風にあたる 山階基歌集
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2019.7.23刊
四六判変型152頁
ISBN978-4-86272-618-6
心にふれる、という言葉がこんなに似合う歌はないと思う。
──東直子(歌人)
もといくんの歌集の中で暮らしたい ゆくてのシャツを乾かしながら
──枡野浩一(歌人)
2010年から2019年までの
短歌作品346首を収録。
【歌集より】
ほっといた鍋を洗って拭くときのわけのわからん明るさのこと
乗るたびに減る残額のひとときの光の文字を追い越して行く
菜の花を食べて胸から花の咲くようにすなおな身体だったら
三基あるエレベーターがばかだからみんなして迎えに来てしまう
ないような夜と海とのあわいからちぎれる波に洗われていた
恋人をまじえて水炊きをかこむ呼びようのない暮らしの夜だ
夕闇にしずむこの世のおみやげに吊るしたシャツは風が抱き取る
【著者について】
山階 基 (やましな・もとい)
1991年広島県に生まれる。
2010年 短歌を書きはじめる。
2016年 第59回短歌研究新人賞次席
2017年 未来賞受賞
2018年 第64回角川短歌賞次席、第6回現代短歌社賞次席
2019年 歌集『風にあたる』刊行
2019年からイベント「屋上と短歌」を東京・西日暮里「屋上」と共同で不定期開催。
麻川針(あさかわ しん)名義で組版・デザインを手がける。
早稲田短歌会出身
未来短歌会「陸から海へ」出身
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乾いた風を肌に感じるようである、と思いました。
サインが入っているのですが、字は人をあらわすといった感じで軽やかで気負いを感じさせない文字の並びが印象的でした。
度々触れているのですが、個人的に文章や言葉を書くときにその人のひらがなの使い方に対して気になるというか、あ、この文字はひらがなで表記するんだ、と好感を抱くことがあるのですが、この歌集のひらがなの置き方がとてもすきです。
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