2024
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comixシリーズ「さよなら またね -京都での思い出のショートストーリー-」mig_mig
¥990
サイズ:133×172mm 仕様:15ページ/リソグラフ印刷・平綴じ製本・トレーシングペーパーカバー付 印刷・製本:レトロ印刷JAM 発行:2023年2月3日初版発行 著者:mig_mig 発行者:池田敦(ondo) 発行所:ondo 企画グループ展「COMIX2 -4 short stories-」に合わせ、ondoより発行したショートストーリー漫画冊子。風合いあるリソグラフ印刷&こだわりのミシン製本も魅力的です。初版は各限定100部を制作。留学や仕事を通して4年半過ごした京都での思い出が描かれています。建築家ならではのこだわりが伝わる建物や町の描写が魅力的です。 mig_mig イラストレーター・グラフィックデザイナー。タイ在住。京都工業繊維大学建築設計修士過程を修了後、タイに戻り、建築家として勤務。現在はフリーランスとして活動。アニメーション制作、似顔絵制作など幅広い表現を特徴に、日本への活動も広げている。 UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka 2019/ondo池田敦レビュアー賞 ーーーーー 京都、行ったことがあるとおお、と思う方もいらっしゃるかもしれません。 旅行で行くのと暮らすのって同じ土地でもまた見えるものや思うことが違っていて、これは暮らした人の目線だなあと思います。(そう書いてあるではないか) 建物や街並みの絵が好きな方にはぜひ読んでみて眺めていただきたいなと思います。
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飯麺湯 台湾小吃どんぶりレシピ 食堂、屋台、夜市で食べる小腹メシ
¥1,760
SOLD OUT
発売日:2023年4月刊行 仕様:A5変形 並製 総160頁 定価:1760円(10%税込) ISBN:978-4-7661-3402-5 口尾麻美 著 台湾には「小吃」と呼ばれる小腹を満たすのにちょうどいいサイズの料理が街中にあふれている。 数ある「小吃」がある中で、その象徴的な小さめサイズのどんぶりに着目。代表的なごはんもの、麺類、汁物の再現料理をまとめたレシピ集。 ーーーーー 今年の冬に友だちと展示会をした時に帰り道夕飯食べて帰ろうよ、となりたまたま通りがかりの台湾料理屋さんに入ったらそこは出てくる料理がなんでもおいしくて、もはやそれを食べるためにまた来年も同じところで展示会をしようかという話にまでなった。 個人的に中華料理は我が家は結構するので身近なのですが、台湾料理というものに目がいったのは初めてかもしれないということで最近の自分の身の回りの出来事から心惹かれた一冊です。 そもそもミニ丼的なものが好きなので(なんとなくお茶漬けごはんでは物足りないな、かといってしっかり食べるってほどお腹空いていないなとかもあるし)いいなと思うのは必然だったかもしれません。
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USO 5
¥1,760
SOLD OUT
あなたは良い人ですか、悪い人ですか。 あなたは何を信じて生きていますか。 わたしに<あなた>のことを教えてくれませんか。 今回の特集は「悪」です。 引き続き「あなたがついてきた嘘を教えてください」というお題にも9名の方にご執筆いただきました。 嘘の奥には本当が詰まっています。 年に一度の文芸誌USO、今年で5号目。ぜひお楽しみください。 今回の書き手のみなさんはこちら。 #宇治田峻 #岡藤真依 #今日マチ子 #栗栖丈璽 #ゴトーヒナコ #小橋陽介 #少年アヤ #新津保建秀 #菅原匠子 #武邑光裕 #旦悠輔 #年吉聡太 #中野泰輔 #西島大介 #野口理恵 #矢代真也 #山川うみ #山本ぽてと #若林恵 ーーーーー 文庫サイズ/356ページ/4C+1C ISBN 978-4-910422-16-9 本体価格:1600円+税 ーーーーー いねむりのお客さまにもたくさんこの年一回の発行を楽しみにしていらっしゃる方がいて、わたしもそのひとりです。 いねむりがはじまったときには2まで、はじめの頃にお取り扱いさせていただいたので思い入れもあり、年々分厚くなり内容も多様になっていくのがいちファンとしてうれしいかぎりです。 今回は悪、というので例によってまた内容にはあまり触れずにおきたいと思います。種あかしをしてしまうようなことはしたくありませんので。 ただ、やっぱり野口さんの書かれる文章がすきだし、その野口さんがこの方に、として寄せられた文章もそうだよなあっていう説得力というか、バチバチにみなぎるものを孕んでいるというのはお伝えしておきたいです。 ファンの方も、はじめましての方もぜひ!
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ワンルームから宇宙をのぞく / 久保勇貴
¥1,980
判型 四六判 224ページ 「空を飛ぶこと」に異様な執着を持つ若者は、 宇宙飛行士になることを目指して、 東京大学の航空宇宙工学科へ。 そして、やがてJAXAの門を叩く。 宇宙のなかに、日常がある。 日常のなかに、宇宙がある。 笑っちゃうくらい壮大な宇宙と 手のひらサイズの日常をダイナミックに行き来する 新感覚の宇宙工学エッセイ! 著者待望のデビュー作。 “だからたとえば、宇宙の果てが一体どうなっているのか、 この本は答えることができないと思う。 地球上の生命が何のために生まれたのか、 答えることができないと思う。 どうすれば重力の底から抜け出せるか、 教えてあげられないと思う。 けれど、どこかの誰かの生活の隙間を埋めることはできる。 ちぎって丸めて詰め込んで、ぴたりと寄り添うことはできる。 壊れてしまいそうな時に、ふんわりとその慣性を抱きとめることはできる。 だって、地球は宇宙だから。 地球が宇宙であるように、 このワンルームでの生活はどこかの誰かの生活でもあるはずだから。 この部屋も、隣の部屋も、職員室もロッカールームも、 広大な宇宙と同じ物理法則に支配された一つの空間であるはずだから。” (本文「はじめに」より) 久保勇貴 1994年、福岡生まれ、兵庫育ち。JAXA宇宙科学研究所研究員。2022年、東京大学大学院・博士課程修了。博士(工学)。宇宙機の力学や制御工学を専門としながら、JAXA宇宙科学研究所のさまざまな宇宙探査プロジェクトに携わっている。ガンダムが好きで、抹茶が嫌い。大きな音はもっと嫌い。 ーーーーー 文芸書を読むときに、開いて読みやすい文字の大きさや行間だと助かるなと最近思ってしまいます。これ、助かる類の本です。 個人的に学者や研究職の方のお話って視点がすごくおもしろいのでテレビでもなんでも気になってしまうので、すぐに心惹かれてしまいました。日常の生活、著者の久保さんにとって宇宙は身近な存在とも言えるかもしれませんが、わたしたちでも案外宇宙はすぐ隣にあるものなのかも、と思わせてくれそうです。
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ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある/ パリッコ
¥1,870
サイズ:四六変形判並製 ページ数:288P 出版社:スタンド・ブックス 定価:税込 ¥1870 テレビや新聞でも話題の「チェアリング」を提唱、いまやお酒カルチャー界の最重要人物である酒場ライター・パリッコ。 毎夜、酒場の暖簾をくぐる……そんな生活がコロナ禍で一変してしまった!! 酒場の代わりに通う場所は、生活に密着した身近な存在。 そう、スーパーマーケット。 日常にひそむ胸騒ぎも、胸を締めつけるノスタルジーも、すべてがここにあった。 どんな状況でも、わたしたちの《生活》はこんなにも楽しい。 「やってみなければわからないことをやってみた」エッセイ集。 はじめに ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある シウマイ弁当の「筍煮」をお腹いっぱい食べたい! スーパーのオリジナルトートバッグのかわいさ ふだんと違うスーパーで、ふだんと違う魚を買ってみる 大人の自由研究「焼酎採集」 「寿司チャーハン」と「チャーハン寿司」 下赤塚フレッシュ・トライアングルの謎 さよなら離乳食カレー ホットサンドメーカーで1週間昼食焼き固め生活 業務スーパーの力で家焼鳥を店の味に近づけたい “あの”フライドチキン味ふりかけでコンビニチキンに魔法はかかる? フリースローサラダ 失われゆくアーケード商店街と突然のバーベキュー わざわざやってみる ごはんのおかずになる駄菓子をひたすら探す レシピカードに見つけたコレクション性 お汁がじゅわっと染みこむ食材王座決定戦 黄身なしゆでたまごを作って白身に感謝したい 池袋の中華スーパーで売ってるものがほとんどわからない パリッコの「東屋放浪記」~東久留米編~ 新しいワンタン麺 フレッシュフルーツ×酒の世界に無限の鉱脈があった 朝ごはんを外食にしてみる1週間 焼鳥×みそ汁=インスタントコンビニ鍋 “溶け映え”食材を探せ! 混浴温泉湯豆腐大作戦 家でも外でも「ポップアップテント」にとことんこもる 超フレッシュな縁起酒「立春朝搾り」を朝日とともに おわりに パリッコ (パリッコ) (著/文) 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『晩酌わくわく!アイデアレシピ』(ele-king books)『天国酒場』(柏書房)、『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』(光文社新書)、『ほろ酔い!物産館ツアーズ』(ヤングキングコミックス)、『酒場っ子』(スタンド・ブックス)、『晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、スズキナオ氏との共著に『のみタイム』(スタンド・ブックス)、『“よむ”お酒』(イースト・プレス)、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)、『酒の穴』(シカク出版)。 ーーーーーーーーー スーパーに行くのはお好きですか? 小さい頃は出かけるよ、と言われて行き先がスーパーだと「なあんだ」と少し肩を落としたものですが、自分がいざ主体になって歩くと店舗はもうワンダーランドなのです。 食品だけ買いに行ったのに謎のものを買ってみたり、見たことのないお惣菜や冷凍食品を気にかけたり。で、これは「2階」。2階の良さは特に子どもの学用品を買い求めにいくようになってから実感しています。近所のイ◯ンはまさにこれの理想郷です。 そしてそれを題材に一冊執筆されてしまうんだから絶対にくすくすしてしまうこと請け合いです。おうちでゴロゴロしながら読んでほしいし、読んだ後はスーパーでお弁当買ってきてください。
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何処に行っても犬に吠えられる<ゼロ>
¥1,100
著者名 百万年書房(編) 発売日 2018年05月06日 価格 1000円+税 判型 A5横 ISBN 9784991022104 こだま(『夫のちんぽが入らない』著者)、興奮。 「90年代後半クイックジャパンに掲載された北尾修一さんの取材文(改稿版)と2018年現在の女の子の生活を切り取る小西麗さんによるエッセイが交互に織り込まれ、異世界を何度も行き来するような面白さだった。特に好きなのが冒頭の『補聴器と黒人音楽』。大好きな黒人を夜な夜なナンパしている聴覚障害の女性ひょうちゃんを追うルポなのですが、とにかく彼女が逞しく、言葉のひとつひとつに自ら勝ち取った自信が滲み出ていた。良いもの読ませていただきました」 堀部篤史(誠光社店主)、驚嘆。 「こうして当時の北尾修一さんによる記事を再編集したものを読み返してみると、岸政彦さんの『断片的なものの社会学』あたりの雰囲気とリンクするのに驚いた。時代が一周したということだろうか。「あたらしい社会学」に関心のある若い読者も是非。」 【目次】 補聴器と黒人音楽 隣の芝は青い 時計仕掛けのアイドル・フーリガン つよい煙草 “一三回自殺未遂女”の見る夢は 女の子なので 「やっぱり他人同士が一〇〇パーセント理解しあうのは無理なのかなあ」 恋を知るまえ 目の前に突然、龍が現れた。 戦場に上がれ、うちのめしてやるよ おやすみなさい、ミス・ポーラ 生きてるだけで、愛されたい 百万年書房は、記事が日々消えていくweb magazine『百万年書房LIVE!』を運営しています。同サイトでの北尾の連載のスピンオフ企画である今回の雑誌は、女優兼ライターの小西麗と北尾、年代も性別も異なる二人が綴るリミックス・マガジンです。北尾は初期『QuickJapan』の記事を2018年ヴァージョンに改稿。当時、特に反響の大きかった「補聴器と黒人音楽」「時計仕掛けのアイドル・フーリガン」など6編を収録。小西麗は24歳の駆け出し女優、兼物書き。ファッションカルチャー誌『Maybe!』(小学館)で「私」が有名人の恋人だったら? を妄想し、散文調のエッセイを連載中。90年代のルポルタージュルポ記事と、2018年の20代女性の日常がクロスし、読後、周りの世界が違って見えます-ー。 ーーーーー 開いてながめて、「わあ、なんとも不思議だ」(褒めている)となりました。 何がそうさせるのかことばにするのはむつかしく、文字列の組み方なのか配置なのか文字の並びそのものなのか、絶対これというのはなんとも言い難いのですが本そのものの持つ空気感みたいなものが独特で引き込まれるようなものです。 静かにおもしろく、淡々としかし爪痕を残す鮮烈さのある一冊です。
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moving days
¥3,300
写真:平野愛 出版社:誠光社 A5横 / 176P / フルカラー / 並製PUR製本 どこへではなく、何から引っ越すのか。 当たり前の風景が束の間非日常へとほどけ、また新しい日常が積み上げられていく。 そのあわいに美しい光とともにあった、7組の"moving days”。 人生の節目に訪れる「瞬間」であると同時に、時間を伴う「ストーリー」でもある「引っ越し」という祝祭/儀式を、そのストーリーを綴ったテキストと、繊細な色合いのフィルム写真で捉えた写真集。2018年に私家版として刊行され、好評を博した私家版写真集のコンセプトとタイトルを受け継ぎ、その後に撮り下ろされた7組の引っ越しを収録。同写真集にインスパイアされたアルバムもリリースしているHomecommingsの福富優樹による書き下ろしエッセイを巻末に収録。彼ら彼女らは、そしてわたしたちは何から引っ越してきたのか。人生の節目節目で開きたい、あなたの大切な一冊になることでしょう。 ーーーーー 引越し、と聞いてわくわくする時ときゅうと寂しい気持ちになる時とがあります。 わたしは今の家を引っ越すとしたらもう生を終えるか離婚でもするかという時な気がするので当分は予定がないのですが、ここに越してくる時のことをよく覚えています。 当たり前の風景が変わる、しかも大人になってから自分が主体になって次の棲家を決めてそこへ移るというのはかなり大きな変化ですが、中には比較的頻繁に仕事の都合や気分の問題で引越しをする方もいるでしょう。 新しい日常の風景、今までの当たり前の風景、境目のところをやさしい眼差しで見つめてくれているような一冊です。
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Flower / 野口恵太
¥3,850
SOLD OUT
著者:野口恵太 装丁:加納大輔 編集:加藤直徳 項数:64ページ 判型:A4正寸 290x210x9.5㎜ 仕様:ENバインディング 印刷:八紘美術 製本:印刷設計 発行:NEUTRAL COLORS 価格:3500円+税 ISBN 978-4-909932-04-4 C0472 透きとおった花をめぐる 見たことのないブルー 写真家・野口恵太の初写真集。「無自覚な美」をテーマに、ガラスを透過して見える幻想的な花々を撮り下ろした。花は、時にくっきりと、時にぼやけて見え、水の中に浮いているような独特な世界観が表現されている。造本は極力デザイン性を絞り込んだ「白い箱」のようなつくり。インディペンデント出版社NEUTRALCOLORS が送る、本格的な写真集第1弾。 Photographer Keita Noguchi’s first photo book. Based on the theme of “unconscious beauty,” Noguchi photographs fantastic flowers that appear through glass. The flowers appear sometimes clear and sometimes blurred, creating a unique world view as if they are floating in water. The book is made like a “white box,” with as little design as possible. ・手焼きのプリントをオフセットで印刷 ・180度開くENバインディング仕上げ ・野口恵太/加藤直徳(NEUTRAL COLORS編集長)のコメント付き 野口恵太●のぐち・けいた 1988年神奈川県生まれ。逗子市在住。写真家。2012年に中国へ移住、写真を撮り始める。2015 年青島郵便博物館にて個展開催。2019年自費出版した写真集PLANKTON は、中国でマガジン形式での出版プロジェクトが進行中。『FLOWER』と同タイトルの展示が、荻窪{VC}で2020年10月末より開催される。 ーーーーー はて、これはどんな本なのだろう、と思いながらどうしても気になって注文したことを覚えています。 届いて開いてみて、ああこれはちゃんと紙の本のかたちになることが必要なものなのかも、と合点がいきました。詳しく書いてしまうとネタバラシのようになってしまうのであまり多くことばを添えることはやめたいと思いますが、写真の集合体として実体を伴って存在することに意味がある一冊だと思います。もしも出張いねむりに来ていただける方はぜひ手に取って開いてみてくださいね。
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窓、その他 / 内山晶太
¥1,760
四六判変形/並製/168ページ 定価:本体1,600円+税 ISBN978-4-86385-557-1 装幀:加藤賢策 出版元:書肆侃侃房 日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。 静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。 現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版! 【収録歌より】 たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく 口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる 少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり 湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなし わが胸に残りていたる幼稚園ながれいでたりろうそくの香に 【著者プロフィール】 内山晶太(うちやま・しょうた) 1977年、千葉県生まれ。1998年、第13回短歌現代新人賞。2012年、第一歌集『窓、その他』(六花書林)を刊行。翌年同歌集にて第57回現代歌人協会賞。「短歌人」編集委員。「外出」「pool」同人。現代歌人協会理事。 ーーーーー 淡々としたことばの並びを欲することが度々あって、それは自分としては低空飛行の時によくやってきます。 別に仕事もやれるし、日常のやるべきことはこなせるけれどなんとなく元気が出ない、かといって「大丈夫だよ!頑張りなよ!」と言われちゃうとため息が出るような時。 自分を昂らせるというよりも小石を積むように日々のほんの些細なことをよくみて、自分をミリ単位で取り戻していくような作業が必要だと感じる時に手に取りたいなと思った本です。 静かだけれど確かにそこにある、ありそうでいてなかなか出会えない本だなと思っています。
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生活フォーエバー / 寺井奈緒美
¥1,980
SOLD OUT
188mm × 128mm × 15mm 224ページ ソフトカバー、オフセット印刷 出版元:ELVISPRESS この愛すべき、くだらなさ。 歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作している寺井奈緒美による、初の短歌&エッセイ集。 2019年に書肆侃侃房より刊行された第一歌集『アーのようなカー』では、日常の片隅に忘れられた事物をそっと掬うような、ささやかで滑稽で、どことなく寂しい歌で、多くの読者を獲得しました。 本書には2021年の秋からおおそ1年の間に書いたエッセイ80篇と短歌160首が収録されています。書かれているのは、限られた行動範囲(ほとんどが部屋、そして職場、西友、たまに映画館)と限られた登場人物(私、S、ときどき同僚)の中でのまったく映えない日常。それがなぜだかすこぶる面白い。その想像力とユーモアは、私たちの抜き差しならない「生活」の見え方を変えてくれることでしょう。読めばきっと、明日への活力になること間違いなしの一冊です。 寺井奈緒美(てらい・なおみ) 1985年ホノルル生まれ。愛知育ち、東京在住。趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。 2019年4月、新鋭短歌シリーズ『アーのようなカー』(書肆侃侃房)刊行。 2023年4月、短歌とエッセイ『生活フォーエバー』(ELVIS PRESS)刊行。 ーーーーー 開いてすぐ一気に今から時間が欲しい、顔を上げて目の前に人がいたらサムズアップだ、と思いました(ただし家にはわたししかいませんでした)。 いねむりを始めたのは2021年のたしか4月か5月で、その初めの頃に寺井さんの歌集をタイトルとその他いくつかの歌だけできっとわたしはこの方の本が好き、と思い注文したことをよく覚えています。 えも言われぬとはこのこと、と思うのですが、人付き合いにせよ「なんかいい感じだ」と名前もよく知らないうちに感じた人とは頻繁に会ったり連絡したりしなくても長く続くことが割と多い気がするのですが、その感覚に近い感じがしています。 軽やかに笑いたい時ぜひ手に取って欲しいし、ちょっと嫌なことがあった時も手に取って欲しい、つまりとてもおすすめです。
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生活フォーエバー(ファースト・ウォー) / 寺井奈緒美
¥700
148mm × 105mm 20ページ ソフトカバー、オフセット印刷 出版元:ELVISPRESS 寺井奈緒美が、自主制作で出版したZINEを、新装版としてリイシューしました。 『生活フォーエバー』を出版するきっかけとなった、短歌20首とショートエッセイ20篇を収録しています。 寺井奈緒美(てらい・なおみ) 1985年ホノルル生まれ。愛知育ち、東京在住。趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。 2019年4月、新鋭短歌シリーズ『アーのようなカー』(書肆侃侃房)刊行。 2023年4月、短歌とエッセイ『生活フォーエバー』(ELVIS PRESS)刊行。 ーーーーー ポケットに入れて持ち歩きたくなるようなサイズ感の本なのですが、機嫌が良くて趣味の合う友人にあったら「これいい感じだから読んでみなよ」とあげたくなってしまうくらいにお気に入りです。 寺井さんの歌集を読んでみたい人はもちろん、「アーのようなカー」という言葉のならびをたのしいものと思っていただける方ならそのままこちら側の世界へようこそといった感じです。 鼻歌歌いながら、時々あらら、というハプニングをちょっとだけ舌打ちしつつ楽しみながら生活していけたらいいなと思える一冊です。
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アーのようなカー / 寺井奈緒美
¥1,870
四六、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-359-1 出版元:書肆侃侃房 生活のあらゆる隙間にユーモアを詰める。(いとうせせいこう) この世のいとおしい凸凹 どこまでも平らな心で見つけてきた、景色の横顔。 面白くて、美しくて、悲しくて、ほんのり明るい。(東 直子) 【著者プロフィール】 寺井奈緒美(てらい・なおみ) ホノルル生まれ、愛知育ち、東京在住。 趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。 【5首】 改札を通るときだけ鳴く鳥をだれもが一羽手懐けている 柴犬の尻尾くるんの真ん中の穴から見える極楽浄土 耳と耳あわせ孤独を聴くように深夜のバスの窓にもたれて 路上にはネギが一本落ちていて冬の尊さとして立て掛ける なくなれば美しくなる でもぼくは電線越しの空が好きです ーーーーー タイトルの響きが軽やかで明るいけれど、声に出した時ハスキーな音が出たらいいなと思いました。 プロフィールの趣味を見て思わず最高と言わずにいられなかったし、五首の視点がああ自分であえて言葉にしてこなかったけどなんだかすごく情景が浮かぶと感じて、きっと寺井さんの五感を借りて世界を見てみたらいろんなことがおもしろく感じられそうだなと勝手に思ってしまいました。直感を信じて手に取ってみてほしいです。
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OMAMORI / 湯浅景子 KEIKO YUASA
¥4,950
SOLD OUT
195mm × 135mm × 15mm 128 ページ/ ハードカバー/ オフセット印刷 4500yen + tax 出版元:ELVISPRESS 塗り重ねた色の上に針で引っ掻くようにして絵を描き、独特のマチエールを持った作品をつくり出す画家、湯浅景子による作品集。 カバーを外すと、金の箔押しで施された折り鶴が現れます。巻末には、原画作品の一部を切り取り落款した、作家謹製のお守り付き。 ――― 古くから世界のいたるところで人々は「オマモリ」をつくったり携えたりしてきました。そのカタチは様々で、勾玉、人形、石、装飾具、お札など宗教的背景から生まれたものから、時にはなんてことのない日用品にも特別な意味を見出し「オマモリ」として持っておくことで、縁起を担いだり、自身の安穏の拠りどころとしたりと、なんだかその行為は、とても人間らしい営みのようにも感じられます。 本作では、私自身が「オマモリ」として普段身につけているアクセサリや、持ち歩いている手紙、薬瓶などに加え、背守り、折り鶴、しめ縄など、人々が暮らしの中で安らぎや平和、魔除けを願いつくってきたものを、その想いや祈りを重ねながら描きました。 また、こうしたモノを描いていくうちに気付いたのは、この「描く」という行為そのものが自分自身にとって何よりの「オマモリ」だということでした。 願わくば、この作品集が、誰かにとっての「オマモリ」となれば嬉しいです。 ―湯浅景子 湯浅景子 keiko yuasa 1973年生まれ、名古屋市在住。 2020年HB GALLERY ファイルコンペvol.30 <藤枝リュウジ賞>大賞 他受賞多数。 ーーーーー この本は最初アクセサリーの二人展に合わせていねむりで本を選ぶぞ、という頃に新刊のご案内をいただいたもので、思いがけずあまりにぴったりくるタイミングで驚きつつこれはきっと手に取ってくださった方にとってお守りかつ宝物になる本なのではとわくわくした一冊です。 信心深い方ではないのですが、例えば気合を入れなきゃと思う仕事の時に身に纏う服やアクセサリーはかなり考える方だし、自分の子どもが毎日一緒に寝ているぬいぐるみは子ともども愛おしいものだし、そういうことが自分をニュートラルに戻してくれる、安心させてくれるというのは少なからず感じる人が多いのではないでしょうか。 本のつくりも隅々までうつくしく、ため息が出るような一冊です。
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【新装版】熊彫 〜義親さんと木彫りの熊〜
¥2,200
210mm × 165mm 80 ページ/ソフトカバー/オフセット印刷 210mm × 165mm 28 ページ/ソフトカバー/オフセット印刷 スリーブケース / 3rd Edition of 1000 Publication date: Feb 2022 2,000yen + tax published by 凹PRESS & ELVIS PRESS 北海道土産の木彫り熊=「八雲の熊彫」として最初にブランディングに成功したのが、徳川義親が支援した現在の八雲町でした。本書はそのルーツを辿るテキスト、インタビューと、柴崎重行や茂木多喜治を始めとする北海道八雲町の作家たちの作品を収録したガイドブック的一冊。本誌と別冊付録「八雲木彫り熊の作り方 復刻版」をスリーブケースに納めた新装版として再リリースしました。 単なる土産品に留まらない「八雲の熊彫」の創造性は、柴崎重行や茂木多喜治らによって命脈を保ち、現代の我々の眼を今もって驚かせてくれています。 木彫り熊たちは、ときに愛くるしく、ときに厳しい姿をみせていますが、これらを彫りあげた一工人であり一作家である彫り手たちの意志、そして、義親がどんな思いで一農民である彼らの暮らしを支えたのか。彼らの生きた時代、その思いを、このささやかな書を通して思い描いて頂ければ幸いです。 装画・題字:林青那 ーーーーー 木彫のくま、思えば祖父の家に小さい子供が跨がれそうな大きさのが一頭いたような気がする。 それくらい民芸品・お土産品としてメジャーなものな気がするし、最近は勇猛な姿に限らず愛くるしいものや静かな佇まいのものなどいろいろなくまを見かけます。 とにかく骨太の一言、目で見ても楽しいのですが、本気度がすごい。つい自分でも木を買ってきて作ってみたくなってしまうほどです。ものづくりをしている方にはぜひ手に取っていただきたいなあと思っています。
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THE COLLECTIONS / 勝山八千代 YACHIYO KATSUYAMA
¥2,200
SOLD OUT
182mm × 128mm × 20mm 256ページ ソフトカバー、オフセット印刷 1st Edition of 1000 Publication date: October 2022 2000yen + tax モノクロームで味のあるイラストが特徴のイラストレーター、勝山八千代による作品集。 本書は、世界各国の16名の架空のコレクターのコレクションを紹介するというコンセプトでまとめた作品集。 器、工具、果物、家具、ドールハウスにスポーツ用品……。コレクターたちの偏愛によって集められた“モノ”たちは、本来の用途や意味からは離れ、独自の存在感を放っています。 作家はこれまで、何度も何度も同じモチーフを描くことでそれぞれの微細な差異や、それそのものにしかない輝きを捉え、描くことで“モノ”を蒐集してきました。本作では、作家が長年描きためてきた作品を再構成し、描き下ろし作品も多数収録。愛くるしい“モノ”の魅力的な佇まいと、その背景にいる人との関係に想いを馳せる「無用の用」な一冊です。 YACHIYO KATSUYAMA 勝山八千代 イラストレーター 白や黒、茶色等のシンプルな色のパターンで、物や人をモチーフに描く。雑誌、書籍の挿絵の他、広告やアパレル、プロダクト製作へのイラストの提供や、各地で個展・グループ展を行っている。 ーーーーー どことなく版画のような素朴さもあるけれど、力強さと愛くるしさも同居するようだなと個人的に感じています。 ものを蒐集するという行為について、同じようなものだけれどそれぞれに個性があり、一度人の手に渡ったものだと経た歴史みたいなものがあったりしてそこにおもしろみや愛着を抱くという感覚があるような気がしているのですが、そういうディティールが感じられていつまでもじっくり眺めていたいなと思っています。表紙の味わいある紙のセレクトも、印刷の風合いもたまらなくて時間をかけて愛でたい一冊です。
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THERIACA Yarn, Rope, Spaghetti /濱田明日香
¥2,970
サイズ:A5判変形、コデックス装 ページ数:240P 制作:torch press デザイン:T. S. ヴェンデルシュタイン 撮影:キム・ジュック 言語:日本語・英語 発行:横田株式会社 定価:2,700円+税 ISBN:978-4-908769-18-4 スパゲッティーを編んでみたら? 本やストロー、レモンネット、プラスチックバック…… 身近な素材から着想を得て広がる、ニット表現の可能性 ドイツと日本を拠点とするアーティスト/ファッションデザイナー、濱田明日香。彼女のファッション活動レーベル「THERIACA(テリアカ)」が現在取り組む、「ニット」プロジェクトが一冊のアートブックになります。『THERIACA 服のかたち/体のかたち』では私たちの身近にあふれるさまざまな「もの」のかたちを服に落とし込んだ濱田が、ここでは〈編み物〉を新たな目線でとらえ、その可能性を拡げます。 毛糸を柔軟な発想で使用したカラフルでアーティスティックな作品や、靴ひもやストロー、紙といった〈編み物〉糸以外の素材を編んで制作したユニークな作品まで、自由なイマジネーションで取り組んだ〈編む〉表現への挑戦。本書では、濱田が制作した作品のみならず、インスピレーション源や制作風景の写真のほか、アイデアノートなどを彼女のインタビューとともに収録することで、発想から実験を経てデザインに落とし込む思考のプロセスが汲み取れる構成となっています。多彩な視覚イメージを通して、〈編む〉ことの楽しさや面白さを伝えるとともに、私たちの身近な存在である〈編む〉ことの無限の創造性へと導きます。濱田が創造する実験的な試みは、世代を問わず新たなイマジネーションを喚起させる機会となるはずです。 濱田明日香/ファッションデザイナー。京都市立芸術大学、ノヴァスコシア芸術大学(カナダ)にてテキスタイルデザインを勉強後、デザイナーとしてアパレル企画に数年携わり、渡英。ファッションとパターンについて研究し、自由な発想の服作りを続けている。2014年、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション在学中に自身のレーベル「THERIACA」(テリアカ/万能解毒剤という意味の言葉)をスタート。2015年からはベルリンに拠点を移し活動を展開。ギャラリー、美術館での作品発表、ショップでの販売に加え、書籍などいろいろな方法で作品を発表してきた。著書に『かたちの服』『大きな服を着る、小さな服を着る。』『ピースワークの服』『甘い服』『かたちのニット』(文化出版局)、『THERIACA 服のかたち/体のかたち』(torch press) がある。 ーーーーーーーーー 偶然新しく出会う本もあれば、このシリーズなら次が出たら絶対欲しい、と身構えて待っている本もある。 この本はわたしにとっては後者です。 いわゆるレシピ本ではありませんが、ものを作るにあたっての考え方、素材やものの捉え方が自由でおもしろく、興味深く、はっとさせられることが多いです。制作を手掛けられているtorch pressさんの「服のかたち/体のかたち」がすきな人はぜひその後日談的な部分も含めて楽しんで欲しいし、初めて濱田さんの著作を手に取る人は逆に遡ってみて欲しいです。 装丁の妙で何ページかに一回綴っている赤い糸がちらりと見えるのもまた愛おしいです。
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たすかる料理 / 按田優子
¥1,760
自炊はわがままでいい。台所にしばられず、自分らしく食べて、生きるには? - - - 東京・代々木上原で行列の絶えない「按田餃子」のしなやかな生活のすすめ。 「按田餃子」は、水餃子をメインにした小さな飲食店。公園のように、だれにでも開かれた食堂。 キクラゲやハト麦など、からだが助かる食材を取り入れ、ゆでらげ、ラゲーライスといった、他では食べられないメニューが並びます。 女性がひとりでも入りやすく、キャッチコピーは「助けたい包みたい按田餃子でございます」。 「近所に引っ越して、毎日通いたい」というお客さんの声が続出。 そんな多くのファンをもつ「按田餃子」をいとなむのは、料理家の按田優子と、写真家の鈴木陽介。 本書では、今まで語られてこなかった、お店の成り立ちや厨房の裏側、そして調理のベースになっている按田さんの自炊の方法がひもとかれます。 「ふだんの食事は、名前もレシピもなくていい。着地点は自由です。 常備菜をたくさん作れるから、料理上手で家庭的とは思いません。 台所中心はやめて、日々のリズムに合った自炊をみつけられたら最強です」と按田さんは言います。 按田さんが、さまざまな環境で料理して辿りついた、気楽に生きるための、超画期的な自炊の方法とは!? かたまりの肉と魚介、芋、豆、乾物、漬物、塩、酢、スパイス…。 食材を相棒にして、たのしく食べつなぐ按田式をヒントにしよう。 - - - 忙しい現代人が、日常をサバイブするための、自炊のアイデアが詰まった一冊! [著者プロフィール] ・按田優子(あんだ ゆうこ)/文・料理 保存食研究家。菓子・パンの製造、乾物料理店でのメニュー開発などを経て2011年独立。食品加工専門家として、JICAのプロジェクトに参加し、ペルーのアマゾンを訪れること六回。2012年、写真家の鈴木陽介とともに「按田餃子」をオープン。 著書に『男前ぼうろとシンデレラビスコッティ』(農文協)、『冷蔵庫いらずのレシピ』(ワニブックス)。雑誌での執筆やレシピ提供など多数。 ・鈴木陽介(すずき ようすけ)/写真 写真家。写真集に『カレーライス』、『むし』等。按田優子の著書『冷蔵庫いらずのレシピ』では料理の撮影を担当。その撮影がきっかけで、按田さんと出会い、按田餃子を開く。 著者:按田優子 写真:鈴木陽介 装幀:佐々木暁 定価:本体価格1600円+税 ISBN 978-4-89815-472-4 2018年発行 仕様[四六判/176ページ/並製] ーーーーー 性別年齢問わず、「ごはんを自分で作らないといけない場面が多い人」ならほとんどの人が「あー今日ご飯作りたくない」という自分に遭遇したことがあると思います。わたしは週4日はご飯を作りたくないなーと思います。 かといって食べないと体調を崩してしまうし、家族に食べさせるとなると何かは準備しなくてはいけないのが現実です。買ってきてもなんでも。 そういう時に昨日の残りが家にあると「はー自分きのう余分に作っていて天才」と思うし、誰かからお惣菜をいただくと「神様か?」と思います。 そうやって一日一日をやっていくために助かる料理、きっとわたしも代々木上原に住んでいたら・職場があったら按田餃子に通うと思います。レシピは真似っこできないかもしれない、なぜならわたしは料理が苦手だから。でもそういう自分でもちょっと肩の荷を下せそうな気がする。この本にはそういう安心感があるんです。
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恥ずかしい料理
¥1,980
SOLD OUT
著者:梶谷いこ / 写真:平野愛 / 発行:誠光社 / A4変型 / 86P / ソフトカバー みんな本当は何食べてるの? 忙しくても、貧しくても、調子悪くても、スマホがなくても、お腹はへる。決して人には見せることのない日常の食事にこそ、手触りのある物語は宿る。見栄えもしないし、今どきでもない、すべての家庭料理に愛を込めて。 SNSや雑誌メディアでは、華々しくスマートな「食景」が溢れているけれど、多くの人々にとってそのような華やかで洗練された食事はあくまで非日常のこと。称賛と羨望を集める食事は、数え切れないほどの「いつもの食卓」の上に成り立っている。忙しい日常の中で、限られた食費の範囲で、家族の好き嫌いの中間で、必然的に生まれる日々の家庭料理。それらの料理の数々を、「仕方がないから」、「これでいい」、という腰の引けた肯定ではなく、それが生まれた暮らしぶりや、感性ごと惜しみない賞賛を贈る一冊。 「うちにはなにもない」と片付けてしまわれがちな「ふつうの台所」をつぶさに観察、ケの美しさを的確に探り出す文章は、ZINE『家庭料理とわたし』が当店で静かな話題を呼んだ梶谷いこ。取り繕うことなくありのままを撮影しながらも、静かなストーリーを感じさせる写真は、2018年に当店にて開催した写真展&写真集『moving days』でもおなじみ平野愛。 ご登場いただくのは、これから家庭を持つ実家暮らしの女性に、ベテラン夫婦、食べざかりの男の子の空腹と晩酌のあてを同時に満たす働くお母さんに、嗜好を追求しながらもそれに束縛されない酒道楽、京都のど真ん中で「値打ちをこかない」美味しさを追求する季節料理店、ガソリンのように同じものを食し続ける銭湯経営者に、ぶれない「ちょうど良さ」を追求する一人暮らしの女性。 あなたの「いつものご飯」も、きっと本書が肯定してくれるはずです。 ーーーーー 大判なのがまず嬉しい。夜疲れた目にやさしい。 とにかく毎日がめまぐるしい、よくこれで生活をしていると思うことがある。 この前も別の料理の本のキャプションにも書いてしまったけれど、とにかくここ最近ご飯というものに切実さを感じているからそれが出ているなと思う。 自分と同じくらいの年代の子どもがいる友人と会うと大体会話の中に一回は出てくる「今日夕飯何にすんの?」、時にそのままの献立を拝借する。もう考えるのも大変なのだ。 そういう仲間や友人の輪がちょっと広がった気分になる本である、お会いしたことはないけれどそういう人がいるんだというのが拠り所になる。 楽しめ、ていねいに下ごしらえをして作れ、もいいと思うし心身に余裕があればできる。 でもそうじゃない時もあっていいんだよねと思える気がします。
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ねこのほそ道
¥2,750
仕様:210 x 150 mm/並製本/210P 執筆:飴屋法水、清水知子、能勢陽子 デザイン:加納大輔 言語:日本語/英語 定価:2,500円+税 発行:torch press ISBN:978-4-907562-40-3 C0071 発行年:2023 隙間や内と外を自在に行き来する逸脱可能性として、また言葉の秩序から逃れる不可思議な存在として、自由や野生、ユーモア、ナンセンスに富んだ生きものであるねこ。そのねこを想起させる現代美術作品を紹介する、豊田市美術館の展覧会「ねこのほそ道」。6人の美術作家と1組の建築家が参加する本展では、ねこの表象ばかりでなく、日常の当たり前を問うことのなかに、身近なものへの愛着や社会のなかで見過ごされているものの存在が浮かび上がります。それぞれの作家と建築家の作品は、展示室だけでなく、天井や通路、お茶室にも一度でなく何度か登場し、空間を伸縮させたり反転させたりしながら、固定化した価値観から流動的に抜け出す様々な道を示します。 ここでは、キービジュアルとしても使用されている絵画作品、佐々木健《ねこ》(2017年)のようにねこをモチーフにした作品のほか、落合多武《大きいテーブル(丘)》(2023年)のように大きな机の上にドローイング、彫刻、オブジェ、日用品などを並べ、それぞれがそこに在りながらも全体として有機的につながる丘のような場が、気まぐれな脱領域的存在であるねこを連想させるインスタレーションも展示されています。大田黒衣美による巨大な写真作品《sun bath》(2023年)は、アトリエに遊びに来て無防備に眠る野良ねこのうえに、ガムで象った人を置いて撮影したもの。リラックスするときに噛むガムで作られた、ねこの毛皮の草原で休む人のいる光景には、いくつもの寛ぎが重ねられています。そのほか、泉太郎、岸本清子、五月女哲平、中山英之+砂山太一らが参加し、各作家が自由な発想で「ねこ」に着想を得たユニークな作品が紹介されています。 展覧会図録となる本書では、インスタレーションビューを中心に、時にはねこの視点の展示風景も織り交ぜながら構成しています。各作家のテキストのほか、飴屋法水、清水知子、能勢陽子のエッセイや論考も収録。本全体が柔らかになるような用紙を使用し、小口にはねこが爪で引っ掻いたような加工を施すなど、加納大輔による造本自体にもねこの要素を取り入れています。 出品作家:泉太郎、大田黒衣美、落合多武、岸本清子、佐々木健、五月女哲平、中山英之+砂山太一 主な内容 全体インスタレーションビュー 各作家インスタレーションビュー(作家の言葉・図版) 論考 ーーーーー 展示図録となってこそいますが、読むのに味わいがとても深い一冊です。 ねこという存在そのものについてもですが、そこから浮かび上がる自分の生活の中の風景や出来事のシーンなどをあらゆる手段で表現したものを集めた作品集のようです。 ある意味ではエッセイのような空気感も纏っている本だと個人的には感じているのですが、torchpressさんが手がける本だけあって装丁そのものにもこだわりや仕掛けが散りばめられていて手に取って眺めていたくなります。
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HOMEMADE BLOUSES/渡辺紘子 著・香川賢志 写真
¥3,520
SOLD OUT
サイズ:18.2 x 12.8 ソフトカバー、オフセット印刷 ページ数:156ページ ¥3520(税込) 出版元:nidi gallery 「日常の小さな喜び」をテーマに、繊細な布や糸を使用し作品を制作する作家・渡邉紘子による “ブラウスの レシピ本”。ページをめくることで徐々にブラウスが完成していく様子を楽しめるファンタジックな内容に加えて、“手作りのブラウス” を通して、豊かなものの見方や多様な価値観についてのメッセージが込められています。撮影は東京を拠点に活動する写真家の香川賢志。 ー Hiroko Watanabe 渡邉紘子 1981年生まれ。多摩美術大学 テキスタイルデザイン専攻卒業。University of Art and Design Helsinki留学。「日常の小さな喜び」をテーマに、布などを使用した作品やインスタレーションなどを制作している。 http://hiroko-watanabe.com/ ー nidi gallery 2008年赤坂にオープン。その後、渋谷・桜丘を経て、2018年2月に渋谷区東に移転。2018年6月より出版活動も開始しました。 ーーーーーーー この展示、実はとってもとっても行きたかったんですが行けなかったんです。 だからこの本があってよかったなとも思います。すごく私情。 やさしい色づかいや、繊細で儚さもある素材で、とってもユーモラスな名前のブラウス。見ているだけでしあわせな気持ちやなつかしい気持ちをギフトとして受け取ったみたいな心持ちになれます。
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tiinei linedrawring type09 ※web・直販限定【旧在庫/在庫限り】
¥3,630
linedrawringシリーズについて 指の上に線で描くように、自由かつ軽やかに身につけたいリングのラインです。 「ここにこんな線が入っていたらいいのに」という直感で製作しており、定番品と異なるデザインです。 tiineiの作家自身が自分で欲しいと思った時に製作する不定期更新のシリーズ。 type09 2mmほどの丸線と少し細い角線がドッキングしたリング。プレーンなものよりラフで柔らかな印象の仕上げで日常づかいにぴったりです。 素材 silver950 約9.5/12.5号相当 素材の特性上黒ずみや変色が見られることがあります。 一つずつ手作業で製作しており、歪みや傷も味わいとして残しています。
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tiinei linedrawring type01 ※web・直販限定 【旧在庫/在庫限り】
¥7,480
linedrawringシリーズについて 指の上に線で描くように、自由かつ軽やかに身につけたいリングのラインです。 「ここにこんな線が入っていたらいいのに」という直感で製作しており、定番品と異なるデザインです。 tiineiの作家自身が自分で欲しいと思った時に製作する不定期更新のシリーズ。 type01 シルバーをマットに仕上げた風合いあるリング。 細いリングとの重ね着けも様になります。見せる面によって表情が大きく変わるのでその日によって出す面を変えて楽しむことができます。 素材 silver950 線径10mm/2.0mm 10号程度相当 ※オープンリングのため若干手で調整ができます 素材の特性上黒ずみや変色が見られることがあります。 一つずつ手作業で製作しており、歪みや傷も味わいとして残しています。
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tiinei フロートイヤカフ まる【旧在庫/在庫限り】
¥4,180
アクリルと木材の二層式と、クリアアクリル一層のイヤカフセット。 水に浮くほど軽量なのでフロートという名前です。 クリアの方はエッジのみフロスト加工を施しています。 素材 アクリル、木材(ヒノキ) 基本的に機械でカットしたパーツですが、研磨作業は手作業のため、若干の個体差がございます。 ご了承ください。
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tiinei linedrawring type03 ※web・直販限定【旧在庫/在庫限り】
¥3,520
linedrawringシリーズについて 指の上に線で描くように、自由かつ軽やかに身につけたいリングのラインです。 「ここにこんな線が入っていたらいいのに」という直感で製作しており、定番品と異なるデザインです。 tiineiの作家自身が自分で欲しいと思った時に製作する不定期更新のシリーズ。 type03 シルバーをややマットに仕上げた風合いあるリング。 細いリングとの重ね着けも様になります。飛び出たラインがアクセントになっています。 素材 silver950 線径1.2mm/1.5mm 素材の特性上黒ずみや変色が見られることがあります。 一つずつ手作業で製作しており、歪みや傷も味わいとして残しています。