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どこにでもあるケーキ/三角みづ紀  

¥1,870 税込

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詩篇:三角みづ紀
装画:塩川いづみ
装丁:鈴木千佳子
定価:1700円+税
発売:8月28日頃
刊行:ナナロク社
ISBN:978-4-904292-95-2 C0092

本文:120頁/詩33編+口絵2点+あとがき
造本: 文庫よりひとまわり大きい上製本です。小口と天地に赤インクを塗る、三方小口塗装です。表紙絵は塩川いづみさん。タイトルは細い金の箔。カバーの代わりにグラシン紙という半透明の紙を巻いています。

詩集『よいひかり』(小社)に続く、三角みづ紀の第8詩集は、詩人の記憶を重ねた13歳を描く33篇の書き下ろしです。
誰もが感じてきた変わっていく心と身体と家族との関係性、教室の疎外感や世界の美しさを、失った記憶が蘇るように描きだします。

タイトルの『どこにでもあるケーキ』をはじめ、一見すると否定的な言葉に、どこかそうありたいとも願う繊細な感情が見事に詩となっています。
すべて一人の目線で描かれるため、主人公のいる短い物語としても読め、しばらく詩から離れていたなという方にも、親しみやすい一冊です。
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三角さんの詩集はいつも特別で、でも普遍的で、繊細だけれどもエネルギーをひたひたと送ってくれるような感じがするのです。
誰かの人生を重ねるというよりはわたしは自分のことを重ねて読んでしまって、でも30歳を過ぎた今にこの本に出会えたことはさいわいであったなと思います。

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