2024
本は随時追加しております
配送まで2〜3日になるよう心がけておりますが、余裕をもって1週間程度みていただけますと幸いです
返品はお届け後1週間以内かつ初期で破損や過度のダメージがあった場合のみ対応いたします
◯送料について
¥10000以上のお買い物で国内送料はいねむり負担といたします
この場合は配送方法はおまかせとなります
現在海外配送は台湾のみ可能です(EMS)
Overseas delivery is only available in Taiwan (EMS)
-
For those who want overseas delivery
¥100
SOLD OUT
For those who want overseas delivery 配送は日本から行います。 現在は台湾への配送のみ可能です。 配送方法はEMSです。 禁制品にあたるものを注文された場合は自動でキャンセルすることがあります。 また、送料を含めて2000台湾ドル以上の会計ですと関税がかかります。こちらを理由にキャンセルすることはできませんのでご注意ください。 As of 2022/8/17 We will ship from Japan. Currently, we can only ship to Taiwan. The shipping method is EMS. Orders for prohibited items may be automatically canceled. In addition, customs duties will be applied to orders over 2,000 Taiwan dollars including shipping. Please note that cancellations cannot be made for this reason.
-
からくり玩具世界一周 山口照二 著/高見知香 写真
¥3,300
ISBN 978-4-908465-22-2 A5上製/160ページ/フルカラー 定価 3,000円+税 素朴でたのしい、39ヶ国のうごくおもちゃ 職人・工人の技術が光る最後の時代の「からくり玩具」。本書では、土産もの・子ども向けとして紙や木など身近な素材でつくられた、安価でシンプルだが工夫を凝らした造作美しい「うごくおもちゃ」800点を、魅力が伝わるビジュアルを追求した、美しい紙面で紹介する。すぐれたからくり玩具の産地であるドイツ・ロンドン・南チロル・アメリカ・インドほか五大陸の玩具をセレクト。日本の貴重なからくり郷土玩具も多数。 ーーーーー からくりといえば身近なものはピタゴラスイッチで、さんざん子どもと一緒に見ておもしろいなと思っていたら子どもたちはいつしかゲームの方のスイッチに夢中で親は置いてけぼりです。 からくり玩具が想起させてくれる懐かしさやそれで遊んだという原体験のようなものはどこかずっと頭に残っていて、ふと触れる機会があるといろいろなことが思い出されるものです。 きっと作るのは大変なのだろうけれど、かたちを変えながらでも残っていってほしいなと思います。
-
一年前の猫/近藤聡乃
¥2,200
『A子さんの恋人』『ニューヨークで考え中』で人気の漫画家・アーティストの近藤聡乃さんが、一緒に暮らす猫たちとの生活を描いたエッセイ7編と、魅力的なイラストを随所に収録した小さな作品集を刊行いたしました。 【本文より】 ニューヨークはもう冬である。今日の猫たちは一年たったら一年前の猫になる。来年もたぶん私は猫たちの誕生日を祝うのを忘れてしまうけど、一年前の猫たちの小さな声やあたたかさを忘れることはないだろう。 【仕掛けが盛り沢山!】 文庫サイズの上製本に、金の箔押し、巻頭と巻末にはそれぞれ、二つ折り、蛇腹(四つ折り)の別丁扉付き。さらに、特典シールも全ての本にはさみ込み。小箱のような一冊です。 【プロフィール】 近藤 聡乃|KONDOH Akino 1980年千葉県生まれ。2000年にマンガ家デビュー後、アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐にわたる作品を国内外で発表している。主な著書に、コミックス『はこにわ虫』(青林工藝舎)、『A子さんの恋人』全7巻(KADOKAWA)、『ニューヨークで考え中』1〜4(以下続刊・亜紀書房)、作品集『近藤聡乃作品集』、エッセイ集『不思議というには地味な話』(ともにナナロク社)など。 【書籍概要】 『一年前の猫』 著者 近藤聡乃(こんどう・あきの) 構成 エッセイ7編+イラスト20点以上 仕様 文庫上製/120頁 別丁 巻頭二つ折り/巻末四つ折り 装丁 名久井直子 定価 2,200円(2,000円+税) ISBN 978-4-86732-026-6 C0095 ーーーーー 近藤さんのエッセイは何となくふっと手に取りたくなるような魅力があって、今回のこの手のひらに収まるサイズ感での刊行がまず何よりうれしいことでした。 やわらかで(いい意味で)ふつうで、生活って人の数だけあるわけなのですが、そんな中で掬い取れるものをほらね、と猫たちと一緒に見せてくれるような本です。 我が家には猫はいませんが(その辺からいつもやってくるハチワレのことを気にかけているくらい)そういう人にでも家族として暮らしていることの魅力みたいなものが伝わってきます。
-
おやすみ神たち / 詩 谷川俊太郎・写真 川島小鳥
¥2,530
サイズ:A5判変形 上製 オールカラー 出版社:ナナロク社 ページ数:176ページ ISBN: 9784904292532 定価:本体 ¥2300+税(税込¥2530) この世での故郷の先に あの世での故郷があるのではないか タマシヒはたぶんそれを知っている (収録詩「故郷」より) 〈タマシヒ〉とは何か。その先には何があるのか。 目に見えない〈タマシヒ〉を描いた 新作書き下ろし詩27篇、 撮りおろし写真102点を収録。 〔プロフィール〕 谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう) 1931年東京生まれ。1952年第1詩集『二十億光年の孤独』を刊行。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表し、近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』やメールマガジン、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している。小社刊行の著書に、『生きる』(松本美枝子との共著)、『ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』(山田馨との共著)、あたしとあなた』がある。 川島小鳥(かわしま・ことり) 1980年東京都出身。写真家。早稲田大学第一文学部仏文科卒業、沼田元氣氏に師事。 2011年写真集『未来ちゃん』(小社)刊行と同時に『BABY BABY』(学研)を復刊。2014年『川島小鳥写真集 明星』(小社)刊行。2015年同作にて第40回木村伊兵衛写真賞受賞。2017年福井・金津創作の森にて、個展『境界線で遊ぶ 川島小鳥展』を開催。 公式サイト:http://kawashimakotori.com/ ーーーーーーー なんでかわからないけどすーっとしみるように涙が出そうになるんです。この詩集。 川島さんが台湾で撮りためた写真と、谷川さんが書き下ろした詩で構成されています。 表紙の写真の空の色がすごくあかるくてでもちょっとだけ切ない気がしてしまうのはわたしだけでしょうか。時間を止めたい、と思うときに。表紙のカバーにも仕掛けが隠された一冊です。
-
tiinei 酒盃/濃墨流し
¥4,180
キルンキャスティングで制作したガラス製の酒盃です。茶杯でも。 墨の流れたような模様が特徴です。窓辺など自然光の下で自ら発光するようなボワっという透け方になります。原型は手捻りで制作しているため独特のゆらぎがあります。 全体的にサラサラとしたマットな仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は少し青みが強く出ています。 サイズ:約6.7×6.9×5.4cm/内径約6.0×6.0cm/113g 実用で約60cc ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
tiinei ボウル/濃墨流し
¥4,950
SOLD OUT
キルンキャスティングで制作したガラス製のボウルです。 墨の流れたような模様が特徴です。窓辺など自然光の下で自ら発光するようなボワっという透け方になります。原型は手捻りで制作しているため独特のゆらぎがあります。 全体的にサラサラとしたマットな仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は少し青みが強く出ています。 サイズ:約9.8×9.7×5.3cm/内径約9.0×9.0cm/210g ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
tiinei ボウル/珈琲流し
¥4,620
キルンキャスティングで制作したガラス製のボウルです。 珈琲の流れたような模様が特徴です。窓辺など自然光の下で自ら発光するようなボワっという透け方になります。原型は手捻りで制作しているため独特のゆらぎがあります。 全体的にサラサラとしたマットな仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は少し青みが強く出ています。 サイズ:約9.2×9.1×3.5cm/内径約8.4×8.5cm/104g ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
tiinei ボウル/灰白
¥4,950
キルンキャスティングで制作したガラス製のボウルです。 冬の朝の空気のようなやさしい灰色で、窓辺など自然光の下で自ら発光するようなボワっという透け方になります。原型は手捻りで制作しているため独特のゆらぎがあります。 全体的にサラサラとしたマットな仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は少し青みが強く出ています。 サイズ:約10.1×10.1×3.6cm/内径約9.5×9.5cm/146g ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
tiinei 丸盆/中/にごり
¥6,820
SOLD OUT
キルンキャスティングで制作したガラス製のトレーです。 透け感のある濁った白で、窓辺など自然光の下で自ら発光するようなボワっという透け方になります。物を置く面は波打つようで平面にしていません。 全体的にサラサラとしたマットな仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は少し青みが強く出ています。 サイズ:約11.7×11.7×1.5cm/223g ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
tiinei オーバルプレート/大/薄青
¥7,920
キルンキャスティングで制作したガラス製のプレートです。 ごく薄い青色で、少しグレーがかっても見えます。 表はサラサラとしたマットな仕上げで、裏は焼きっぱなしのツルツルとした仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は少し青みが強く出ています。 サイズ:約11.8×15.9×0.8cm/316g ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
tiinei 八角トレー/中/薄青
¥5,720
キルンキャスティングで制作したガラス製のトレーです。 ごく薄い青色で、フチの立ち上がりが繊細な作りです。窓辺など自然光の下で自ら発光するようなボワっという透け方になります。 全体的にサラサラとしたマットな仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は少し青みが強く出ています。 サイズ:約11.6×7.3×2.1cm/183g ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
tiinei 八角プレート/中/珈琲流し
¥5,280
SOLD OUT
キルンキャスティングで制作したガラス製のプレートです。 珈琲のような濃い茶褐色の流れたような独特の模様で、光に透けた時とそうでない時で印象が変化します。 全体的にサラサラとしたマットな仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は少し青みが強く出ています。 サイズ:約11.0×10.0×0.8cm ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
tiinei 八角プレート/中/濃墨流し
¥5,280
キルンキャスティングで制作したガラス製のプレートです。 墨の流れたような独特の模様で、光に透けた時とそうでない時で印象が変化します。 全体的にサラサラとしたマットな仕上げです。 すべて技法の特性上一点ものです。 写真は青みが強く出ています。 サイズ:約11.0×10.0×0.6cm ・ひとつずつ手作業によって石膏型で作るため、不均衡な部分や揺らぎが大きい部分、ムラなどがございます。完全に水平なつくりにはなっていません。 ・意図的にラフな仕上げとなっておりますのでガラス粒子の質感なども残っております。ざらつきのある部分もございます。 ・焼成の際に不純物などが混入し黒点や原型の土の焼けた褐色の痕などが表出している部分がございます。 ・焼成の際に気泡が発生する製法のため気泡が表面に表出することがあり、表面に穴が開いているものがあります。 以上の点は手作りの風合いとしてお楽しみくださいませ。
-
あかるい花束 / 岡本真帆
¥1,870
著者:岡本真帆 装丁・画:鈴木千佳子 仕様:B6変形 並製 176頁 収録歌:266首 価格:1,870円(税込) ISBN:978-4-86732-027-3 C0092 8刷累計2万部を突破した『水上バス浅草行き』から2年、 待望の第2歌集を刊行いたします。 2拠点生活の中で詠まれた歌265首と、 装丁の鈴木千佳子さんによる花の絵を束ねました。 【著者より】 歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。 二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが、短歌になりました。 岡本真帆 【収録歌より7首】 わたしもう、夏の合図を待っている 冬至の長い夜からずっと ただしくよりたのしく歩く 光ってる水が見たくて すこし小走り 本当に正しかったかわからない決断たちよ おいで、雪解け 乱丁のある文庫本抱きしめる 愛すよたったひとつの傷を あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと スパイスは火花に似てるわたしからわたしへ送る強い喝采 しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを 岡本真帆(おかもと・まほ) 1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 2022年に第一歌集『水上バス浅草行き』(ナナロク社)を刊行。 ーーーーー とっても楽しみにしていたので本の荷解きをして表紙を見た時に「わあ」と声が出ました。 年度末のやや荒んだ心にパッとあかるい空気がさしました。 1冊目の歌集があっけらかんと初夏の陽気のよく似合う本だったと個人的には印象深いのですが、今回初めてざっと目を通したときに言い回しは相変わらずユーモラスであかるいのにちょっぴり泣きたくなるような気持ちにもなりました。でもどんよりではなくて、淡いグレーのようなしろいもののような、そんな気持ちです。日常がふたつあるそのあわいの余白のほんとうのところは書き手にしかわからないことだと思いますが、それを書き留め、本にしてくださることが誰かのおまもりになるよう願っています。
-
水上バス浅草行き / 岡本真帆
¥1,870
著者:岡本真帆 定価:1870円(本体1700円+税) 仕様:168ページ、B6変形 装丁・絵:鈴木千佳子 ISBN:978-4-86732-010-5 【あの短歌のひと、岡本真帆の初めての歌集刊行!】 Twitterで発表する短歌は、数万件のいいねを連発。話題の歌人がまる1年をかけて書き上げた第一歌集です。 【担当編集より】 いま、短歌に才能が集まっています。岡本真帆さんは、日常に紛れる「喜び」を31音のリズムで弾けさせる名手です。 【岡本真帆さんからのメッセージ】 浅草行きの水上バス。 どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。 むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。 なくても、生きていけるもの。 でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、 わくわくさせてくれるのを知っている。 そんな歌集をつくっています。 岡本真帆(おかもと・まほ) 一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 ーーーーーーー わたしも今までなくした傘の数知れず。(昨年は個展の時にギャラリーに傘を忘れてしまいうんざりした) なので、ナナロク社さんに新刊の案内を頂いたときにすぐあ、これいいなと思いました。 共感することが多いものってちょっぴり照れくさいようなもじもじした気持ちになりつつも読んでしまうものです。そういうこと、わたしもやっちゃうんだよねと思いながらおすすめします。 意味のないと思われることに救われて生きているという岡本さんのことばがわたしには救いでした。 歌はもちろんですが、本という物体としてもとてもかわいいのです。サイズ感がわたしの手のひらくらい。紙の質もなんともいえずよいです。
-
気がする朝 / 伊藤紺
¥1,870
著者:伊藤紺 装丁:脇田あすか 仕様:B6変形 並製 120頁 収録歌:102首 価格:1,870円(税込) ISBN:978-4-86732-025-9 C0092 【著者より】 12月、ナナロク社より 3冊目の歌集『気がする朝』を刊行します。 掲載歌は102首。 その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。 2023年はわたしにとって、 もっとも短歌と向き合う年になりました。 歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、 これが、自分の光なんだと気付きました。 この本を書けたこと、一生誇りに思う。 わたしの最高傑作です。 伊藤 紺 【収録歌より7首】 親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて 駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年 この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ 海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる 僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う 【著者プロフィール】 伊藤紺(いとう・こん) 1993年生まれ。歌人。2019年『肌に流れる透明な気持ち』、20年『満ちる腕』を私家版で刊行する。22年両作を短歌研究社より商業出版として同時刊行。23年はNEWoMan新宿での特別コラボ展示「気づく」、24年1月は上白石萌歌の初写真展「かぜとわたしはうつろう」への短歌提供など活躍の場を広げ続けている。 ーーーーー ここ数年、自分と他人の線引きが濃いけれど柔らかなものになったという体感があります。 ぼかして描いたみたいに滲んでいるけれど、自分の内側について深く潜っていくといいますか。 この歌集については前の2冊を読んでいたこともあってこれは、という感覚でいたのですが「最高傑作」とご自身で書かれているのを読んでそうだなあと。 やさしい文字の表記の中にしんとする瞬間や細波のようにざわめく気持ちがていねいに捉えられているような気配がするのがすきなところです。それでいて真っ暗にならない、透明な水にダイブしているような手触りの歌集だと感じています。
-
どこにでもあるケーキ/三角みづ紀
¥1,870
詩篇:三角みづ紀 装画:塩川いづみ 装丁:鈴木千佳子 定価:1700円+税 発売:8月28日頃 刊行:ナナロク社 ISBN:978-4-904292-95-2 C0092 本文:120頁/詩33編+口絵2点+あとがき 造本: 文庫よりひとまわり大きい上製本です。小口と天地に赤インクを塗る、三方小口塗装です。表紙絵は塩川いづみさん。タイトルは細い金の箔。カバーの代わりにグラシン紙という半透明の紙を巻いています。 詩集『よいひかり』(小社)に続く、三角みづ紀の第8詩集は、詩人の記憶を重ねた13歳を描く33篇の書き下ろしです。 誰もが感じてきた変わっていく心と身体と家族との関係性、教室の疎外感や世界の美しさを、失った記憶が蘇るように描きだします。 タイトルの『どこにでもあるケーキ』をはじめ、一見すると否定的な言葉に、どこかそうありたいとも願う繊細な感情が見事に詩となっています。 すべて一人の目線で描かれるため、主人公のいる短い物語としても読め、しばらく詩から離れていたなという方にも、親しみやすい一冊です。 ーーーーーーー 三角さんの詩集はいつも特別で、でも普遍的で、繊細だけれどもエネルギーをひたひたと送ってくれるような感じがするのです。 誰かの人生を重ねるというよりはわたしは自分のことを重ねて読んでしまって、でも30歳を過ぎた今にこの本に出会えたことはさいわいであったなと思います。
-
よいひかり/三角みづ紀 著
¥1,540
サイズ:B6変形 上製 出版社:ナナロク社 ページ数:128ページ ISBN: 9784904292693 定価:本体 ¥1400+税(税込¥1540) 装画:さとうさかな 装丁:服部一成 中原中也賞、そして、史上最年少で 萩原朔太郎賞を受賞した最前線詩人が描く、 詩人と旅と生活。 本書は、詩人・三角みづ紀による7冊目の詩集です。 本年2月の1カ月間、ベルリンに渡り書き下ろした36篇からなります。 ーーーーーーー 詩の解釈はいろいろあると思いますが、個人的には静謐で、何か溢れそうだけれどその直前のようなうつくしさがあるなあと思った詩集です。 生活の中の余白や間を大切にしたくなる一冊です。
-
水張田の季節 / 柳原恵津子
¥2,200
刊行日:2023年05月31日 判型/ページ数:四六判 並製 152ページ ISBN:978-4-86528-369-3 装幀・装画:水谷有里/装画 麻川針/装幀 出版社:左右社 研究者としての仕事と家庭を行き来しながら詠まれた、気鋭の著者による第一歌集。初期作品から現在まで、現代短歌社賞佳作となった連作「水張田(みはりだ)の季節」を含む344首を収録。 〈栞〉 染野太朗「サンダルと万緑」 樋口智子「春はまた、花を連れてくるから」 黒瀬珂瀾「忙しくって、寂しくて」 〈収録短歌より〉 生きているだけでふたたび夏は来て抜け殻に似た棚のサンダル それぞれの臓腑に白く降る雪よわれには淡く父には深く ラスボスとして死の影の差す午後にいっしんで書く勤務報告 おやすみ、と書斎へ向かうこの人も燃えさかる一点をめぐる星 夕凪の汀の喜怒をきらめかす十八度目の冬のむすめは 柳原恵津子 (ヤナギハラ・エツコ) 一九七五年東京生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。二〇〇五年に歌作を開始、りとむ短歌会を経て、未来短歌会陸から海へ欄に所属。白の会などに参加。未来評論エッセイ賞2016。第八回現代短歌社賞佳作。非常勤研究員として研究所勤務(専門は日本語史)。 ーーーーー わたしは会社勤め的なことをやめてしまったけれど、子どもを育てながら仕事をし、生活をやっていくひとりとしてすごく沁みる一冊でした。淡々と紡がれていくようでいてはっとさせられる、人との関わりの中にうっすら囲いが設けられて、個としての自分がぽつんとただあるだけという温度感が個人的には心地よく感じられます。
-
風にあたる 山階基歌集
¥1,870
2019.7.23刊 四六判変型152頁 ISBN978-4-86272-618-6 心にふれる、という言葉がこんなに似合う歌はないと思う。 ──東直子(歌人) もといくんの歌集の中で暮らしたい ゆくてのシャツを乾かしながら ──枡野浩一(歌人) 2010年から2019年までの 短歌作品346首を収録。 【歌集より】 ほっといた鍋を洗って拭くときのわけのわからん明るさのこと 乗るたびに減る残額のひとときの光の文字を追い越して行く 菜の花を食べて胸から花の咲くようにすなおな身体だったら 三基あるエレベーターがばかだからみんなして迎えに来てしまう ないような夜と海とのあわいからちぎれる波に洗われていた 恋人をまじえて水炊きをかこむ呼びようのない暮らしの夜だ 夕闇にしずむこの世のおみやげに吊るしたシャツは風が抱き取る 【著者について】 山階 基 (やましな・もとい) 1991年広島県に生まれる。 2010年 短歌を書きはじめる。 2016年 第59回短歌研究新人賞次席 2017年 未来賞受賞 2018年 第64回角川短歌賞次席、第6回現代短歌社賞次席 2019年 歌集『風にあたる』刊行 2019年からイベント「屋上と短歌」を東京・西日暮里「屋上」と共同で不定期開催。 麻川針(あさかわ しん)名義で組版・デザインを手がける。 早稲田短歌会出身 未来短歌会「陸から海へ」出身 ーーーーー 乾いた風を肌に感じるようである、と思いました。 サインが入っているのですが、字は人をあらわすといった感じで軽やかで気負いを感じさせない文字の並びが印象的でした。 度々触れているのですが、個人的に文章や言葉を書くときにその人のひらがなの使い方に対して気になるというか、あ、この文字はひらがなで表記するんだ、と好感を抱くことがあるのですが、この歌集のひらがなの置き方がとてもすきです。
-
バウムクーヘン / 谷川俊太郎 著
¥1,430
サイズ:四六変形判 上製 出版社:ナナロク社 ページ数:112ページ ISBN: 9784904292822 定価:本体 ¥1300+税(税込¥1430) 著者の自選による、初収録のひらがな詩46篇を収録。 装画は、「ミッフィ―」のディック・ブルーナ氏による鮮やかな花の絵です。 かなで書いているので、子どもの詩集と思われるかもしれませんが、これは私の中に今もひそんでいる子どもの言葉をかりて、老人の私が書いた大人の詩集です。 ヒトが木の年輪(バウムクーヘン! )のように精神年齢を重ねていくものだとしたら、現在の自分の魂の中にゼロ歳から今に至る自分がいてもおかしくありません。 ハハ、チチ、バアバ、ジイジなどが登場しますが、特定の家族ではなく、架空の家族の架空の場面をイメージして書いています。 谷川俊太郎/本書あとがきより ーーーーーーー ミッフィーの絵本に親しみがある人ならすぐにそれと気がつく表紙ですね。 ミッフィーは子どものものだと思っていたところがあったのですが、わたしは今もすきです。なんならずっとすきが上塗りされ続けてもっとすきかもしれない。 人間は加齢とともに何かを忘れながら着実に何かを積み上げていて、でもそれがうつくしい気がするのです。 ひらがなの書体にまでやさしさややわらかさを感じられる詩集です。
-
きえもの日記 / 高山なおみ
¥1,760
単行本 A5 160ページ ISBN:978-4-309-28511-5 発売日:2015.04.20 木皿泉原作・脚本のドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」で料理監修をした著者が、スタッフらと駆けぬけた4ヵ月の撮影の記録。スケッチ、写真も満載。特別対談×木皿泉、ドラマの惣菜レシピ13品付! ーーーーー 高山なおみさんというとそれはもう素敵なお料理の本と思うでしょうしわたしもそう思いましたが、それで片付ける紹介をしたくないな、と思ってしまいました。 ある意味エッセイのようでいて、お仕事に対する姿勢のことを考えさせられるところもあって、「食べ物」「ドラマ」という一見違うようでいるものづくりへのアプローチの仕方についてとか、おいしそうとかレシピを知りたい、と思って読んだ方にとってはいい意味で期待を裏切られる本かもしれません。帯の「おまけレシピ」という表現が中を知った後だととてもしっくりきます。
-
最高の山ごはん 歩いて作って食べた話と料理
¥1,760
Format:B6判変型 Size:177×128mm Pages:160 Pages (144 Pages in color) Binding:ソフトカバー 発行元 :PIE International ISBN:978-4-7562-4828-2 C0070 著者:ホシガラス山岳会 最高の山ごはんって、どんなごはんだろう? その答えは「効率」でもなく「安さ」でもなく、「おいしい!と心底思ったごはん」。ホシガラスメンバー8人のとびきりおいしかった山ごはんを元に、料理家・山戸ユカが独自のアイデアを加えて再現。山で作るための合理的なヒントやアイデアもふんだんに盛り込んで、レシピとしてご紹介します。 ーーーーー 表紙を見て前職の時に店にあったな、となんだか懐かしい気持ちになった一冊。 わたしは担当が哲学とか詩歌とか日本芸術みたいなコーナーだったので自分で並べたやつではなかったですが、なんかいいなと思うと本棚を整えがてらよく本を物色したものです。 まず写真が抜群においしそう。わたしの山歩き経験というのは学生の時の野外活動くらいですが、外で食べるごはんってこんなにおいしそうなんだとちょっぴりやってみたくなりました。 いねむりで料理の本がじわじわ増えているのはなんとなく自分が家にいる時間が長くなって、食事に対する意識が変わったことがあるなと最近は思っていて、仕事で外に出ていてとにかく食料確保!みたいな時期が続いたのが、普段忙しく簡単にしていても時に食事そのものを楽しむことをしようと考えるようになってやっとそういう余裕ができたんだろうなあと腑に落ちたところです。そういうわけで「楽しい食事」のひとつとしてこんなかたちもあるのかなと追体験させてもらえそうな本です。
-
いまここ 詩:谷川俊太郎 写真:川内倫子
¥2,750
仕様:197 x 220 mm/上製本/64P 詩:谷川俊太郎 写真:川内倫子 企画:原田郁子 デザイン:サイトヲヒデユキ 言語:日本語・英語 定価:2,500円+税 発行:torch press ISBN:978-4-907562-43-4 C0072 発行年:2023 『いまここ』は谷川俊太郎の詩に、川内倫子が写真を合わせた写真絵本。日本科学未来館で上映されたプラネタリウム「暗やみの色」から始まった、原田郁子の楽曲「いまここ」の谷川の詩から生まれた一冊です。原田の楽曲「いまここ」は、今年発売された15年ぶりのソロアルバム「いま」に収録されている、0歳から91歳までの声、谷川自身の朗読、呼吸音、心音、rei harakamiのサウンドをフューチャーした11分半におよぶ大作となります。楽曲制作時に原田が川内の写真展「M/E 球体の上 無限の連なり」を訪れたことから、「本」としてのプロジェクトが動き出しました。 言葉と写真が呼応するように川内自身が構成した写真絵本『いまここ』では、アートディレクター・サイトヲヒデユキのデザインによって、言葉自体もリズムを持ちながらページが流れていきます。自分の存在について問いながらも、さまざまな受け取り方ができる「いまここ」という根源的な詩。それが静けさの中に自然の息づかいを感じる瑞々しい写真と重なり合うことで、寄り添いながらも、時空を超えた旅へと連れて行ってくれるでしょう。包まれるような囁きを聞きながら、深く遠くまで浸ることができる楽曲「いまここ」と連なり合う、言葉と写真で紡がれる『いまここ』の扉を、ページをめくりながら開いてみてください。 ーーーーー うつくしくて純度が高いな、と思いました。流れていく水のようで、穏やかで軽やかな空気のようで、ページを捲り終わった後、なんだか自分が薄い膜に守られたやさしい空気の中にいるようで、赤ちゃんで何かに守られていた頃ってこんな気持ちなのかな、と思いました。 わたしの子どもたちはもう図鑑やゲームの攻略本がおもしろい年頃になりましたが、そっと本棚に挿しておこうかなと思っています。