが独特で引き込まれるようなものです。 静かにおもしろく、淡々としかし爪痕を残す鮮烈さのある一冊です。
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窓、その他 / 内山晶太
¥1,760
四六判変形/並製/168ページ 定価:本体1,600円+税 ISBN978-4-86385-557-1 装幀:加藤賢策 出版元:書肆侃侃房 日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。 静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。 現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版! 【収録歌より】 たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく 口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる 少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり 湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなし わが胸に残りていたる幼稚園ながれいでたりろうそくの香に 【著者プロフィール】 内山晶太(うちやま・しょうた) 1977年、千葉県生まれ。1998年、第13回短歌現代新人賞。2012年、第一歌集『窓、その他』(六花書林)を刊行。翌年同歌集にて第57回現代歌人協会賞。「短歌人」編集委員。「外出」「pool」同人。現代歌人協会理事。 ーーーーー 淡々としたことばの並びを欲することが度々あって、それは自分としては低空飛行の時によくやってきます。 別に仕事もやれるし、日常のやるべきことはこなせるけれどなんとなく元気が出ない、かといって「大丈夫だよ!頑張りなよ!」と言われちゃうとため息が出るような時。 自分を昂らせるというよりも小石を積むように日々のほんの些細なことをよくみて、自分をミリ単位で取り戻していくような作業が必要だと感じる時に手に取りたいなと思った本です。 静かだけれど確かにそこにある、ありそうでいてなかなか出会えない本だなと思っています。
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生活フォーエバー / 寺井奈緒美
¥1,980
SOLD OUT
188mm × 128mm × 15mm 224ページ ソフトカバー、オフセット印刷 出版元:ELVISPRESS この愛すべき、くだらなさ。 歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作している寺井奈緒美による、初の短歌&エッセイ集。 2019年に書肆侃侃房より刊行された第一歌集『アーのようなカー』では、日常の片隅に忘れられた事物をそっと掬うような、ささやかで滑稽で、どことなく寂しい歌で、多くの読者を獲得しました。 本書には2021年の秋からおおそ1年の間に書いたエッセイ80篇と短歌160首が収録されています。書かれているのは、限られた行動範囲(ほとんどが部屋、そして職場、西友、たまに映画館)と限られた登場人物(私、S、ときどき同僚)の中でのまったく映えない日常。それがなぜだかすこぶる面白い。その想像力とユーモアは、私たちの抜き差しならない「生活」の見え方を変えてくれることでしょう。読めばきっと、明日への活力になること間違いなしの一冊です。 寺井奈緒美(てらい・なおみ) 1985年ホノルル生まれ。愛知育ち、東京在住。趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。 2019年4月、新鋭短歌シリーズ『アーのようなカー』(書肆侃侃房)刊行。 2023年4月、短歌とエッセイ『生活フォーエバー』(ELVIS PRESS)刊行。 ーーーーー 開いてすぐ一気に今から時間が欲しい、顔を上げて目の前に人がいたらサムズアップだ、と思いました(ただし家にはわたししかいませんでした)。 いねむりを始めたのは2021年のたしか4月か5月で、その初めの頃に寺井さんの歌集をタイトルとその他いくつかの歌だけできっとわたしはこの方の本が好き、と思い注文したことをよく覚えています。 えも言われぬとはこのこと、と思うのですが、人付き合いにせよ「なんかいい感じだ」と名前もよく知らないうちに感じた人とは頻繁に会ったり連絡したりしなくても長く続くことが割と多い気がするのですが、その感覚に近い感じがしています。 軽やかに笑いたい時ぜひ手に取って欲しいし、ちょっと嫌なことがあった時も手に取って欲しい、つまりとてもおすすめです。
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生活フォーエバー(ファースト・ウォー) / 寺井奈緒美
¥700
148mm × 105mm 20ページ ソフトカバー、オフセット印刷 出版元:ELVISPRESS 寺井奈緒美が、自主制作で出版したZINEを、新装版としてリイシューしました。 『生活フォーエバー』を出版するきっかけとなった、短歌20首とショートエッセイ20篇を収録しています。 寺井奈緒美(てらい・なおみ) 1985年ホノルル生まれ。愛知育ち、東京在住。趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。 2019年4月、新鋭短歌シリーズ『アーのようなカー』(書肆侃侃房)刊行。 2023年4月、短歌とエッセイ『生活フォーエバー』(ELVIS PRESS)刊行。 ーーーーー ポケットに入れて持ち歩きたくなるようなサイズ感の本なのですが、機嫌が良くて趣味の合う友人にあったら「これいい感じだから読んでみなよ」とあげたくなってしまうくらいにお気に入りです。 寺井さんの歌集を読んでみたい人はもちろん、「アーのようなカー」という言葉のならびをたのしいものと思っていただける方ならそのままこちら側の世界へようこそといった感じです。 鼻歌歌いながら、時々あらら、というハプニングをちょっとだけ舌打ちしつつ楽しみながら生活していけたらいいなと思える一冊です。