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ワンルームから宇宙をのぞく / 久保勇貴

¥1,980 税込

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判型 四六判
224ページ

「空を飛ぶこと」に異様な執着を持つ若者は、
宇宙飛行士になることを目指して、
東京大学の航空宇宙工学科へ。
そして、やがてJAXAの門を叩く。
宇宙のなかに、日常がある。
日常のなかに、宇宙がある。
笑っちゃうくらい壮大な宇宙と
手のひらサイズの日常をダイナミックに行き来する
新感覚の宇宙工学エッセイ!
著者待望のデビュー作。

“だからたとえば、宇宙の果てが一体どうなっているのか、
この本は答えることができないと思う。
地球上の生命が何のために生まれたのか、
答えることができないと思う。
どうすれば重力の底から抜け出せるか、
教えてあげられないと思う。
けれど、どこかの誰かの生活の隙間を埋めることはできる。
ちぎって丸めて詰め込んで、ぴたりと寄り添うことはできる。
壊れてしまいそうな時に、ふんわりとその慣性を抱きとめることはできる。
だって、地球は宇宙だから。
地球が宇宙であるように、
このワンルームでの生活はどこかの誰かの生活でもあるはずだから。
この部屋も、隣の部屋も、職員室もロッカールームも、
広大な宇宙と同じ物理法則に支配された一つの空間であるはずだから。”
(本文「はじめに」より)

久保勇貴
1994年、福岡生まれ、兵庫育ち。JAXA宇宙科学研究所研究員。2022年、東京大学大学院・博士課程修了。博士(工学)。宇宙機の力学や制御工学を専門としながら、JAXA宇宙科学研究所のさまざまな宇宙探査プロジェクトに携わっている。ガンダムが好きで、抹茶が嫌い。大きな音はもっと嫌い。

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文芸書を読むときに、開いて読みやすい文字の大きさや行間だと助かるなと最近思ってしまいます。これ、助かる類の本です。
個人的に学者や研究職の方のお話って視点がすごくおもしろいのでテレビでもなんでも気になってしまうので、すぐに心惹かれてしまいました。日常の生活、著者の久保さんにとって宇宙は身近な存在とも言えるかもしれませんが、わたしたちでも案外宇宙はすぐ隣にあるものなのかも、と思わせてくれそうです。

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