1/2

水張田の季節 / 柳原恵津子

¥2,200 税込

残り1点

別途送料がかかります。送料を確認する

¥10,000以上のご注文で国内送料が無料になります。

刊行日:2023年05月31日
判型/ページ数:四六判 並製 152ページ
ISBN:978-4-86528-369-3
装幀・装画:水谷有里/装画 麻川針/装幀
出版社:左右社

研究者としての仕事と家庭を行き来しながら詠まれた、気鋭の著者による第一歌集。初期作品から現在まで、現代短歌社賞佳作となった連作「水張田(みはりだ)の季節」を含む344首を収録。

〈栞〉
染野太朗「サンダルと万緑」
樋口智子「春はまた、花を連れてくるから」
黒瀬珂瀾「忙しくって、寂しくて」

〈収録短歌より〉
生きているだけでふたたび夏は来て抜け殻に似た棚のサンダル
それぞれの臓腑に白く降る雪よわれには淡く父には深く
ラスボスとして死の影の差す午後にいっしんで書く勤務報告
おやすみ、と書斎へ向かうこの人も燃えさかる一点をめぐる星
夕凪の汀の喜怒をきらめかす十八度目の冬のむすめは

柳原恵津子 (ヤナギハラ・エツコ)
一九七五年東京生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。二〇〇五年に歌作を開始、りとむ短歌会を経て、未来短歌会陸から海へ欄に所属。白の会などに参加。未来評論エッセイ賞2016。第八回現代短歌社賞佳作。非常勤研究員として研究所勤務(専門は日本語史)。

ーーーーー

わたしは会社勤め的なことをやめてしまったけれど、子どもを育てながら仕事をし、生活をやっていくひとりとしてすごく沁みる一冊でした。淡々と紡がれていくようでいてはっとさせられる、人との関わりの中にうっすら囲いが設けられて、個としての自分がぽつんとただあるだけという温度感が個人的には心地よく感じられます。

商品をアプリでお気に入り
  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥2,200 税込

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品