そら耳のつづきを/ 湊圭伍 著
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サイズ:B6判
並製
出版社:書肆侃侃房
ページ数:112ページ
ISBN:9784863854666
定価:本体 ¥1400+税(税込¥1540)
現代川柳は《現在》の破片である──。
川柳の伝統を批判的に受け継ぐ現代川柳作家による480句。
『はじめまして現代川柳』でも注目された著者の待望の第一句集。
2021年5月下旬刊行。
【収録句より】
マグカップで壊せるような朝じゃない
そら耳のつづきを散っていくガラス
最初が運、途中は夢でいいですね
ガラス屋の軽トラの荷台のデュシャン
君が袖ふる愛をガシガシ消すために
足もとはNIKE行き交う年もまた
ヒロシマにダーツふわっと散る光
神よ神よ砂ずりがまだ来てませんね
漱石のちょっと発熱ちょっと死後
助手席でカバンのなかを拭いている
何となく明るいほうへハンドルを
【目次】
1 イカロスの罠
2 ヘルタースケルター
3 仮設の家
【著者略歴】
湊圭伍(みなと・けいご)
1973年大阪生まれ。愛媛県松山市在住。2009年より「川柳バックストローク」に投句、2010年(第30号)より同人。同時期より「川柳結社ふらすこてん」に投句。以降、「川柳カード」「川柳スパイラル」「せんりゅうぐるーぷGOKEN」同人。小池正博編著『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房、2020年)に、湊圭史名義で自選76句掲載。詩誌「Lyric Jungle」同人。詩集に『硝子の眼、布の皮膚』(草原詩社、2004年)。
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軽やかな現代のことばが並んでいる川柳のように見えますが、鋭く切れるような感覚もあります。
たったこれだけの文字数の中でこんなに豊かに表現できるのかと感嘆しました。表紙の色の爽やかさもとてもすきです。濃密にことばを感じたい時にどうぞ。
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