2024
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水張田の季節 / 柳原恵津子
¥2,200
刊行日:2023年05月31日 判型/ページ数:四六判 並製 152ページ ISBN:978-4-86528-369-3 装幀・装画:水谷有里/装画 麻川針/装幀 出版社:左右社 研究者としての仕事と家庭を行き来しながら詠まれた、気鋭の著者による第一歌集。初期作品から現在まで、現代短歌社賞佳作となった連作「水張田(みはりだ)の季節」を含む344首を収録。 〈栞〉 染野太朗「サンダルと万緑」 樋口智子「春はまた、花を連れてくるから」 黒瀬珂瀾「忙しくって、寂しくて」 〈収録短歌より〉 生きているだけでふたたび夏は来て抜け殻に似た棚のサンダル それぞれの臓腑に白く降る雪よわれには淡く父には深く ラスボスとして死の影の差す午後にいっしんで書く勤務報告 おやすみ、と書斎へ向かうこの人も燃えさかる一点をめぐる星 夕凪の汀の喜怒をきらめかす十八度目の冬のむすめは 柳原恵津子 (ヤナギハラ・エツコ) 一九七五年東京生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。二〇〇五年に歌作を開始、りとむ短歌会を経て、未来短歌会陸から海へ欄に所属。白の会などに参加。未来評論エッセイ賞2016。第八回現代短歌社賞佳作。非常勤研究員として研究所勤務(専門は日本語史)。 ーーーーー わたしは会社勤め的なことをやめてしまったけれど、子どもを育てながら仕事をし、生活をやっていくひとりとしてすごく沁みる一冊でした。淡々と紡がれていくようでいてはっとさせられる、人との関わりの中にうっすら囲いが設けられて、個としての自分がぽつんとただあるだけという温度感が個人的には心地よく感じられます。
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きえもの日記 / 高山なおみ
¥1,760
SOLD OUT
単行本 A5 160ページ ISBN:978-4-309-28511-5 発売日:2015.04.20 木皿泉原作・脚本のドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」で料理監修をした著者が、スタッフらと駆けぬけた4ヵ月の撮影の記録。スケッチ、写真も満載。特別対談×木皿泉、ドラマの惣菜レシピ13品付! ーーーーー 高山なおみさんというとそれはもう素敵なお料理の本と思うでしょうしわたしもそう思いましたが、それで片付ける紹介をしたくないな、と思ってしまいました。 ある意味エッセイのようでいて、お仕事に対する姿勢のことを考えさせられるところもあって、「食べ物」「ドラマ」という一見違うようでいるものづくりへのアプローチの仕方についてとか、おいしそうとかレシピを知りたい、と思って読んだ方にとってはいい意味で期待を裏切られる本かもしれません。帯の「おまけレシピ」という表現が中を知った後だととてもしっくりきます。
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palmstories あなた
¥1,980
SOLD OUT
「あなた」と「きみ」をめぐる、5つの“てのひら”の小説たち(パームストーリーズ)ちいさなハードカバーの単行本でお届けする掌篇アンソロジーあなたが私に寄越してくれたさまざまな物が、もしその時に手に入らなかったとしたらと考えると、ちょっと恐ろしいなという気がしてくる。 --津村記久子「六階を見習って」なんであれば出来事とも呼べないかもしれないくらいのもの、きわめてうっすらとした出来事のようなものからでさえ、忘れがたい印象をふいに得る、ということはきみにももちろん時々起こる。 --岡田利規「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」此の度は機会を与えてくれてありがとう。本当に感謝している。(…)そんな僕がつい、本当に、と書いてしまったのはマジで貴殿に感謝しているからだ。 --町田康「言ひ譯」あなたは引っ越してきたばかりの街を一人で歩いている。真っ直ぐな道の果てに寺院と思しき白い塀が見える。 --又吉直樹「行列」茂呂来さん、茂呂来さん、聞こえますか。(…)きっとそちらはいま、おくつろぎタイムですよね。 --大崎清夏「眼鏡のバレリーナのために」 ーーーーー 絶妙に手の中に収まるサイズ感、文庫のそれとは違う良さがあっておお、と声が出ました。 まず書き手の皆さんのラインナップにグッときてしまったし、掌編小説集って言って本当にその大きさにおさめているのにも感心したし、どのお話も個性に溢れているのにわわっと読みたくなってしまう。もちろん文章の持つ引力みたいなものの力もあるのですが、この本の雰囲気がそうさせてくれるというのもあると思っています。自分が学生だったなら、友達からパスするように隣の机から差し出されてほしい。
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じゃむパンの日
¥1,980
SOLD OUT
B6変型判 縦178mm 横128mm 208ページ 時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。 『乙女の密告』で芥川賞を受賞。 2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。 日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。 著者プロフィール 赤染晶子 (アカゾメアキコ) (著/文) 1974年京都府生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年、外国語大学を舞台に「アンネの日記」を題材にしたスピーチコンテストをめぐる「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。著書に『うつつ うつら』『乙女の密告』『WANTED!! かい人 21 面相』がある。2017 年急性肺炎により永眠。エッセイの名手としても知られ、本書が初のエッセイ集となる。 ーーーーー 仕事で度々関西に行くことがあるのですが、自分の生い立ちの中でルーツがそちらにあるわけではないのになぜか実家に帰った如く安心感を抱く瞬間があります。 よくテレビで見る「ボケ・ツッコミ」とかとも違って、それまでネット上でしかやり取りしたことがないのにわざわざ会いに来てくれたお客様からやわらかな口調で「おいしいもん食べて帰りや」とか「暑いから気をつけて」みたいな言葉をかけてもらうことが多い気がしています。あの人やこの人の穏やかな関西弁の話し方がふんわり思い出されて、癒されるんです。この本。 エッセイではあるんですが、わたしの個人的にだいすきな「なんてことないことを書いた小説」のようでもあります。
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USO 5
¥1,760
SOLD OUT
あなたは良い人ですか、悪い人ですか。 あなたは何を信じて生きていますか。 わたしに<あなた>のことを教えてくれませんか。 今回の特集は「悪」です。 引き続き「あなたがついてきた嘘を教えてください」というお題にも9名の方にご執筆いただきました。 嘘の奥には本当が詰まっています。 年に一度の文芸誌USO、今年で5号目。ぜひお楽しみください。 今回の書き手のみなさんはこちら。 #宇治田峻 #岡藤真依 #今日マチ子 #栗栖丈璽 #ゴトーヒナコ #小橋陽介 #少年アヤ #新津保建秀 #菅原匠子 #武邑光裕 #旦悠輔 #年吉聡太 #中野泰輔 #西島大介 #野口理恵 #矢代真也 #山川うみ #山本ぽてと #若林恵 ーーーーー 文庫サイズ/356ページ/4C+1C ISBN 978-4-910422-16-9 本体価格:1600円+税 ーーーーー いねむりのお客さまにもたくさんこの年一回の発行を楽しみにしていらっしゃる方がいて、わたしもそのひとりです。 いねむりがはじまったときには2まで、はじめの頃にお取り扱いさせていただいたので思い入れもあり、年々分厚くなり内容も多様になっていくのがいちファンとしてうれしいかぎりです。 今回は悪、というので例によってまた内容にはあまり触れずにおきたいと思います。種あかしをしてしまうようなことはしたくありませんので。 ただ、やっぱり野口さんの書かれる文章がすきだし、その野口さんがこの方に、として寄せられた文章もそうだよなあっていう説得力というか、バチバチにみなぎるものを孕んでいるというのはお伝えしておきたいです。 ファンの方も、はじめましての方もぜひ!
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moving days
¥3,300
SOLD OUT
写真:平野愛 出版社:誠光社 A5横 / 176P / フルカラー / 並製PUR製本 どこへではなく、何から引っ越すのか。 当たり前の風景が束の間非日常へとほどけ、また新しい日常が積み上げられていく。 そのあわいに美しい光とともにあった、7組の"moving days”。 人生の節目に訪れる「瞬間」であると同時に、時間を伴う「ストーリー」でもある「引っ越し」という祝祭/儀式を、そのストーリーを綴ったテキストと、繊細な色合いのフィルム写真で捉えた写真集。2018年に私家版として刊行され、好評を博した私家版写真集のコンセプトとタイトルを受け継ぎ、その後に撮り下ろされた7組の引っ越しを収録。同写真集にインスパイアされたアルバムもリリースしているHomecommingsの福富優樹による書き下ろしエッセイを巻末に収録。彼ら彼女らは、そしてわたしたちは何から引っ越してきたのか。人生の節目節目で開きたい、あなたの大切な一冊になることでしょう。 ーーーーー 引越し、と聞いてわくわくする時ときゅうと寂しい気持ちになる時とがあります。 わたしは今の家を引っ越すとしたらもう生を終えるか離婚でもするかという時な気がするので当分は予定がないのですが、ここに越してくる時のことをよく覚えています。 当たり前の風景が変わる、しかも大人になってから自分が主体になって次の棲家を決めてそこへ移るというのはかなり大きな変化ですが、中には比較的頻繁に仕事の都合や気分の問題で引越しをする方もいるでしょう。 新しい日常の風景、今までの当たり前の風景、境目のところをやさしい眼差しで見つめてくれているような一冊です。
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窓、その他 / 内山晶太
¥1,760
四六判変形/並製/168ページ 定価:本体1,600円+税 ISBN978-4-86385-557-1 装幀:加藤賢策 出版元:書肆侃侃房 日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。 静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。 現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版! 【収録歌より】 たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく 口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる 少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり 湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなし わが胸に残りていたる幼稚園ながれいでたりろうそくの香に 【著者プロフィール】 内山晶太(うちやま・しょうた) 1977年、千葉県生まれ。1998年、第13回短歌現代新人賞。2012年、第一歌集『窓、その他』(六花書林)を刊行。翌年同歌集にて第57回現代歌人協会賞。「短歌人」編集委員。「外出」「pool」同人。現代歌人協会理事。 ーーーーー 淡々としたことばの並びを欲することが度々あって、それは自分としては低空飛行の時によくやってきます。 別に仕事もやれるし、日常のやるべきことはこなせるけれどなんとなく元気が出ない、かといって「大丈夫だよ!頑張りなよ!」と言われちゃうとため息が出るような時。 自分を昂らせるというよりも小石を積むように日々のほんの些細なことをよくみて、自分をミリ単位で取り戻していくような作業が必要だと感じる時に手に取りたいなと思った本です。 静かだけれど確かにそこにある、ありそうでいてなかなか出会えない本だなと思っています。
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アーのようなカー / 寺井奈緒美
¥1,870
SOLD OUT
四六、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-359-1 出版元:書肆侃侃房 生活のあらゆる隙間にユーモアを詰める。(いとうせせいこう) この世のいとおしい凸凹 どこまでも平らな心で見つけてきた、景色の横顔。 面白くて、美しくて、悲しくて、ほんのり明るい。(東 直子) 【著者プロフィール】 寺井奈緒美(てらい・なおみ) ホノルル生まれ、愛知育ち、東京在住。 趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。 【5首】 改札を通るときだけ鳴く鳥をだれもが一羽手懐けている 柴犬の尻尾くるんの真ん中の穴から見える極楽浄土 耳と耳あわせ孤独を聴くように深夜のバスの窓にもたれて 路上にはネギが一本落ちていて冬の尊さとして立て掛ける なくなれば美しくなる でもぼくは電線越しの空が好きです ーーーーー タイトルの響きが軽やかで明るいけれど、声に出した時ハスキーな音が出たらいいなと思いました。 プロフィールの趣味を見て思わず最高と言わずにいられなかったし、五首の視点がああ自分であえて言葉にしてこなかったけどなんだかすごく情景が浮かぶと感じて、きっと寺井さんの五感を借りて世界を見てみたらいろんなことがおもしろく感じられそうだなと勝手に思ってしまいました。直感を信じて手に取ってみてほしいです。
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【新装版】熊彫 〜義親さんと木彫りの熊〜
¥2,200
210mm × 165mm 80 ページ/ソフトカバー/オフセット印刷 210mm × 165mm 28 ページ/ソフトカバー/オフセット印刷 スリーブケース / 3rd Edition of 1000 Publication date: Feb 2022 2,000yen + tax published by 凹PRESS & ELVIS PRESS 北海道土産の木彫り熊=「八雲の熊彫」として最初にブランディングに成功したのが、徳川義親が支援した現在の八雲町でした。本書はそのルーツを辿るテキスト、インタビューと、柴崎重行や茂木多喜治を始めとする北海道八雲町の作家たちの作品を収録したガイドブック的一冊。本誌と別冊付録「八雲木彫り熊の作り方 復刻版」をスリーブケースに納めた新装版として再リリースしました。 単なる土産品に留まらない「八雲の熊彫」の創造性は、柴崎重行や茂木多喜治らによって命脈を保ち、現代の我々の眼を今もって驚かせてくれています。 木彫り熊たちは、ときに愛くるしく、ときに厳しい姿をみせていますが、これらを彫りあげた一工人であり一作家である彫り手たちの意志、そして、義親がどんな思いで一農民である彼らの暮らしを支えたのか。彼らの生きた時代、その思いを、このささやかな書を通して思い描いて頂ければ幸いです。 装画・題字:林青那 ーーーーー 木彫のくま、思えば祖父の家に小さい子供が跨がれそうな大きさのが一頭いたような気がする。 それくらい民芸品・お土産品としてメジャーなものな気がするし、最近は勇猛な姿に限らず愛くるしいものや静かな佇まいのものなどいろいろなくまを見かけます。 とにかく骨太の一言、目で見ても楽しいのですが、本気度がすごい。つい自分でも木を買ってきて作ってみたくなってしまうほどです。ものづくりをしている方にはぜひ手に取っていただきたいなあと思っています。
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夢の話 / 渡邉 紘子
¥4,000
SOLD OUT
著者:渡邉紘子 発行:April Shop 発行日:2022.7.28 印刷・製本:加藤文明社/atelier gray デザイン:阿部宏史/print gallery + 守屋圭 限定400部 シリアルナンバー・著者署名入り 184x110x7mm 93ページ コデックス装 スピン・カバー・おまけ付 撮影:小俣裕祐 ※April Shopさんの本のご紹介を引用させていただきます 数年前からインスタグラムに書き溜めた夢日記をまとめました。 基本は読み物としての本なのですが、図版を挟み込んだり、文字の色を工夫したり、手作業を入れるなど、本自体が作品のような存在になるように作成しました。 【本の見どころ】 ・眠る人が描かれた名画(商用利用可能なパブリックドメイン)を使用しています。表紙はHenri Matisse(マティスさま!)、扉はKarl Joseph Aloys Agricola。 ・カバーの色は薄いグレーの厚紙にクリームソーダの色のような緑のインク。 ぜひカバーを取ってみてください。カバーの内側はまるで外側の文字や絵が反転していて、透けて見えるように思えてしまいます。本の本体の美しいコデックス装(糸で6つのページの束がまとめられています。)をご覧ください。ピンク色のスピンもポイントです。カバーにも扉にも使われている点々は打ち合わせの時に話しながら私が描いた点々を加工したもの。 ・本文も4色刷り。日によって文字の色が違う時があります。日々というのは色のように毎日違うなと思っていて、リクエストしました。(だけど、文字を4色で刷るのは印刷屋さん泣かせだったそうです。)インスタグラムにメモしていたので、絵文字を採用している部分もあります。 ・日付とハッシュタグのような(カッコ) 日付がいたずら書きのようなになっています。これはデザイナーの阿部さんと私が書いたものです。ノンブルの上にある(カッコ)は日記の中のキーワードです。ハッシュタグのような存在です。この言葉がそのまま目次に利用されています。「あとがき」はぴょんとカッコの中から出てきてしまいました。 ・ところどころに図版や手作業のページ 制作中に出た糸くず、インスタグラムに掲載した写真、貼り込みしたメモ、紙の花びら、スタンプなどなど。 ・オールシリアルナンバー&著者署名、おまけ付き おまけは表紙のマティスの絵のカードです。 ーーーーーーーーー アーティストで、AprilShopというお店でありギャラリーでもある空間を営まれている渡邉紘子さんの本をお届けいただきました。 夢のことって起きてすぐはなんとなく覚えているのに、朝もたもたしてる間にいつも忘れてしまってなんだか惜しいなあと思うことがあります。ふと午前中に渡邉さんのInstagramを見るとその日の夢のことが書いてあって、自分が忘れたことの代わりに楽しみにさせていただいています。ちょっぴりくすっと笑いたくなる時もあれば、なんとも不思議だなあと思う時もあり、そのふわふわ漂うような感覚がおもしろいなといつも思っています。 渡邉さんのご紹介文で本のつくりについては詳しく触れてあるのですが、とにかくページを捲るのが楽しいしかけに溢れています。 大事に食べたい素敵なお菓子みたいに1日ひとつずつゆっくりお話を読みたい一冊です。
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観察の練習 / 菅俊一 著
¥1,760
SOLD OUT
サイズ:105×148mm ページ数:256ページ 上製 出版社:NUMABOOKS ISBN:978-4-909242-01-3 編集:内沼晋太郎+後藤知佳(NUMABOOKS) ブックデザイン:佐藤亜沙美(サトウサンカイ) 印刷・製本:株式会社廣済堂 駅やオフィス、街や家の中で出くわす、小さな違和感。あるいは、市井の人々が生み出すささやかな工夫や発明のようなもの。著者が日々収集し続けている数多の「観察」の事例を読み解く思考の追体験をしていくことで、読み手にもアイデアの種を与えてくれる。 過去の膨大な量のリサーチの中から50あまりの「観察」の成果を厳選し、テキストはまるごと書き下ろし。著者のこれまでの人気連載コラム「AA'=BB’」(modernfart)、「まなざし」(DOTPLACE)を愛読していた方も必読の、初の単著にして決定版的な一冊。 “「見落としていたものに気づく」ということ自体は、何に着目すべきかという問題設定が適切にされていれば、誰でもできるはずなのだ。 その上で、「良い」気づきを得るために「観察の練習」が必要になってくるのだ。観察による気づきは技術だと捉え、何に着目するかを意識しながら、何度も何度もやってみる。当然、技術というからには後天的に学習が可能だし、慣れれば慣れるほど上手くなっていく。” (本書「おわりに」より) プロフィール 菅俊一(すげ・しゅんいち) 研究者/映像作家。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科専任講師。 1980年東京都生まれ。人間の知覚能力に基づく新しい表現を研究・開発し、さまざまなメディアを用いて社会に提案することを活動の主軸としている。主な仕事に、NHKEテレ「2355/0655」ID映像、21_21 DESIGN SIGHT「単位展」コンセプトリサーチ、21_21 DESIGN SIGHT「アスリート展」展示ディレクター。著書に『差分』(共著・美術出版社、2009年)、『まなざし』(電子書籍・ボイジャー、2014年)、『ヘンテコノミクス』(共著・マガジンハウス、2017年)。主な受賞にD&AD Yellow Pencil など。 ーーーーーー デザインの仕事をしている人が読む本でしょ、と思うなかれ。 この本を読むと外に出かけてみたくなります。家の中の自分がほとんどを把握していて落ち着く、というのと対照に街の中には時々「?」と思うようなものことが存在しています。「?」を少し掘り下げてみる。なんでそう思うのか、どこが自分にとって違和感だったのか。 ずっとやっていると吹き出しが増えすぎて疲れるかもしれないけれど、慣れてくると楽しめるようになってくる。そのことは自分の生活や考え方を豊かにしてくれると思います。
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納豆マガジン vol.2
¥1,980
納豆の面白さをあらゆる角度から 紹介していく納豆マガジン。 特集は「ひきわりをあつめて。」 ひきわりについての企画を筆頭に、納豆グラビア、 納豆メーカーの取材、納豆小説などなど。 上は東北、下は九州まで幅広く取り上げています。 納豆好きな人はもちろん、 納豆嫌いな人にもオススメです。 クセは強いかもしれませんが、 匂いや粘りはございませんのでご安心を。 編集長 村上竜一 副編集長 稲垣佳乃子 デザイン 梅本華乃 赤山朝郎 印刷 株式会社シナノパブリッシング 発行 さりげなく ーーーーーーーーー ひとつのものごとを掘り下げるのってとてもおもしろいことだと思っています。 納豆、好き嫌いが分かれる食べ物の代表格なのかなと思っていますが(ちなみにわたしは人並みに好んで食べるくらいの感じです)、先日偏食のひどい我が子が「ひきわりなら好き」と述べていました。どうしてひきわりでないとならないのか・・と納豆肯定派のわたしは思ったわけですが、ちょうどそのすぐ後くらいにこちらの本が出ますよという案内をいただいて、こういう時は鉄は熱いうちに打て、だなと注文してみたわけです。 ぜひ実物は手に取ってお読みいただきたいです。ひきわりが愛おしくなりますので。
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話せば短くなる 原田和明のオートマタ / 原田和明 著
¥3,080
SOLD OUT
サイズ:148×210mm 並製 ページ数:144P 出版社:aptp books 定価:税込¥3080 ※画像でも確認できますが、表紙左上にややダメージがございます。読むのに差し支えありませんが元々のコンディションとしてご理解いただけますと幸いです。 日本を代表するオートマタ作家のひとり、原田和明の初のオートマタ作品集です。 オートマタとは、ヨーロッパで生まれた西洋式からくり人形のこと。 木のハンドルを回すことで動き出す想像の世界。 愛のからくり、マトリョーシカ、パンとサーカス、箸が転んでも可笑しい、テディベア、桃の声、空気の彫刻など‥‥全43作品を著者自らの言葉で解説しています。また、仕組みについてわかりやすくアイコン化したものや、著者が書き溜めてきたアイデアスケッチも収載されています。 原田和明 Harada Kazuaki 1974年 山口県生まれ。2002年よりオートマタ制作を始める。2006年よりファルマス大学大学院で現代工芸コースを専攻すると同時に、オートマタ制作の第一人者マット・スミス氏の工房でも研鑽を積む。2008年に山口県山口市に工房『二象舎』を設立、オートマタ制作やオートマタコレクション展の企画、ワークショップなどを行っている。 ーーーーーーーーー オートマタ、というのを聞き慣れない方も多いかもしれません。 自動機械というのが言葉のもともとの意味のようですが、機械人形やからくり人形のようなものもさすようです。わたしもこの本を通して初めて知りました。世の中には知らないことがたくさんある。 ちょっぴり愛嬌があってかわいらしいものにポンと添えられた一言がなんともユーモラスです。 なんだか作品に手を触れたくなってみるような気持ちになる一冊です。 この本のほかに、「話せば長くなる」の方もありますよ。
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バターの本 / 甲斐みのり 著
¥1,650
SOLD OUT
サイズ:A5 並製 ページ数:128P 出版社:グラフィック社 定価:1500円+税(税込¥1650) 日本全国でつくらている100種類超のバターを、全国的に販売されているナショナルバターと、各地方で特色をもってつくられているクラフトバターに分け、北海道から九州まで網羅して紹介しています。それぞれのバターの特徴や栄養成分、オススメの食べ方、味の感想を、バターの色やパッケージがわかるような美しい写真とともに掲載しています。バター好きなひとなら興奮する1冊です。 ーーーーーーーーー 小さい頃からわたしは雪印のバターを食べています。なぜなら祖父が雪印に勤めていたから。 至極普通の流れだと思いますが、それゆえ他のものを自分で買って食べてみたことがありません。他意はないのです。 それでもいつだったか、お店でホットケーキに乗ってきたバターがあまりにおいしくて(雪印だっておいしいけどさ)びっくりしたことが。バターって種類でずいぶん違うんですね。 いつかこれを買いに行ってみたい、お取り寄せしてみたい。そんなバターがたくさん紹介されています。この本、デザインもいちいちバター愛が細部に込められていて最高なんです。
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地元パン手帖 / 甲斐みのり 著
¥1,650
SOLD OUT
サイズ:A5 並製 ページ数:124P 出版社:グラフィック社 定価:1500円+税(税込¥1650) 総菜パン、菓子パン、給食パン…。著者が全国各地を旅するなかで集めた、その土地で長年愛される「地元パン」を200点超紹介。ユニークなネーミング、レトロなパッケージなど、思わず手に取ってみたくなるものばかりです。 ーーーーーーーーー 個人的に甲斐みのりさんの本って紙で持っていたいものだと思っていまして。 ビジュアルにまず心奪われ、旅をしながら「採集」するようにパンと出会って記録していく過程まですべてがまず普通やれないことばかり。これを追体験させてもらっているような感じがあるのです。 先日別の甲斐さんの本を友人が贈り物に選んでくれました。誰かにあげたくなる気持ちに心から共感しました。
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『Essential わたしの#stayhome日記 2021-2022』 / 今日マチ子
¥1,650
サイズ:B6判オールカラー ページ数:184P 出版社:rn press 定価:¥1500+tax サイン入り 2020年4月の緊急事態宣言以降、ソーシャルディスタンスが当たり前になっていく人々の様子、街の様子を、丁寧に、静かに描き続けている今日マチ子さん。2021年4月ー2022年4月までのイラストと日記を記録した作品集。 オリンピック、ワクチン接種など、大きく揺れた2021-2022年。普通の人の、何気ない1日を、美しい色彩で記録しています。 ーーーーーーーーー このシリーズの前作、Distanceから時が流れてマスクをつけることも手の消毒をすることも「非日常」から「日常」に変わってきたなと感じています。 明確な区切りがあったわけではないのに2019年の世界とはまるで違う世界にグラデーションのように変わっていることをふと感じる時があります。 諦めたのか慣れたのか、毎日を淡々と生きていても、こうして丁寧な記録とともに振り返る時間を時々持ちたいなと考えさせられる気がします。 イラストの柔らかで繊細な色づかいにもはっとさせられる一冊です。
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ローカルおやつの本 / 甲斐みのり 著
¥1,815
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サイズ:A5 並製 ページ数:128P 出版社:グラフィック社 定価:1650円+税(税込¥1815) 日本各地で地元の人が愛するローカルおやつを約250点紹介!しるこサンド(愛知)やハートチップル(茨城)などの人気菓子から、古くからつくられる郷土菓子、ドリンクまで。現地のスーパーで買って食べてみたくなる味ばかりです。 ーーーーーーーーー 駅などでふらっと入ったフェアで、なんだかあまり見慣れないレトロなパッケージのおやつを見かけることがあります。なんだろう、と手に取ってたまに買って帰ることもあります。 素朴でおいしい。また食べたくなって次行ったらもうない。残念。ところがたまたま旅先で再会してとってもうれしくなります。 そんなローカルおやつ、なんなら旅行先を決めるヒントにもなってしまいそうなものです。 ちなみにわたしの超お気に入りローカルおやつは「満月ポン」の濃い味です。今年は買いに行けそうなのでとても楽しみにしています。
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ビームスジャパン 銘品のススメ / 鈴木修司(ビームスジャパン)
¥2,200
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発売日:2021/7/19 著者: 鈴木修司(ビームスジャパン) 本体価格:2,000円(+税) 仕様:四六半変/並製/216ページ ISBN:978-4-908406-17-1 発行: スペースシャワーネットワーク 開業5周年! BEAMS JAPANが選んだ ニッポンの新しい銘品47選。 日本全国津々浦々。ビームスジャパンが味かけ5年にわたる旅で出合ってきた47都道府県を厳選してご紹介。モノ自体の紹介はもちろんのこと、生産背景や作られた場所の歴史や地域性にもフォーカス。ビームスジャパンの名物バイヤーがモノと人との出合いを語り尽くす、痛快エッセイです。 ■ABOUT 日本のカルチャーを国内外に発信する、ビームスジャパン 日本をキーワードに、衣食住を横断する幅広いカテゴリーのコンテンツをキュレーション。日本の面白さを国内外に向け発信する拠点として、2016年にオープンした「ビームス ジャパン」。日本を代表するセレクトショップ、「ビームス」が培ってきた感性や探究心をもとに、伝統的な縁起物から、ウィットに富んだ日用品、思わず微笑んでしまうユニークなアイテムまで、全国各地で作り出されたプロダクトの中から世界に誇れる逸品を紹介しています。 ■CONTENTS 銘品との出合いには、忘れられないエピソードがある。 民藝から実用的なプロダクトまで、年代や様式にとらわれない独自の審美眼によるセレクトも魅力です。 ボッコ靴(青森県・黒岩市)べこ太郎べこ(福島県・耶麻郡)益子焼柿釉皿(栃木県・益子町)ゴールドキューピー(東京都・葛飾区)瀬戸焼まねき猫(愛知県・瀬戸市)信楽焼たぬき(滋賀県・信楽町)宮島杓子(広島県・広島市)蛸壺(山口県・防府市)花手箱(熊本県・人吉市)木刀(宮崎県・都城市)うめーし(沖縄県・那覇市)etc.…… ーーーーー 職業柄バイヤーさんと接することが多いんですが、本当にいろいろなものをよく見て、どこからそんなものやことを知っているんだろうと感心することが多々あります。 なんでもよく知っていて知識豊富なことが偉くてそれがすべてなのかっていうと違う気はするのですが、個人的にはそれがなんであれ「ああそれはね、」と物事について教えてもらうのはとても楽しいと思っている方です。 現場に足を踏み入れてきたからこそわかること、けれどメーカーの人(ここでは実際に手を動かしてものを作ることに携わっている人という感じのニュアンスだと思ってもらえたら)の視点とまた別の角度から描かれたことに興味が湧く一冊です。
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新版 近藤聡乃エッセイ集 不思議というには地味な話/近藤聡乃
¥1,430
SOLD OUT
装丁:寄藤文平+鈴木千佳子 判型:四六判 並製232ページ 発刊:2019年1月 ISBN:978-4-904292-86-0 C0095 定価:¥1300+税 現代アート作家、漫画家としても活躍し、『A子さんの恋人』1〜5続刊(KADOKAWA)、『ニューヨークで考え中』1〜2続刊( 亜紀書房)が話題の近藤聡乃のはじめてのエッセイ集が、仕様をあらたにお求めやすい価格の「新版」となって新発売です。 新版のための描きおろし「上の空と穴の底」を含む全58篇のエッセイと58点の挿画、漫画2篇を収録。手書き文字もふんだんに使われています。 地味に不思議で、おだやかに怖い。近藤聡乃の日々。 〔著者プロフィール〕 近藤聡乃(こんどう・あきの) 1980年、千葉県生まれ。2003年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。現在ニューヨーク在住。2000年のマンガ家デビュー以来。アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐に渡る作品を国内外で発表している。2010年、「YouTube Play. A Biennial of Creative Video」(グッゲンハイムミュージアム)。2011年、個展「KiyaKiya」(ミヅマアートギャラリー)。2018年、森美術館「MAMスクリーン008」。主なマンガ集に『はこにわ虫』(青林工藝舎)、『A子さんの恋人』1〜5(以下続刊 KADOKAWA)、『ニューヨークで考え中』1〜2(以下続刊 亜紀書房)。原画集『近藤聡乃スケッチ原画集「KiyaKiya」』(小社)、作品集『近藤聡乃作品集』(小社)などがある。 ーーーーーーー 同じ出来事に遭遇して、わたしではそういう考えにならなかったな、というのをとても興味深くおもしろく、淡々とどこか少しぞわっとするような感覚も伴いながら味わえる一冊。 近藤さんの筆跡がすきなのでちょっとした宝物のようです。
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世界をきちんとあじわうための本 / ホモ・サピエンスの道具研究会
¥1,870
SOLD OUT
サイズ:225×165mm ソフトカバー・オフセット印刷 出版社:ELVIS PRESS ページ数:92ページ 定価:本体 ¥1700+税(税込¥1870) 世界は意味だけでできてはいない。 人類学者たちによる、“私たちの営み”へのちょっと変わったアプローチ。 本書は、まだ見たことのない世界を知るためではなく、見慣れていながらなかなか気づけない世界に出会うためのガイドブックです。 (以下、はじめにより) 世界はあたりまえのようにあって、すでに誰もがあじわっているけれど、それをきちんとあじわおうとすれば、いつもと違った「何か」が必要です。本というものは、そうしたきっかけをあたえてくれるもの。この本は、どのページを開いても、特別なものは何もなく、呼吸や靴や掃除といった、ありふれた日常の話があるだけですが、世界とはそのようなものです。(略) この本をきっかけに、気づく、探る、指し示すの単純な流れに沿って、みなさんも、毎日の営みのうちにある、それらのあじわいに出会ってもらえればと思います。 ホモ・サピエンスの道具研究会: 生活とともにある「研究」のあたらしいあり方を探るなかで生まれた、人類学者の山崎剛、木田歩、坂井信三を中心メンバーとするリサーチ・グループ。 ーーーーーーーーー 同じELVIS PRESSさんから出ている「歌集 ここでのこと」と一緒に読んで欲しいなあと個人的には思う。この本は2016年に初版が出ているのだけれど、生活している中でそんなところにスポットを当てるの?と思うような視点でのアプローチがたくさんある。自分の手元の範囲というか、無意識でもしているような行動・物事を掘り下げていく。読み終わった後、自分の視界がちょっと変わって、虫眼鏡を持ち歩いているような気持ちになれるかも。
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真夜中百景 1 /木下晋也 著
¥1,320
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サイズ:A5 並製 出版社:リトル・モア ISBN: 9784898153307 定価:本体 ¥1200+税(税込¥1320) コンビニのおにいさんも、 タクシードライバーも、 恋人たちも、子どもたちも、 ベートーベンも、ヘンタイも、 おばさんも、女の子も…… みーんな夜に生きている。 可笑しくてやさしい、百のシーン。 風呂あがりに、ぜひどうぞ。 『ポテン生活』(講談社刊/「モーニング」連載)の木下晋也が描く、真夜中のできごと。8コママンガ書き下ろし百篇! くすくす笑ってほっとして、 ぐっすり眠れますように。 著者:木下晋也 ブックデザイン:寄藤文平+北谷彩夏(文平銀座) ーーーーーーーーー 真夜中の時間ってある時からずっと特別です。最近はすぐ眠くなってしまうけど。 家にいる人も、どこか違うところにいる人も、日中とは違う時間の流れの中で起こるちょっとしたことがとてもおもしろく感じられたり、記憶に残ったりしませんか。 毎日ちょっとずつ読むにもおすすめです。
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Distance わたしの#stayhome日記/今日マチ子 著
¥1,650
サイズ:182mm × 128mm 出版社:rn press ページ数:192ページ ISBN: 9784910422022 定価:本体 ¥1500+税(税込¥1650) 2020年4月の緊急事態宣言以降、ソーシャルディスタンスが当たり前になっていく人々の様子、街の様子を、丁寧に、静かに描き続けた今日マチ子さん。頑張る人にそっと寄り添うような視点で描かれた一冊です。 漫画家・今日マチ子さんの想いが詰まった1年間の日記のような作品集。 今日マチ子【著】 東京都出身。東京藝術大学、セツ・モードセミナー卒。自身のブログで、ほぼ毎日更新している1ページのショートマンガ『センネン画報』が単行本化され注目を集める。2005年に第1回「ほぼ日マンガ大賞」入選。2006年と2007年に『センネン画報』が文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に2年連続で選出。2010年に『cocoon 』、2013年に『アノネ、』がそれぞれ、文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に選出。2014年に『みつあみの神様』で手塚治虫文化賞新生賞、2015年に『いちご戦争』で 日本漫画家協会賞大賞(カーツーン部門)を受賞。その他の作品に『みかこさん』『かことみらい』『U』『5つ数えれば君の夢』など多数。 ーーーーーーーーー コロナということばにここまで翻弄されることになるとは数年前なら一つも考えられなかった。 楽しいことより大変なことが多いなと感じてしまうけれど、そんな中でも変化しながらそれぞれのかたちでみんな暮らしているということを考えさせられる一冊。決して重苦しくはなく、この一年の毎日に寄り添ってくれるような日記です。
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しあわせしりとり/益田ミリ 著
¥1,650
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サイズ:四六判変形 並製 ページ数:200P 出版社:ミシマ社 ISBN:9784909394200 価格:本体¥1500+税(税込¥1650) 装丁:大島依提亜 しあわせは、つながっていく! 子供の頃の思い出、見ることのない未来、こぼれ落ちる日々… あんなこと、こんなことが、しりとりのように連鎖する 朝日新聞連載「オトナになった女子たちへ」に加筆・修正したエッセイと 3本の書き下ろしを収録した、とっておきのエッセイ集。 ●本書より 友人らとしりとりをしながら歩いた。 しあわせなものしか言ってはいけない、名づけて「しあわせしりとり」である。 いろいろ出てきた。 「すいか」 と言った人もいた。(略) その後、めりーごーらんど、どなるどだっく、くりすます、としあわせしりとりはつづき、この先の公園の桜がきれいだから寄っていこうよと、さらに歩いた。 いやな予感がした。――「しりとり散歩」より 益田ミリ(ますだ・みり) 1969年大阪府生まれ。イラストレーター。 主な著書に、『ほしいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』(以上、ミシマ社)、『すーちゃん』シリーズ(幻冬舎)、『沢村さん家のこんな毎日』(文藝春秋)、『僕の姉ちゃん』(マガジンハウス)、『マリコ、うまくいくよ』(新潮社)、『お茶の時間』(講談社)、『こはる日記』(KADOKAWA)、『永遠のおでかけ』(毎日新聞出版)など。共著に、絵本『はやくはやくっていわないで』『だいじなだいじなぼくのはこ』『ネコリンピック』『わたしのじてんしゃ』、2コマ漫画『今日のガッちゃん』(以上、平澤一平・絵、ミシマ社)などがある。 ーーーーーーーーーー その昔、妹に聞いた遊びで「不幸しりとり」というやや物騒な遊びがあった。楽しそうな言葉以外に限定してしりとりをするというやつである。絶望的なことからちょっとがっかりするフレーズまで、あんまり楽しくないのに楽しいという奇妙な感覚になる。 こちらは「しあわせしりとり」。字面からしてやさしい。今となってはなんでこっちを先に思いつかなかったのか不思議でならないが、絶対に読後和やかな気持ちになれそうな気がする。とともにやはり繊細に心の琴線に触れてくれるところも益田さんの著作ならではです。
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今日の人生2 世界がどんなに変わっても/益田ミリ 著
¥1,650
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サイズ:四六判 並製 ページ数:240P 出版社:ミシマ社 ISBN:9784909394415 価格:本体¥1500+税(税込¥1650) 装丁:大島依提亜 へこんだ気持ちにゆっくりと空気が入っていく。 深呼吸を忘れていた 『今日の人生』(7万部突破)から3年半。この間の「日々」に、 書き下ろし「ポーランドごはん」を加えた待望の第2弾。 忘れてしまいそうななにげない日々が再び生き返る。 奇跡のようなコミックエッセイが誕生。 益田ミリ(ますだ・みり) 1969年大阪府生まれ。イラストレーター。 主な著書に、『ほしいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』(以上、ミシマ社)、『すーちゃん』シリーズ(幻冬舎)、『沢村さん家のこんな毎日』(文藝春秋)、『僕の姉ちゃん』(マガジンハウス)、『マリコ、うまくいくよ』(新潮社)、『お茶の時間』(講談社)、『こはる日記』(KADOKAWA)、『永遠のおでかけ』(毎日新聞出版)など。共著に、絵本『はやくはやくっていわないで』『だいじなだいじなぼくのはこ』『ネコリンピック』『わたしのじてんしゃ』、2コマ漫画『今日のガッちゃん』(以上、平澤一平・絵、ミシマ社)などがある。 ーーーーーーーーーー 2020年ってオリンピックが枕言葉になる1年だと思っていたら、コロナウイルスにとってかわられてしまったような一年でした。(個人差あり) 大半の人が経験したことのない出来事・社会情勢の中で、自分が傷ついているとか疲れていることを自覚していても言い出しにくいなんて感じた方も少なくなかったのではないでしょうか。変わっていくことにちょっと追いつけなくなったり、足をとめてみたいと思った時にぜひ益田さんの本に触れてみてください。わたしもだけど、それ以上にわたしの友人にファンが多いんです。だからおすすめです。
