2024
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からくり玩具世界一周 山口照二 著/高見知香 写真
¥3,300
ISBN 978-4-908465-22-2 A5上製/160ページ/フルカラー 定価 3,000円+税 素朴でたのしい、39ヶ国のうごくおもちゃ 職人・工人の技術が光る最後の時代の「からくり玩具」。本書では、土産もの・子ども向けとして紙や木など身近な素材でつくられた、安価でシンプルだが工夫を凝らした造作美しい「うごくおもちゃ」800点を、魅力が伝わるビジュアルを追求した、美しい紙面で紹介する。すぐれたからくり玩具の産地であるドイツ・ロンドン・南チロル・アメリカ・インドほか五大陸の玩具をセレクト。日本の貴重なからくり郷土玩具も多数。 ーーーーー からくりといえば身近なものはピタゴラスイッチで、さんざん子どもと一緒に見ておもしろいなと思っていたら子どもたちはいつしかゲームの方のスイッチに夢中で親は置いてけぼりです。 からくり玩具が想起させてくれる懐かしさやそれで遊んだという原体験のようなものはどこかずっと頭に残っていて、ふと触れる機会があるといろいろなことが思い出されるものです。 きっと作るのは大変なのだろうけれど、かたちを変えながらでも残っていってほしいなと思います。
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一年前の猫/近藤聡乃
¥2,200
『A子さんの恋人』『ニューヨークで考え中』で人気の漫画家・アーティストの近藤聡乃さんが、一緒に暮らす猫たちとの生活を描いたエッセイ7編と、魅力的なイラストを随所に収録した小さな作品集を刊行いたしました。 【本文より】 ニューヨークはもう冬である。今日の猫たちは一年たったら一年前の猫になる。来年もたぶん私は猫たちの誕生日を祝うのを忘れてしまうけど、一年前の猫たちの小さな声やあたたかさを忘れることはないだろう。 【仕掛けが盛り沢山!】 文庫サイズの上製本に、金の箔押し、巻頭と巻末にはそれぞれ、二つ折り、蛇腹(四つ折り)の別丁扉付き。さらに、特典シールも全ての本にはさみ込み。小箱のような一冊です。 【プロフィール】 近藤 聡乃|KONDOH Akino 1980年千葉県生まれ。2000年にマンガ家デビュー後、アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐にわたる作品を国内外で発表している。主な著書に、コミックス『はこにわ虫』(青林工藝舎)、『A子さんの恋人』全7巻(KADOKAWA)、『ニューヨークで考え中』1〜4(以下続刊・亜紀書房)、作品集『近藤聡乃作品集』、エッセイ集『不思議というには地味な話』(ともにナナロク社)など。 【書籍概要】 『一年前の猫』 著者 近藤聡乃(こんどう・あきの) 構成 エッセイ7編+イラスト20点以上 仕様 文庫上製/120頁 別丁 巻頭二つ折り/巻末四つ折り 装丁 名久井直子 定価 2,200円(2,000円+税) ISBN 978-4-86732-026-6 C0095 ーーーーー 近藤さんのエッセイは何となくふっと手に取りたくなるような魅力があって、今回のこの手のひらに収まるサイズ感での刊行がまず何よりうれしいことでした。 やわらかで(いい意味で)ふつうで、生活って人の数だけあるわけなのですが、そんな中で掬い取れるものをほらね、と猫たちと一緒に見せてくれるような本です。 我が家には猫はいませんが(その辺からいつもやってくるハチワレのことを気にかけているくらい)そういう人にでも家族として暮らしていることの魅力みたいなものが伝わってきます。
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おやすみ神たち / 詩 谷川俊太郎・写真 川島小鳥
¥2,530
サイズ:A5判変形 上製 オールカラー 出版社:ナナロク社 ページ数:176ページ ISBN: 9784904292532 定価:本体 ¥2300+税(税込¥2530) この世での故郷の先に あの世での故郷があるのではないか タマシヒはたぶんそれを知っている (収録詩「故郷」より) 〈タマシヒ〉とは何か。その先には何があるのか。 目に見えない〈タマシヒ〉を描いた 新作書き下ろし詩27篇、 撮りおろし写真102点を収録。 〔プロフィール〕 谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう) 1931年東京生まれ。1952年第1詩集『二十億光年の孤独』を刊行。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表し、近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』やメールマガジン、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している。小社刊行の著書に、『生きる』(松本美枝子との共著)、『ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』(山田馨との共著)、あたしとあなた』がある。 川島小鳥(かわしま・ことり) 1980年東京都出身。写真家。早稲田大学第一文学部仏文科卒業、沼田元氣氏に師事。 2011年写真集『未来ちゃん』(小社)刊行と同時に『BABY BABY』(学研)を復刊。2014年『川島小鳥写真集 明星』(小社)刊行。2015年同作にて第40回木村伊兵衛写真賞受賞。2017年福井・金津創作の森にて、個展『境界線で遊ぶ 川島小鳥展』を開催。 公式サイト:http://kawashimakotori.com/ ーーーーーーー なんでかわからないけどすーっとしみるように涙が出そうになるんです。この詩集。 川島さんが台湾で撮りためた写真と、谷川さんが書き下ろした詩で構成されています。 表紙の写真の空の色がすごくあかるくてでもちょっとだけ切ない気がしてしまうのはわたしだけでしょうか。時間を止めたい、と思うときに。表紙のカバーにも仕掛けが隠された一冊です。
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あかるい花束 / 岡本真帆
¥1,870
著者:岡本真帆 装丁・画:鈴木千佳子 仕様:B6変形 並製 176頁 収録歌:266首 価格:1,870円(税込) ISBN:978-4-86732-027-3 C0092 8刷累計2万部を突破した『水上バス浅草行き』から2年、 待望の第2歌集を刊行いたします。 2拠点生活の中で詠まれた歌265首と、 装丁の鈴木千佳子さんによる花の絵を束ねました。 【著者より】 歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。 二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが、短歌になりました。 岡本真帆 【収録歌より7首】 わたしもう、夏の合図を待っている 冬至の長い夜からずっと ただしくよりたのしく歩く 光ってる水が見たくて すこし小走り 本当に正しかったかわからない決断たちよ おいで、雪解け 乱丁のある文庫本抱きしめる 愛すよたったひとつの傷を あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと スパイスは火花に似てるわたしからわたしへ送る強い喝采 しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを 岡本真帆(おかもと・まほ) 1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 2022年に第一歌集『水上バス浅草行き』(ナナロク社)を刊行。 ーーーーー とっても楽しみにしていたので本の荷解きをして表紙を見た時に「わあ」と声が出ました。 年度末のやや荒んだ心にパッとあかるい空気がさしました。 1冊目の歌集があっけらかんと初夏の陽気のよく似合う本だったと個人的には印象深いのですが、今回初めてざっと目を通したときに言い回しは相変わらずユーモラスであかるいのにちょっぴり泣きたくなるような気持ちにもなりました。でもどんよりではなくて、淡いグレーのようなしろいもののような、そんな気持ちです。日常がふたつあるそのあわいの余白のほんとうのところは書き手にしかわからないことだと思いますが、それを書き留め、本にしてくださることが誰かのおまもりになるよう願っています。
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水上バス浅草行き / 岡本真帆
¥1,870
著者:岡本真帆 定価:1870円(本体1700円+税) 仕様:168ページ、B6変形 装丁・絵:鈴木千佳子 ISBN:978-4-86732-010-5 【あの短歌のひと、岡本真帆の初めての歌集刊行!】 Twitterで発表する短歌は、数万件のいいねを連発。話題の歌人がまる1年をかけて書き上げた第一歌集です。 【担当編集より】 いま、短歌に才能が集まっています。岡本真帆さんは、日常に紛れる「喜び」を31音のリズムで弾けさせる名手です。 【岡本真帆さんからのメッセージ】 浅草行きの水上バス。 どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。 むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。 なくても、生きていけるもの。 でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、 わくわくさせてくれるのを知っている。 そんな歌集をつくっています。 岡本真帆(おかもと・まほ) 一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 ーーーーーーー わたしも今までなくした傘の数知れず。(昨年は個展の時にギャラリーに傘を忘れてしまいうんざりした) なので、ナナロク社さんに新刊の案内を頂いたときにすぐあ、これいいなと思いました。 共感することが多いものってちょっぴり照れくさいようなもじもじした気持ちになりつつも読んでしまうものです。そういうこと、わたしもやっちゃうんだよねと思いながらおすすめします。 意味のないと思われることに救われて生きているという岡本さんのことばがわたしには救いでした。 歌はもちろんですが、本という物体としてもとてもかわいいのです。サイズ感がわたしの手のひらくらい。紙の質もなんともいえずよいです。
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気がする朝 / 伊藤紺
¥1,870
著者:伊藤紺 装丁:脇田あすか 仕様:B6変形 並製 120頁 収録歌:102首 価格:1,870円(税込) ISBN:978-4-86732-025-9 C0092 【著者より】 12月、ナナロク社より 3冊目の歌集『気がする朝』を刊行します。 掲載歌は102首。 その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。 2023年はわたしにとって、 もっとも短歌と向き合う年になりました。 歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、 これが、自分の光なんだと気付きました。 この本を書けたこと、一生誇りに思う。 わたしの最高傑作です。 伊藤 紺 【収録歌より7首】 親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて 駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年 この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ 海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる 僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う 【著者プロフィール】 伊藤紺(いとう・こん) 1993年生まれ。歌人。2019年『肌に流れる透明な気持ち』、20年『満ちる腕』を私家版で刊行する。22年両作を短歌研究社より商業出版として同時刊行。23年はNEWoMan新宿での特別コラボ展示「気づく」、24年1月は上白石萌歌の初写真展「かぜとわたしはうつろう」への短歌提供など活躍の場を広げ続けている。 ーーーーー ここ数年、自分と他人の線引きが濃いけれど柔らかなものになったという体感があります。 ぼかして描いたみたいに滲んでいるけれど、自分の内側について深く潜っていくといいますか。 この歌集については前の2冊を読んでいたこともあってこれは、という感覚でいたのですが「最高傑作」とご自身で書かれているのを読んでそうだなあと。 やさしい文字の表記の中にしんとする瞬間や細波のようにざわめく気持ちがていねいに捉えられているような気配がするのがすきなところです。それでいて真っ暗にならない、透明な水にダイブしているような手触りの歌集だと感じています。
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どこにでもあるケーキ/三角みづ紀
¥1,870
詩篇:三角みづ紀 装画:塩川いづみ 装丁:鈴木千佳子 定価:1700円+税 発売:8月28日頃 刊行:ナナロク社 ISBN:978-4-904292-95-2 C0092 本文:120頁/詩33編+口絵2点+あとがき 造本: 文庫よりひとまわり大きい上製本です。小口と天地に赤インクを塗る、三方小口塗装です。表紙絵は塩川いづみさん。タイトルは細い金の箔。カバーの代わりにグラシン紙という半透明の紙を巻いています。 詩集『よいひかり』(小社)に続く、三角みづ紀の第8詩集は、詩人の記憶を重ねた13歳を描く33篇の書き下ろしです。 誰もが感じてきた変わっていく心と身体と家族との関係性、教室の疎外感や世界の美しさを、失った記憶が蘇るように描きだします。 タイトルの『どこにでもあるケーキ』をはじめ、一見すると否定的な言葉に、どこかそうありたいとも願う繊細な感情が見事に詩となっています。 すべて一人の目線で描かれるため、主人公のいる短い物語としても読め、しばらく詩から離れていたなという方にも、親しみやすい一冊です。 ーーーーーーー 三角さんの詩集はいつも特別で、でも普遍的で、繊細だけれどもエネルギーをひたひたと送ってくれるような感じがするのです。 誰かの人生を重ねるというよりはわたしは自分のことを重ねて読んでしまって、でも30歳を過ぎた今にこの本に出会えたことはさいわいであったなと思います。
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よいひかり/三角みづ紀 著
¥1,540
サイズ:B6変形 上製 出版社:ナナロク社 ページ数:128ページ ISBN: 9784904292693 定価:本体 ¥1400+税(税込¥1540) 装画:さとうさかな 装丁:服部一成 中原中也賞、そして、史上最年少で 萩原朔太郎賞を受賞した最前線詩人が描く、 詩人と旅と生活。 本書は、詩人・三角みづ紀による7冊目の詩集です。 本年2月の1カ月間、ベルリンに渡り書き下ろした36篇からなります。 ーーーーーーー 詩の解釈はいろいろあると思いますが、個人的には静謐で、何か溢れそうだけれどその直前のようなうつくしさがあるなあと思った詩集です。 生活の中の余白や間を大切にしたくなる一冊です。
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水張田の季節 / 柳原恵津子
¥2,200
刊行日:2023年05月31日 判型/ページ数:四六判 並製 152ページ ISBN:978-4-86528-369-3 装幀・装画:水谷有里/装画 麻川針/装幀 出版社:左右社 研究者としての仕事と家庭を行き来しながら詠まれた、気鋭の著者による第一歌集。初期作品から現在まで、現代短歌社賞佳作となった連作「水張田(みはりだ)の季節」を含む344首を収録。 〈栞〉 染野太朗「サンダルと万緑」 樋口智子「春はまた、花を連れてくるから」 黒瀬珂瀾「忙しくって、寂しくて」 〈収録短歌より〉 生きているだけでふたたび夏は来て抜け殻に似た棚のサンダル それぞれの臓腑に白く降る雪よわれには淡く父には深く ラスボスとして死の影の差す午後にいっしんで書く勤務報告 おやすみ、と書斎へ向かうこの人も燃えさかる一点をめぐる星 夕凪の汀の喜怒をきらめかす十八度目の冬のむすめは 柳原恵津子 (ヤナギハラ・エツコ) 一九七五年東京生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。二〇〇五年に歌作を開始、りとむ短歌会を経て、未来短歌会陸から海へ欄に所属。白の会などに参加。未来評論エッセイ賞2016。第八回現代短歌社賞佳作。非常勤研究員として研究所勤務(専門は日本語史)。 ーーーーー わたしは会社勤め的なことをやめてしまったけれど、子どもを育てながら仕事をし、生活をやっていくひとりとしてすごく沁みる一冊でした。淡々と紡がれていくようでいてはっとさせられる、人との関わりの中にうっすら囲いが設けられて、個としての自分がぽつんとただあるだけという温度感が個人的には心地よく感じられます。
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風にあたる 山階基歌集
¥1,870
2019.7.23刊 四六判変型152頁 ISBN978-4-86272-618-6 心にふれる、という言葉がこんなに似合う歌はないと思う。 ──東直子(歌人) もといくんの歌集の中で暮らしたい ゆくてのシャツを乾かしながら ──枡野浩一(歌人) 2010年から2019年までの 短歌作品346首を収録。 【歌集より】 ほっといた鍋を洗って拭くときのわけのわからん明るさのこと 乗るたびに減る残額のひとときの光の文字を追い越して行く 菜の花を食べて胸から花の咲くようにすなおな身体だったら 三基あるエレベーターがばかだからみんなして迎えに来てしまう ないような夜と海とのあわいからちぎれる波に洗われていた 恋人をまじえて水炊きをかこむ呼びようのない暮らしの夜だ 夕闇にしずむこの世のおみやげに吊るしたシャツは風が抱き取る 【著者について】 山階 基 (やましな・もとい) 1991年広島県に生まれる。 2010年 短歌を書きはじめる。 2016年 第59回短歌研究新人賞次席 2017年 未来賞受賞 2018年 第64回角川短歌賞次席、第6回現代短歌社賞次席 2019年 歌集『風にあたる』刊行 2019年からイベント「屋上と短歌」を東京・西日暮里「屋上」と共同で不定期開催。 麻川針(あさかわ しん)名義で組版・デザインを手がける。 早稲田短歌会出身 未来短歌会「陸から海へ」出身 ーーーーー 乾いた風を肌に感じるようである、と思いました。 サインが入っているのですが、字は人をあらわすといった感じで軽やかで気負いを感じさせない文字の並びが印象的でした。 度々触れているのですが、個人的に文章や言葉を書くときにその人のひらがなの使い方に対して気になるというか、あ、この文字はひらがなで表記するんだ、と好感を抱くことがあるのですが、この歌集のひらがなの置き方がとてもすきです。
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バウムクーヘン / 谷川俊太郎 著
¥1,430
サイズ:四六変形判 上製 出版社:ナナロク社 ページ数:112ページ ISBN: 9784904292822 定価:本体 ¥1300+税(税込¥1430) 著者の自選による、初収録のひらがな詩46篇を収録。 装画は、「ミッフィ―」のディック・ブルーナ氏による鮮やかな花の絵です。 かなで書いているので、子どもの詩集と思われるかもしれませんが、これは私の中に今もひそんでいる子どもの言葉をかりて、老人の私が書いた大人の詩集です。 ヒトが木の年輪(バウムクーヘン! )のように精神年齢を重ねていくものだとしたら、現在の自分の魂の中にゼロ歳から今に至る自分がいてもおかしくありません。 ハハ、チチ、バアバ、ジイジなどが登場しますが、特定の家族ではなく、架空の家族の架空の場面をイメージして書いています。 谷川俊太郎/本書あとがきより ーーーーーーー ミッフィーの絵本に親しみがある人ならすぐにそれと気がつく表紙ですね。 ミッフィーは子どものものだと思っていたところがあったのですが、わたしは今もすきです。なんならずっとすきが上塗りされ続けてもっとすきかもしれない。 人間は加齢とともに何かを忘れながら着実に何かを積み上げていて、でもそれがうつくしい気がするのです。 ひらがなの書体にまでやさしさややわらかさを感じられる詩集です。
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きえもの日記 / 高山なおみ
¥1,760
単行本 A5 160ページ ISBN:978-4-309-28511-5 発売日:2015.04.20 木皿泉原作・脚本のドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」で料理監修をした著者が、スタッフらと駆けぬけた4ヵ月の撮影の記録。スケッチ、写真も満載。特別対談×木皿泉、ドラマの惣菜レシピ13品付! ーーーーー 高山なおみさんというとそれはもう素敵なお料理の本と思うでしょうしわたしもそう思いましたが、それで片付ける紹介をしたくないな、と思ってしまいました。 ある意味エッセイのようでいて、お仕事に対する姿勢のことを考えさせられるところもあって、「食べ物」「ドラマ」という一見違うようでいるものづくりへのアプローチの仕方についてとか、おいしそうとかレシピを知りたい、と思って読んだ方にとってはいい意味で期待を裏切られる本かもしれません。帯の「おまけレシピ」という表現が中を知った後だととてもしっくりきます。
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最高の山ごはん 歩いて作って食べた話と料理
¥1,760
Format:B6判変型 Size:177×128mm Pages:160 Pages (144 Pages in color) Binding:ソフトカバー 発行元 :PIE International ISBN:978-4-7562-4828-2 C0070 著者:ホシガラス山岳会 最高の山ごはんって、どんなごはんだろう? その答えは「効率」でもなく「安さ」でもなく、「おいしい!と心底思ったごはん」。ホシガラスメンバー8人のとびきりおいしかった山ごはんを元に、料理家・山戸ユカが独自のアイデアを加えて再現。山で作るための合理的なヒントやアイデアもふんだんに盛り込んで、レシピとしてご紹介します。 ーーーーー 表紙を見て前職の時に店にあったな、となんだか懐かしい気持ちになった一冊。 わたしは担当が哲学とか詩歌とか日本芸術みたいなコーナーだったので自分で並べたやつではなかったですが、なんかいいなと思うと本棚を整えがてらよく本を物色したものです。 まず写真が抜群においしそう。わたしの山歩き経験というのは学生の時の野外活動くらいですが、外で食べるごはんってこんなにおいしそうなんだとちょっぴりやってみたくなりました。 いねむりで料理の本がじわじわ増えているのはなんとなく自分が家にいる時間が長くなって、食事に対する意識が変わったことがあるなと最近は思っていて、仕事で外に出ていてとにかく食料確保!みたいな時期が続いたのが、普段忙しく簡単にしていても時に食事そのものを楽しむことをしようと考えるようになってやっとそういう余裕ができたんだろうなあと腑に落ちたところです。そういうわけで「楽しい食事」のひとつとしてこんなかたちもあるのかなと追体験させてもらえそうな本です。
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いまここ 詩:谷川俊太郎 写真:川内倫子
¥2,750
仕様:197 x 220 mm/上製本/64P 詩:谷川俊太郎 写真:川内倫子 企画:原田郁子 デザイン:サイトヲヒデユキ 言語:日本語・英語 定価:2,500円+税 発行:torch press ISBN:978-4-907562-43-4 C0072 発行年:2023 『いまここ』は谷川俊太郎の詩に、川内倫子が写真を合わせた写真絵本。日本科学未来館で上映されたプラネタリウム「暗やみの色」から始まった、原田郁子の楽曲「いまここ」の谷川の詩から生まれた一冊です。原田の楽曲「いまここ」は、今年発売された15年ぶりのソロアルバム「いま」に収録されている、0歳から91歳までの声、谷川自身の朗読、呼吸音、心音、rei harakamiのサウンドをフューチャーした11分半におよぶ大作となります。楽曲制作時に原田が川内の写真展「M/E 球体の上 無限の連なり」を訪れたことから、「本」としてのプロジェクトが動き出しました。 言葉と写真が呼応するように川内自身が構成した写真絵本『いまここ』では、アートディレクター・サイトヲヒデユキのデザインによって、言葉自体もリズムを持ちながらページが流れていきます。自分の存在について問いながらも、さまざまな受け取り方ができる「いまここ」という根源的な詩。それが静けさの中に自然の息づかいを感じる瑞々しい写真と重なり合うことで、寄り添いながらも、時空を超えた旅へと連れて行ってくれるでしょう。包まれるような囁きを聞きながら、深く遠くまで浸ることができる楽曲「いまここ」と連なり合う、言葉と写真で紡がれる『いまここ』の扉を、ページをめくりながら開いてみてください。 ーーーーー うつくしくて純度が高いな、と思いました。流れていく水のようで、穏やかで軽やかな空気のようで、ページを捲り終わった後、なんだか自分が薄い膜に守られたやさしい空気の中にいるようで、赤ちゃんで何かに守られていた頃ってこんな気持ちなのかな、と思いました。 わたしの子どもたちはもう図鑑やゲームの攻略本がおもしろい年頃になりましたが、そっと本棚に挿しておこうかなと思っています。
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palmstories あなた
¥1,980
「あなた」と「きみ」をめぐる、5つの“てのひら”の小説たち(パームストーリーズ)ちいさなハードカバーの単行本でお届けする掌篇アンソロジーあなたが私に寄越してくれたさまざまな物が、もしその時に手に入らなかったとしたらと考えると、ちょっと恐ろしいなという気がしてくる。 --津村記久子「六階を見習って」なんであれば出来事とも呼べないかもしれないくらいのもの、きわめてうっすらとした出来事のようなものからでさえ、忘れがたい印象をふいに得る、ということはきみにももちろん時々起こる。 --岡田利規「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」此の度は機会を与えてくれてありがとう。本当に感謝している。(…)そんな僕がつい、本当に、と書いてしまったのはマジで貴殿に感謝しているからだ。 --町田康「言ひ譯」あなたは引っ越してきたばかりの街を一人で歩いている。真っ直ぐな道の果てに寺院と思しき白い塀が見える。 --又吉直樹「行列」茂呂来さん、茂呂来さん、聞こえますか。(…)きっとそちらはいま、おくつろぎタイムですよね。 --大崎清夏「眼鏡のバレリーナのために」 ーーーーー 絶妙に手の中に収まるサイズ感、文庫のそれとは違う良さがあっておお、と声が出ました。 まず書き手の皆さんのラインナップにグッときてしまったし、掌編小説集って言って本当にその大きさにおさめているのにも感心したし、どのお話も個性に溢れているのにわわっと読みたくなってしまう。もちろん文章の持つ引力みたいなものの力もあるのですが、この本の雰囲気がそうさせてくれるというのもあると思っています。自分が学生だったなら、友達からパスするように隣の机から差し出されてほしい。
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じゃむパンの日
¥1,980
B6変型判 縦178mm 横128mm 208ページ 時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。 『乙女の密告』で芥川賞を受賞。 2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。 日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。 著者プロフィール 赤染晶子 (アカゾメアキコ) (著/文) 1974年京都府生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年、外国語大学を舞台に「アンネの日記」を題材にしたスピーチコンテストをめぐる「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。著書に『うつつ うつら』『乙女の密告』『WANTED!! かい人 21 面相』がある。2017 年急性肺炎により永眠。エッセイの名手としても知られ、本書が初のエッセイ集となる。 ーーーーー 仕事で度々関西に行くことがあるのですが、自分の生い立ちの中でルーツがそちらにあるわけではないのになぜか実家に帰った如く安心感を抱く瞬間があります。 よくテレビで見る「ボケ・ツッコミ」とかとも違って、それまでネット上でしかやり取りしたことがないのにわざわざ会いに来てくれたお客様からやわらかな口調で「おいしいもん食べて帰りや」とか「暑いから気をつけて」みたいな言葉をかけてもらうことが多い気がしています。あの人やこの人の穏やかな関西弁の話し方がふんわり思い出されて、癒されるんです。この本。 エッセイではあるんですが、わたしの個人的にだいすきな「なんてことないことを書いた小説」のようでもあります。
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ダイスキ
¥1,300
あなたがその人を大好きなのは、 どうしてですか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 20代男女4人組が送るZINE「ダイスキ」が販売決定!! 「あなたがその人を大好きなのは、どうしてですか」という質問に答える形で8名の著者が文章を執筆。誰かへ向けた「大好き」というストレートな気持ちを綴ったZINEをお届けします。 マーケター、タトゥーイスト、司法書士志望の学生、書籍編集者、インテリアアドバイザー、バンドマン、イラストレーター、言語聴覚士を目指す専門学生….. ちがう立場の8人が、思い思いに描く「大好き」。 それは、恋人への愛情だったり、 自分の中の偶像だったり、 過去の素敵な思い出だったり。 あなたもわたしたちと一緒に、 大好きな人へ思いを馳せてみませんか? 著者:糸巻羽栞・ENO・O2・ 野口理恵・小林幹生・ カザマタカフミ・you・西川勇大 表紙デザイン:前田あいみ(アマエタ) 価格:1182円+税 造本:W105mm×H178mm・無線綴じ・96ページ ーーーーー どうですか、と勧めてもらったものを昔は突っぱねてしまうことが多かった気がするのですが、ピンときたらまずはやってみる、手に取ってみる、ということがここ数年身についたような気がしています。これは歳をとってよかったことの一つ。 そういう意味でこれは出会えてよかったなと思えた本です。試しに数ページ、のつもりで開いたらここ最近クタクタでなかなか活字の本を開けなかったはずなのにグイグイ読み進めてしまいました。扉のひと言目にハッとさせられるような気がします。ダイスキってやさしい言葉だと思っていたのですが、そのタイトルから想像した以上の剥き出しの感情にしっかり心を持っていかれます。 これは製作に携わっている方がおっしゃっていたので太鼓判なのですが、「USO」シリーズを愛読されている方はぜひ読んでみてほしいです。
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『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』パリッコ/スズキナオ
¥1,650
A5変形判 並装 132p カバーイラスト:石山さやか ロゴ:スケラッコ デザイン:戸塚泰雄(nu) こんな状況でも、楽しい酒の飲み方はあるはず。 若手飲酒シーンを牽引する人気ライターのパリッコ(『酒場っ子』)とスズキナオ(『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』)が編集、執筆を務める飲酒と生活の本『のみタイム』をはじめます。お酒と一緒に、とにかく楽しく、何からも自由に、小さくも確かで幸せな時間、風景の中にある本を目指して。 1杯目は100頁以上にわたり「家飲みを楽しむ100のアイデア」について考えました。日常を楽しくする、使えるアイデアが満載! 豪華執筆陣は、ラズウェル細木(『酒のほそ道』)、夢眠ねむ(「夢眠書店」)、清野とおる(『東京都北区赤羽』)、今野亜美(「スナック亜美」)、平民金子(『ごろごろ、神戸』)、香山哲(『ベルリンうわの空』)、イーピャオ(『とんかつDJアゲ太郎』)、METEOR(ラッパー)他! とにかく酒が好きということは、よりはっきりしました。 【目次】 家飲みを楽しむ100のアイデア パリッコ/スズキナオ/泡☆盛子/古賀及子/たけしげみゆき/玉置標本/山琴ヤマコ まえがき こんな状況でも、楽しい酒の飲み方はあるはず 1〜100 のアイデア あとがき とにかく酒が好きということは、よりはっきりしました ラズウェル細木 酒場の隅隅 唐辛子&山椒の容器 夢眠ねむ 夢眠ねむのミニ缶日和 最近ハマっている「チメク」で飲もう! 清野とおる 「アレ」でコロナに勝った(気がした)話 今野亜美 これ飲んだら本気出す。 最強のテイクアウト飲み。豚の珍味で一杯。 香山哲 将来の集落 その6割は水 平民金子 東出町の魯山人 平民金子味道 「サッ」と「ポロ一番」 イーピャオ 豆記事アソートパック メテオ 僕の腸 1杯目CONTRIBUTOR 【編著者紹介】 パリッコ(編著) 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『酒場っ子』(スタンド・ブックス)『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』(光文社新書)『ほろ酔い!物産館ツアーズ』(ヤングキングコミックス)『晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、スズキナオ氏との共著に『酒の穴』(シカク出版)『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)『“よむ”お酒』(イースト・プレス)など。 スズキナオ(編著) 1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』『メシ通』などを中心に執筆中。テクノバンド「チミドロ」のメンバーで、大阪・西九条のミニコミ書店「シカク」の広報担当も務める。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタンド・ブックス)、パリッコとの共著に『酒の穴』(シカク出版)、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)、『“よむ”お酒』(イースト・プレス)がある。 ーーーーー スタンド・ブックスさんのこのラインナップ好きの方にはもう目次だけでもたまらないことでしょう。度々書いているかもしれませんが飲酒したい気持ちはあれど体質上飲酒不可のわたしにも楽しみを分けてくれるものばかりです。 飲酒に限らず、ちょっとしたことを試したらなんだか生活がおもしろくなった気がする、みたいなライフハックはいくらでも知っていた方がいいと思っているところがあるので、こういう本こそすすんでおすすめしたいです。
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comixシリーズ「ハウツー 芝生の刈りかた How to mow the lawn」 コルシカ
¥990
サイズ:133×172mm 仕様:15ページ/リソグラフ印刷・平綴じ製本・トレーシングペーパーカバー付 印刷・製本:レトロ印刷JAM 発行:2022年5月12日発行 著者:コルシカ 発行者:池田敦(ondo) 発行所:ondo 企画グループ展「COMIX -4 short stories-」に合わせ、ondoより発行したショートストーリー漫画冊子。風合いあるリソグラフ印刷&こだわりのミシン製本も魅力的。芝生の刈り方のハウツー本として進行しつつもストーリーに引き付けられ、予期しないオチに驚かされます。 コルシカ -corsica- 東京都中野区生まれ。幼少期から中野ブロードウェイにある「まんだらけ」で漫画ばかり読んで育つ。 2010年よりイラストレーター、漫画家として活動開始。 日本デザイナー学院グラフィックデザイン科2部卒。美学校「絵と美と画と術」第七期生。 ーーーーー 芝刈り機横に備えつけておきたいくらいには芝刈りのハウツーがしっかり分かるのですが、それで終わらないのがすごいです。 誕生日プレゼントに時たま意図のわからない本の贈り物(でもなんかわたしがすきな感じのものなんですよね)をくれる友人がいるのですが、その人からもらいそうないいチョイスの本です。
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comixシリーズ「600ワットで1分半 今日も今日とてはらぺこ短編集」 しまはらゆうき
¥990
サイズ:133×172mm 仕様:15ページ/リソグラフ印刷・平綴じ製本・トレーシングペーパーカバー付 印刷・製本:レトロ印刷JAM 発行:2022年5月12日発行 著者:しまはらゆうき 発行者:池田敦(ondo) 発行所:ondo 企画グループ展「COMIX -4 short stories-」に合わせ、ondoより発行したショートストーリー漫画冊子。風合いあるリソグラフ印刷&こだわりのミシン製本も魅力的。初版は各限定100部を制作。美味しそうに描かれた食べ物や、勢いとスピード感のある表現と画面の構成に惹かれます。 しまはらゆうき -Yuki Shimahara- 1988年大阪府生まれ、東京都在住。イギリス・Central Saint Martins の MA Communication Design を卒業後、2015年頃よりイラストレーターとして活動を開始。主に書籍や雑誌の挿絵、音楽関連のイラストを手がける。 ーーーーー おなかが空いておなかが空いて、早く家に帰りたい、と思ったときわたしは今後このマンガを何回も脳内で再生すると思います。 一緒に脳内再生してくださる仲間の方がいらしたらぜひお知らせください。
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comixシリーズ「さよなら またね -京都での思い出のショートストーリー-」mig_mig
¥990
サイズ:133×172mm 仕様:15ページ/リソグラフ印刷・平綴じ製本・トレーシングペーパーカバー付 印刷・製本:レトロ印刷JAM 発行:2023年2月3日初版発行 著者:mig_mig 発行者:池田敦(ondo) 発行所:ondo 企画グループ展「COMIX2 -4 short stories-」に合わせ、ondoより発行したショートストーリー漫画冊子。風合いあるリソグラフ印刷&こだわりのミシン製本も魅力的です。初版は各限定100部を制作。留学や仕事を通して4年半過ごした京都での思い出が描かれています。建築家ならではのこだわりが伝わる建物や町の描写が魅力的です。 mig_mig イラストレーター・グラフィックデザイナー。タイ在住。京都工業繊維大学建築設計修士過程を修了後、タイに戻り、建築家として勤務。現在はフリーランスとして活動。アニメーション制作、似顔絵制作など幅広い表現を特徴に、日本への活動も広げている。 UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka 2019/ondo池田敦レビュアー賞 ーーーーー 京都、行ったことがあるとおお、と思う方もいらっしゃるかもしれません。 旅行で行くのと暮らすのって同じ土地でもまた見えるものや思うことが違っていて、これは暮らした人の目線だなあと思います。(そう書いてあるではないか) 建物や街並みの絵が好きな方にはぜひ読んでみて眺めていただきたいなと思います。
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飯麺湯 台湾小吃どんぶりレシピ 食堂、屋台、夜市で食べる小腹メシ
¥1,760
SOLD OUT
発売日:2023年4月刊行 仕様:A5変形 並製 総160頁 定価:1760円(10%税込) ISBN:978-4-7661-3402-5 口尾麻美 著 台湾には「小吃」と呼ばれる小腹を満たすのにちょうどいいサイズの料理が街中にあふれている。 数ある「小吃」がある中で、その象徴的な小さめサイズのどんぶりに着目。代表的なごはんもの、麺類、汁物の再現料理をまとめたレシピ集。 ーーーーー 今年の冬に友だちと展示会をした時に帰り道夕飯食べて帰ろうよ、となりたまたま通りがかりの台湾料理屋さんに入ったらそこは出てくる料理がなんでもおいしくて、もはやそれを食べるためにまた来年も同じところで展示会をしようかという話にまでなった。 個人的に中華料理は我が家は結構するので身近なのですが、台湾料理というものに目がいったのは初めてかもしれないということで最近の自分の身の回りの出来事から心惹かれた一冊です。 そもそもミニ丼的なものが好きなので(なんとなくお茶漬けごはんでは物足りないな、かといってしっかり食べるってほどお腹空いていないなとかもあるし)いいなと思うのは必然だったかもしれません。
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USO 5
¥1,760
SOLD OUT
あなたは良い人ですか、悪い人ですか。 あなたは何を信じて生きていますか。 わたしに<あなた>のことを教えてくれませんか。 今回の特集は「悪」です。 引き続き「あなたがついてきた嘘を教えてください」というお題にも9名の方にご執筆いただきました。 嘘の奥には本当が詰まっています。 年に一度の文芸誌USO、今年で5号目。ぜひお楽しみください。 今回の書き手のみなさんはこちら。 #宇治田峻 #岡藤真依 #今日マチ子 #栗栖丈璽 #ゴトーヒナコ #小橋陽介 #少年アヤ #新津保建秀 #菅原匠子 #武邑光裕 #旦悠輔 #年吉聡太 #中野泰輔 #西島大介 #野口理恵 #矢代真也 #山川うみ #山本ぽてと #若林恵 ーーーーー 文庫サイズ/356ページ/4C+1C ISBN 978-4-910422-16-9 本体価格:1600円+税 ーーーーー いねむりのお客さまにもたくさんこの年一回の発行を楽しみにしていらっしゃる方がいて、わたしもそのひとりです。 いねむりがはじまったときには2まで、はじめの頃にお取り扱いさせていただいたので思い入れもあり、年々分厚くなり内容も多様になっていくのがいちファンとしてうれしいかぎりです。 今回は悪、というので例によってまた内容にはあまり触れずにおきたいと思います。種あかしをしてしまうようなことはしたくありませんので。 ただ、やっぱり野口さんの書かれる文章がすきだし、その野口さんがこの方に、として寄せられた文章もそうだよなあっていう説得力というか、バチバチにみなぎるものを孕んでいるというのはお伝えしておきたいです。 ファンの方も、はじめましての方もぜひ!
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ワンルームから宇宙をのぞく / 久保勇貴
¥1,980
判型 四六判 224ページ 「空を飛ぶこと」に異様な執着を持つ若者は、 宇宙飛行士になることを目指して、 東京大学の航空宇宙工学科へ。 そして、やがてJAXAの門を叩く。 宇宙のなかに、日常がある。 日常のなかに、宇宙がある。 笑っちゃうくらい壮大な宇宙と 手のひらサイズの日常をダイナミックに行き来する 新感覚の宇宙工学エッセイ! 著者待望のデビュー作。 “だからたとえば、宇宙の果てが一体どうなっているのか、 この本は答えることができないと思う。 地球上の生命が何のために生まれたのか、 答えることができないと思う。 どうすれば重力の底から抜け出せるか、 教えてあげられないと思う。 けれど、どこかの誰かの生活の隙間を埋めることはできる。 ちぎって丸めて詰め込んで、ぴたりと寄り添うことはできる。 壊れてしまいそうな時に、ふんわりとその慣性を抱きとめることはできる。 だって、地球は宇宙だから。 地球が宇宙であるように、 このワンルームでの生活はどこかの誰かの生活でもあるはずだから。 この部屋も、隣の部屋も、職員室もロッカールームも、 広大な宇宙と同じ物理法則に支配された一つの空間であるはずだから。” (本文「はじめに」より) 久保勇貴 1994年、福岡生まれ、兵庫育ち。JAXA宇宙科学研究所研究員。2022年、東京大学大学院・博士課程修了。博士(工学)。宇宙機の力学や制御工学を専門としながら、JAXA宇宙科学研究所のさまざまな宇宙探査プロジェクトに携わっている。ガンダムが好きで、抹茶が嫌い。大きな音はもっと嫌い。 ーーーーー 文芸書を読むときに、開いて読みやすい文字の大きさや行間だと助かるなと最近思ってしまいます。これ、助かる類の本です。 個人的に学者や研究職の方のお話って視点がすごくおもしろいのでテレビでもなんでも気になってしまうので、すぐに心惹かれてしまいました。日常の生活、著者の久保さんにとって宇宙は身近な存在とも言えるかもしれませんが、わたしたちでも案外宇宙はすぐ隣にあるものなのかも、と思わせてくれそうです。